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【インタビュー】浅野拓磨「進化の過程」

移籍後すぐにレギュラーに定着し、13試合出場2ゴール。自身初の海外挑戦となったシュトゥットガルトで、浅野拓磨は確かな足跡を残している。しかし、浅野は言う。納得できていない――。ストライカー浅野が抱く理想は、はるか高みにある。
インタビュー=高尾太恵子 Interview by Taeko TAKAO
写真=ナイキジャパン、ゲッティ イメージズ Photo by NIKE JAPAN, Getty Images
取材協力=ナイキジャパン Cooperation by NIKE JAPAN
[ワールドサッカーキング2017年3月号増刊「2016-2017 ブンデスリーガ後半戦ガイド」]

「ニュルンベルク戦で確かな自信をつかんだ」

――前半戦はリーグ戦で13試合に出場し、2ゴール4アシストという成績でした。率直な感想を聞かせてください。

浅野拓磨 100点満点中40点くらいですね。それくらい納得できていないです。

――半分にも満たない?

浅野拓磨 ゴールという目に見える結果を残せていないので。もっと貪欲に求めていかないといけない。今はまだチームの勝利に貢献できていないと思っています。

――第11節のカールスルーエ戦で移籍後初ゴールを決めた後も「納得のいくゴールではなかった」と話していました。

浅野拓磨 “納得いかないゴール=ダメなゴール”というわけではないんです。僕の“納得いくゴール”は特長を生かしたゴールです。スピードで抜け出して決められてこそ、自分のゴールだと感じられる。ドイツで初めて点を取ったうれしさはありましたけど、自分が求めていた形ではなかった。あの試合は“納得いくゴール”を決められるチャンスがたくさんあったので、「あそこで決めないといけなかった」という悔しさが大きくて、そういう言葉になりました。

――第14節ニュルンベルク戦のゴールは、納得のいくものだったのではないですか?

浅野拓磨 そうですね。あれは自分の特長が生きたゴールだったと思います。何度か理想とする場面を作り出せましたし、90分間走り切ることもできた。ボールを持った時の仕掛けや間合いが完全に自分のテンポでできていたので、駆け引きに負ける場面も少なかった。かなり自信につながりましたね。

――あの試合以降、カルロス・マネ選手からボールを受けることが格段に増えましたね。

浅野拓磨 カルロスは“顔が上がる”選手なので、彼がボールを持った時は信頼して走っています。そこの関係性は良くなってきていると感じているので、今後は逆のパターンを増やしていきたい。カルロスも動き出しを得意としている選手なので、僕がボールを持った時に顔を上げる回数や、パスの精度を上げていくことができれば、互いをもっと生かせるはず。そうすれば、もっといいチームになれると思います。

――序盤戦は「アピールしてやろう」という思いが強すぎたためか、試合に絡む時間帯が少ないように感じました。

浅野拓磨 そこは自分でも感じていた部分です。最初はチームの勝利よりも自分のプレーを優先してしまっていたんです。試合に負けた時の悔しさはありますが、実はそれも自分のプレーができなかったという悔しさだったりして。「直さないといけない」と思ったんですけど、そう意識すること自体がダメなんじゃないかと思ったりもして。自分の素直な気持ちを大事にしたいので、葛藤した時期でしたね。「まずはチームの勝利」と考えるようになったのは、ドイツで数試合を経験してからです。それは多分、勝った時のサポーターやチームの空気が好きになっていったからなんだと思います。そこからは「チームのために何ができるか」を考え始めました。その気持ちが前面に表れた試合がニュルンベルク戦だったと思います。

ワールドサッカーキング2017年3月号増刊「2016-2017 ブンデスリーガ後半戦ガイド」では、浅野拓磨選手の「真ん中で勝負したい」というこだわりや、アーセナル復帰への想いを語ります!

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