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Kリーグ現役最年長にして歴代最多ゴール記録保持者のFWが今季限りでの引退を表明

2020.10.27

今季限りでの現役引退を表明したイ・ドングク [写真]=Getty Images

 Kリーグ現役最年長にして歴代最多ゴール記録保持者である全北現代チョンプク・ヒョンデのイ・ドングクが、今シーズン限りでの引退を表明した。

 イ・ドングクは19歳で1998 FIFA ワールドカップ フランスに出場し、2000年のシドニーオリンピックやアジアカップ(得点王)、2010年の南アフリカW杯にも出場。国際Aマッチの出場歴は103試合33得点を数え、ブレーメンとミドルズブラでもプレーした韓国サッカー界を代表するストライカーだ。

 何よりも輝かしいのは、Kリーグで積み重ねてきた実績だろう。1998年春、当時の韓国では珍しかった高卒でのプロデビューを果たして以降、Kリーグでは得点王1回(2009年)、アシスト王1回(2011年)、シーズンMVPに至っては4度(2009、2011、2014、2015年)も飾っている。

 これまでKリーグ通算547試合に出場し、228ゴール77アシストを記録。昨年あたりから途中出場が増えたものの、通算ゴール数は歴代最多、通算アシスト数はKリーグ歴代2位となっている。今年で41歳を迎えたが、Kリーグで40代になっても現役を続けたフィールドプレーヤーは彼だけだ。まさにKリーグの“生きた伝説”と言えるだろう。

 イ・ドングクはAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも活躍した。2011年にはMVPと得点王に輝き、ACL史上最多の通算37得点をたたき出している。全北現代は今シーズンもリーグ戦優勝に王手をかけており、ACLにも出場しているだけに、有終の美を飾りたいところだ。

 イ・ドングクは小野伸二、稲本潤一といった日本の“黄金世代”と同じ1979年生まれで、AFCユース選手権1998で対戦して以来、彼らと親交が深いことでも知られている。

文=ピッチコミュニケーションズ

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