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今季も予想外の展開に!? 写真で振り返るCL準々決勝名勝負8戦!

2018.04.02

数多くの名勝負が生まれるCL準々決勝から厳選した8戦をお届け! [写真]=Getty Images

 2017-18シーズン、チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント準々決勝が、4月3日から開催される。3月16日に開催された組み合わせ抽選会の結果、ユヴェントス(イタリア)対レアル・マドリード(スペイン)、リヴァプール(イングランド)対マンチェスター・C(イングランド)、バルセロナ(スペイン)対ローマ(イタリア)、セビージャ(スペイン)対バイエルン(ドイツ)の顔合わせとなった。

●チャンピオンズリーグ、ベスト8対戦カード決定…過去の対戦成績は?

 CLの準々決勝は予想外の展開になることが多く、「CLで最も面白いのは準々決勝」と言うサポーターも多い。そこで、準々決勝開催を目前に控えた今回は、“ベスト8”にちなんで、2000年以降のCL準々決勝の中から、珠玉の8戦をお届け! ジャイアントキリングあり、乱打戦あり、超絶プレーあり……、名場面の数々を写真とともに振り返る。

写真=ゲッティイメージズ
編集部注:対戦表は左側が第1戦のホームチーム。

元祖・怪物の「最高の試合」…ベッカムは惜別のFKで夢の劇場に分かれ

【2002-03】
レアル・マドリード vs マンチェスター・ユナイテッド

第1戦:レアル・マドリード 3-1 マンチェスター・ユナイテッド
<得点者>
12分 フィーゴ(レアル・マドリード)
28分 ラウール(レアル・マドリード)
49分 ラウール(レアル・マドリード)
52分 V・ニステルローイ(マンチェスター・ユナイテッド)

第2戦:レアル・マドリード 3-4 マンチェスター・ユナイテッド
<得点者>
12分 ロナウド(レアル・マドリード)
43分 V・ニステルローイ(マンチェスター・ユナイテッド)
50分 ロナウド(レアル・マドリード)
52分 エルゲラ(レアル・マドリード OG)
59分 ロナウド(レアル・マドリード)
71分 ベッカム(マンチェスター・ユナイテッド)
85分 ベッカム(マンチェスター・ユナイテッド)

2戦合計:レアル・マドリード 6-5 マンチェスター・ユナイテッド

 ホームの第1戦を3-1で勝利したレアルは、オールド・トラッフォードでも序盤にロナウドが決めてリードを広げる。対するマンチェスター・Uは、ファン・ニステルローイのゴールで反撃。しかし、ロナウドがこの2点目をマークすると、59分にもゴールを決めしハットトリック達成。マンチェスター・Uは相手のオウンゴール、デイヴィッド・ベッカムのFKを含む2得点で第2戦を勝利するも、2戦合計スコアで上回ったレアルがベスト4進出を果たした。試合後、ロナウドは第2戦について「レアル・マドリードにおける僕の最高の試合だった」と語っている。また、ベッカムは翌シーズンからレアルに加入したため、この試合がマンチェスター・Uで最後のCLとなった。

快進撃は白い巨人も止められず…欧州に衝撃を与えた“伏兵”モナコの大躍進

【2003-04】
レアル・マドリード vs ASモナコ

第1戦:レアル・マドリード 4-2 ASモナコ
<得点者>
43分 スキラッチ(モナコ)
51分 エルゲラ(レアル・マドリード)
70分 ジダン(レアル・マドリード)
77分 フィーゴ(レアル・マドリード)
81分 ロナウド(レアル・マドリード)
83分 モリエンテス(モナコ)

第2戦:レアル・マドリード 1-3 ASモナコ
<得点者>
36分 ラウール(レアル・マドリード)
45+1分 ジュリ(モナコ)
48分 モリエンテス(モナコ)
66分 ジュリ(モナコ)

2戦合計:レアル・マドリード 5-5 ASモナコ

※アウェイゴール数によりモナコがベスト4進出。

 サンティアゴ・ベルナベウの第1戦、モナコは先制点を含む2得点を挙げるも2点差で破れ「快進撃もここまでか?」と思われた。しかし、ホームに戻った第2戦、モナコは先制を許しながら、リュドヴィク・ジュリ、フェルナンド・モリエンテスら攻撃陣が奮起。3-1で第2戦を制した。この結果、第1戦でアウェイゴール2点を奪ったモナコが準決勝に駒を進めた。モナコは勢いそのままに準決勝でチェルシーを破り決勝進出。ポルトに敗れ、クラブ史上初のCL制覇は叶わなかったが、強烈なインパクトをヨーロッパのサッカーファンに植え付けた。

前年ファイナリストを相手に3点差を跳ね返した“スーペル・デポル”の大逆転劇

【2003-04】
ACミラン vs デポルティーボ・ラ・コルーニャ

第1戦:ACミラン 4-1 デポルティーボ・ラ・コルーニャ
<得点者>
11分 パンディアーニ(デポルティーボ)
45分 カカ(ミラン)
46分 シェフチェンコ(ミラン)
49分 カカ(ミラン)
53分 ピルロ(ミラン)

第2戦:ACミラン 0-4 デポルティボ・ラ・コルーニャ
<得点者>
5分 パンディアーニ(デポルティーボ)
35分 バレロン(デポルティーボ)
44分 ルケ(デポルティーボ)
76分 フラン(デポルティーボ)

2戦合計:ACミラン 4-5 デポルティーボ・ラ・コルーニャ

 デポルティーボが前年王者のミランと対戦した2003-04シーズン。サン・シーロで開催された第1戦は4-1でミランが勝利。デポルティーボが逆転するには第2戦で3-0、または4点差以上の勝利が条件となった。迎えた第2戦、デポルティーボはワルテル・パンディアーニが開始5分に先制点を奪うと、フアン・カルロス・バレロン、アルベルト・ルケがゴールを奪い、アウェイゴールの差でリードを奪う。さらに、76分にはフランがダメ押しとなる4点目をマークし勝負あり。デポルティーボ3点のビハインドを跳ね返す大逆転劇でベスト8進出を決めた。この勝利は当時、“スーペル・デポル”が起こしたCL史上最大の奇跡として大きな話題となった。

編集部注:現在までのCLにおける逆転勝利の最大点差は、2016-17シーズン決勝トーナメント1回戦でバルセロナがパリ・サンジェルマンを破った4点差。(第1戦0-4で敗戦から第2戦は6-1で勝利)

アウェイゴールを喫するも巧みな試合運びで4シーズン連続で準決勝へ

【2006-07】
ACミラン vs バイエルン・ミュンヘン

第1戦:ACミラン 2-2 バイエルン・ミュンヘン
<得点者>
40分 ピルロ(ミラン)
78分 V・ブイテン(バイエルン・ミュンヘン)
84分 カカ(ミラン PK)
90+3分 V・ブイテン(バイエルン・ミュンヘン)

第2戦:ACミラン 2-0 バイエルン・ミュンヘン
<得点者>
27分 セードルフ(ミラン)
31分 インザーギ(ミラン)

2戦合計:ACミラン 4-2 バイエルン・ミュンヘン

 第1戦、ミランがアンドレア・ピルロの先制点を皮切りに2度のリードを奪うも、ダニエル・ファン・ブイテンの2ゴールでドロー決着に終わった。アリアンツ・アレーナで開催された第2戦、アウェイゴールを許し得点が必要なミランは前半27分、クラレンス・セードルフのゴールで幸先よく先制。直後の31分にはセードルフのアシストからフィリッポ・インザーギにもゴールが生まれ、リードを2点に広げる。その後はバイエルンがペースをつかむも、ゴールは生まれず。アウェイの地で盤石な試合運びを展開したミランが4シーズン連続のベスト8進出を決めた。その後、ミランは準決勝でマンチェスター・Uを破り決勝戦へ進出。ギリシャのアテネで開催された決勝戦ではリヴァプールを2-1で破り“イスタンブールの奇跡”のリベンジを果たした。

計12ゴールの超乱打戦…5季連続の同国対決はチェルシーに軍配

【2008-09】
リヴァプール vs チェルシー

第1戦:リヴァプール 1-3 チェルシー
<得点者>
6分 トーレス(リヴァプール)
39分 イバノビッチ(チェルシー)
62分 イバノビッチ(チェルシー)
67分 ドログバ(チェルシー)

第2戦:リヴァプール 4-4 チェルシー
<得点者>
19分 アウレリオ(リヴァプール)
28分 X・アロンソ(リヴァプール PK)
51分 ドログバ(チェルシー)
57分 アレックス(チェルシー)
76分 ランパード(チェルシー)
81分 ルーカス(リヴァプール)
83分 カイト(リヴァプール)
89分 ランパード(チェルシー)

2戦合計:リヴァプール 5-7 チェルシー

 5シーズン連続の顔合わせとなったプレミア勢対決。アンフィールドで開催された第1戦、リヴァプールはフェルナンド・トーレスのゴールで先制しながらも、3失点を喫し敗戦。スタンフォードブリッジで開催された第2戦は、ビハインドを背負うリヴァプールがキックオフから攻勢に出る。ファビオ・アウレリオ、シャビ・アロンソが立て続けにゴールを奪い、2戦合計3-3に。対するチェルシーは、ディディエ・ドログバとアレックスのゴールで2点を返し、76分にもフランク・ランパードのゴールで突き放す。これで勝ち上がりのためにあと3ゴールが必要になったリヴァプールは、ルーカス・レイバとディルク・カイトがゴールを奪い、2戦合計5-6に。あと1ゴールでベスト4進出とするも、ランパードが89分にこの日2点目を決め、再び同点とした。第2戦は4-4でタイムアップ。2戦合計12ゴールが生まれた激戦を制し、チェルシーがベスト4進出を果たした。

敵地でリードを許すもロッベンの超絶ボレーでベスト4へ

【2009-10】
バイエルン・ミュンヘン vs マンチェスター・ユナイテッド

第1戦:バイエルン・ミュンヘン 2-1 マンチェスター・ユナイテッド
<得点者>
2分 ルーニー(マンチェスター・ユナイテッド)
77分 リベリー(バイエルン・ミュンヘン)
90+2分 オリッチ(バイエルン・ミュンヘン)

第2戦:バイエルン・ミュンヘン 2-3 マンチェスター・ユナイテッド
<得点者>
3分 ギブソン(マンチェスター・ユナイテッド)
7分 ナニ(マンチェスター・ユナイテッド)
41分 ナニ(マンチェスター・ユナイテッド)
43分 オリッチ(バイエルン・ミュンヘン)
74分 ロッベン(バイエルン・ミュンヘン)

2戦合計:バイエルン・ミュンヘン 4-4 マンチェスター・ユナイテッド

※アウェイゴール数によりバイエルン・ミュンヘンがベスト4進出。

 バイエルンは本拠地の第1戦、開始直後ルーニーに先制点を許しながらも、試合終盤のフランク・リベリーとイビチャ・オリッチのゴールで逆転勝利を収めた。しかし、第2戦、マンチェスター・Uは開始7分までにダロン・ギブソンとナニが決め、2戦合計3-2でリードを奪う。さらに、41分にナニが再び得点しリードは2点に。しかし、ここからバイエルンは反撃を開始。失点の2分後にオリッチが1点を返し後半を迎える。74分には、リベリーのコーナーキックをアリエン・ロッベンがダイレクトボレーで叩き込み、2戦合計5-5に。試合はこのままタイムアップ。バイエルンはアウェイゴール数でマンチェスター・Uを上回り、ベスト4へと駒を進めた。

同国のライバルを撃破…アトレティコがホームで見せたお家芸

【2015-16】
バルセロナ vs アトレティコ・マドリード

第1戦:バルセロナ 2-1 アトレティコ・マドリード
<得点者>
25分 トーレス(アトレティコ・マドリード)
63分 スアレス(バルセロナ)
74分 スアレス(バルセロナ)

第2戦:バルセロナ 0-2 アトレティコ・マドリード
<得点者>
36分 グリエスマン(アトレティコ・マドリード)
88分 グリエスマン(アトレティコ・マドリード PK)

2戦合計:バルセロナ 2-3 アトレティコ・マドリード

 カンプノウで行われた第1戦、フェルナンド・トーレスのゴールでアトレティコが先制するも、ルイス・スアレスの2得点でバルセロナが逆転勝利を収めた。続く第2戦はバルセロナがポゼッション率を高めるも、アトレティコは要所を抑えたプレスでチャンスを作らせない。すると36分、サウール・ニゲスが左足アウトサイドでゴール前へクロスを送ると、アントワーヌ・グリエスマンがヘディングシュートを突き刺し、アトレティコが先制する。これで2戦合計2-2となり、アウェイゴール数で上回るアトレティコが優位に立った。さらに、88分にはグリエスマンがダメ押しとなるPKを決めて勝負あり。第1戦を落としながら、持ち前の堅守速攻でアトレティコがバルセロナを破った。

MSNを完全シャットアウト…ユヴェントスの強さだけが光った2連戦

【2016-17】
ユヴェントス vs バルセロナ

第1戦:ユヴェントス 3-0 バルセロナ
<得点者>
7分 ディバラ
22分 ディバラ
55分 キエッリーニ

第2戦:ユヴェントス 0-0 バルセロナ
<得点者>

2戦合計:ユヴェントス 3-0 バルセロナ

 2シーズン前の決勝戦以来の顔合わせとなった対戦は、ユヴェントスが強さを見せる。第1戦は開始7分、パウロ・ディバラのゴールでユヴェントスがいきなり先制する。22分には再びディバラがゴールネットを揺らし、ユヴェントスのリードは2点に。後半にはコーナーキックからジョルジョ・キエッリーニが頭で合わせ3点目。守っては、メッシ、スアレス、ネイマールの“MSN”擁するバルセロナ攻撃陣をシャットアウト。ユヴェントスが3-0で勝利し、大きなアドバンテージを手にする。カンプノウの第2戦、大逆転へ試合開始からバルセロナが猛攻を仕掛ける。しかし、ユヴェントス自慢のディフェンス陣が決定的なチャンスを作らせない。結局、バルセロナはユヴェントスの堅守を前に得点できず、スコアレスドローで試合終了。バルセロナを2試合連続で完封したユヴェントスが、2シーズンぶりのCL4強入りを果たした。

By サッカーキング編集部

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