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中谷莉奈(C大阪ヤンマーレディース)チームでも、代表でも欠かせない選手に

2024.03.01

約2カ月間に及んだ中断期間を経て、3月から再開するWEリーグ。
今シーズンから新規参入しているセレッソ大阪ヤンマーレディースは、
目標に掲げる「5位以内」を目指し、チーム一丸となって戦っていく。
プロ1年目のシーズンに大きな期待を背負う選手たちの連続インタビュー企画、
第10回は、文武両道を実践する中谷莉奈が登場してくれた。

なでしこに入って、世界で活躍したい

――まずはプレースタイルや特徴を教えてください。

中谷 サイドバックから攻撃に多くかかわることです。チャンスと思えばゴール前までスプリントして、攻撃にいきます。積極的に上下動して攻撃参加し、ゴールに絡むプレーをすることが求められていると思います。

――いろいろなポジションを経験してきました。今シーズンは右サイドバックが多いですが、どんなところにこだわっていますか?

中谷 センターバックでもプレーしましたが、サイドバックのほうが攻守にかかわれるのがいいところです。攻撃が好きなので、前でプレーするのも好きですが、守備で勝利に貢献したい思いもあるので、今はサイドバックがいいと思っています。サイドバックであっても、点を取れる選手になるのが目標です。だから、攻撃参加は常に意識しています。

――参考にしている選手はいますか?

中谷 近い存在で言うと、(ユールゴーデンIFに移籍した)小山史乃観選手は同じサイドバックだったので、参考にしています。同じように高い位置でプレーできればと思っています。

チャンスと見れば積極的に攻撃参加。「点の取れるサイドバック」を目指す[写真]=セレッソ大阪

――現在18歳。これからの将来をどう描いていますか?

中谷 代えの利かない、チームに必要とされる選手になりたいです。将来の目標は、なでしこジャパンに入って、世界で活躍できる選手になることです。そのために、まずはセレッソ大阪ヤンマーレディースで試合に出て、活躍することが大事になってきますし、アンダー世代で注目される選手になって、なでしこに入れるように頑張れればと思っています。

――2022年のU-17女子ワールドカップに出場したチームでは主将でした。年代別代表の活動で得られていることとは?

中谷 代表活動に参加することで、足りないことが分かり、もっと上を目指して努力しなければいけないという刺激になります。同年代でも、上には上がいる実感があるので、もっと自分を成長させないといけない気持ちです。

――パリ・オリンピックのアジア予選のなでしこジャパンに、U-17女子W杯でチームメートだった谷川萌々子選手(FCローゼンゴード)と古賀塔子選手(フェイエノールト)が入りました。そういうことでしょうか?

中谷 そうです。彼女たちは(JFAアカデミー福島から直接)海外にも行きました。自分も海外でプレーする目標があるので、もっと努力したいと思います。

――今年はU-20女子アジアカップ、U-20女子W杯が控えています。この大会へ向けた思いとは?

中谷 目指すべきところですし、自分が代表チームにとって欠かせない選手になる思いがあります。海外のチームと戦うことで、より世界を意識するようになりました。U-17女子W杯のときに(ベスト8で)負けたからこそ、次は絶対に勝って、優勝したいです。

――年代別代表での経験を、チームにどう還元していきたいですか?

中谷 セレッソ大阪ヤンマーレディースでも日々のトレーニングから、強度を上げたいと思います。(ふだん一緒にプレーしない選手が集まる)代表活動では、コミュニケーションが大事になってくるので、チームでももっとコミュニケーションを取って、やっていければと思います。

――チームには同年代の選手もいます。そういう選手たちとの競争はどう考えていますか?

中谷 試合に出られるのは11人なので、勝ち取らないと、その先も厳しくなってくると思っています。仲間ですが、みんなライバル。勝ち抜くために、監督にもいろいろなことを教えてもらっています。

勝利をたくさん届けられるように

――勉強もすごく頑張っていると聞いています。サッカーとどう両立させましたか?

中谷 負けず嫌いな性格で、小学生の頃から勉強でもトップを取りたい気持ちがありました。ですので、子どもの頃から真面目に勉強していました。

――両立しようと思うと、気持ちの切り替えだったり、時間をどう使うかだったり、大変だと思います。どんなことを意識していましたか?

中谷 計画的にすることを意識していました。練習があると、家に帰るのが遅くなり、勉強ができなくなるので、電車の中でずっと勉強していました。

チームで切磋琢磨する中谷。「毎日が楽しくて幸せ」と笑顔を見せる[写真]=セレッソ大阪

――中谷選手にとってセレッソ大阪ヤンマーレディースはどんなチームでしょうか?

中谷 自分を成長させてくれるチームです。最高の環境で、素晴らしい選手、スタッフとサッカーができる毎日が楽しくて幸せです。施設も最高ですし、かかわってくださるすべての方々が、自分たちがサッカーをしやすい環境を整えてくださっています。

――雰囲気はどうですか?

中谷 すごい明るくて、先輩の人たちもしゃべってくれて……。楽しい、ワイワイした感じです(笑)。

――新たに参入したWEリーグで戦ってきて、どんな経験を得られていますか?

中谷 チームとしては勝ち切れない試合が続いたときもあって、日頃のトレーニングから意識を変えなければいけないと気づきました。個人としては、すべてのプレーのクオリティーや球際の強さをもっと上げる必要があると思います。

――リーグ再開後に向けた抱負を聞かせてください。

中谷 チームとしては、勝利をたくさん届けられるように頑張っていきたいです。個人としては、とにかく試合に出て、勝利に貢献できるように頑張りたいです。

By サッカーキング編集部

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