新世代の台頭を繰り返すサッカー界において、驚異的な数字や記録を叩き出し、欧州のトップリーグでその名をとどろかせる10代の選手たちも少なくない。今シーズンから欧州のトップクラブに戦いの場を移したティーンエイジャーの前には、無限の可能性が広がっている。
文=藤田皓己、今崎新也、萩原仁、真渡翔(サッカーキング・アカデミー)
写真=Getty Images
ウスマンヌ・デンベレ
■FW
■所属:ドルトムント(ドイツ)
■1997年5月15日生まれ|187㎝・79㎏
■国籍:フランス
昨シーズンはフランスのレンヌでリーグ戦25試合12得点を記録し、リーグ・アンの最優秀若手選手に選出された。爆発的なスピードと鋭いドリブルを生かし、バイタルエリアを縦横無尽に走り回ってゴールを陥れるプレーが特長だ。両足を高いレベルで使いこなせるため、主戦場の右ウイングのみならず、左ウイングやトップ下でも高水準のプレーを見せる。
欧州のメガクラブが争奪戦に乗り出す中、ドルトムントが2021年6月30日までの長期契約を結んだ。移籍直後に臨んだマンチェスター・ユナイテッドとのプレシーズンマッチでは、さっそく潜在能力の高さを見せつけている。DF2人を置き去りにし、右足の強烈なシュートでゴールを奪ってみせた。
ブレール・エンボロ
■FW
■所属:シャルケ(ドイツ)
■1997年2月14日生まれ|185cm・84kg
■国籍:スイス
■A代表出場歴:14試合・1得点
爆発的なスピードを生かしたドリブル突破から敵陣を切り裂きチャンスを演出するストライカーだ。スピード、パワー、テクニック、すべてを兼ね備え“スイスの怪物”と称される。
冷静な判断力があり、決定力が高く、ゴールをアシストする能力も優れている。前所属のバーゼルでは、2013-14シーズンから3シーズンで公式戦90試合に出場し、31ゴール22アシストを記録した。バーゼルでともにプレーした柿谷曜一朗も「エンボロは本物の化け物。将来的にはバルセロナやレアル・マドリーに行ける素材」と絶賛する。
欧州のビッグクラブから注目される中、“スイスの怪物”は2016年夏、ドイツの強豪シャルケにクラブ史上最高額となる2000万ユーロで引き抜かれた。
※データは2016年8月26日時点
■ヤングスターベスト11
ポール・ポグバ、ハリー・ケイン、パウロ・ディバラ……欧州のビッグクラブでは才能あふれる“ヤングスター”たちが躍動している。彼ら以外にも、注目すべき若き逸材は多い。2016-17シーズンを盛り上げる“新世代たち”をベスト11形式で紹介する。
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■サラブレッド
かつて自国代表で100以上のキャップを達成した英雄たちの血が引き継がれている。時を経て今、彼らの息子たちもまたプロサッカー選手としてその名をとどろかせている。良血のヤングスターは新たな伝説を作れるのか、要注目だ。
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■アジアの新星
今やアジアの選手が若くして欧州で存在感を発揮する時代となった。香川真司、ソン・フンミンに続き、さらに若い世代が続々と出てきている。母国のみならず世界のスターを目指すアジアの新星に注目だ。
アジアの新星
●当記事はサッカーキング・アカデミーの短期セミナー「サッカーキングの特集ページを作ろう!」の参加者が企画立案から原稿執筆まで担当しました。
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