UEFAのチェフェリン会長 [写真]=Getty Images
欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン会長が、2027年の会長選に出馬しない意向であることを明かした。8日、イギリスメディア『スカイ』が同会長のコメントを伝えている。
FIFA汚職事件への関与疑惑により辞任したミシェル・プラティニ前会長の跡を継ぐ形で、2016年9月からUEFAのトップを務めているチェフェリン会長。8日にパリで行われた会議で規則変更が認められ、4期目となる2031年まで同職を務める可能性が浮上したチェフェリン会長だが、決議が賛成票多数で可決した直後に、2027年の会長選に出馬しない方針であると明言した。
ここ数カ月、再出馬の憶測が高まり一部から批判の声を受けていた同会長は、「私は半年前にもう出馬しないと決めた」と昨年夏には決断を下していたとコメント。理由については、「時間が経てばどの組織にも新鮮な血液が必要になる」と述べつつ、「一番の理由は私が7年間家族と離れていたからだ」と説明している。
また、「正直に言えば、私は新型コロナウイルスに疲れ、2つの戦争に疲れ、いわゆるスーパーリーグのナンセンスなプロジェクトに疲れた」と心身が限界を迎える寸前であると告白。度々、欧州スーパーリーグ(ESL)構想を批判してきたチェフェリン会長は、今回も改めて反対の考えを明確に示した。
さらに、決断を公にしなかった理由については、「議会に影響を与えたくはなかった」と述べたことに加え、「何人かの本当の顔を見たかった」と発言。規則変更の計画に抗議して職を辞し、クロアチアの新聞で「悲惨な計画」とチェフェリン会長を非難した元UEFAサッカー部門責任者ズヴォニミール・ボバン氏に対しては、「彼は私が2027年に出馬しないつもりであることを知っていた人物の一人だ」と暴露。同会長の意向を知りながら厳しい言葉を向けたボバン氏の行動に、「誰の個人的な願望が問題になっているのか、誰の道徳観が問題になっているのか」と疑問を呈している。
By サッカーキング編集部
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