得点した清家(背)に抱きつく猶本 [写真]=須田康暉
2022-23シーズンのYogibo WEリーグは1節を残し、三菱重工浦和レッズレディースの優勝が決定。WEリーグとなってからは初制覇となった。
優勝を決めた大宮アルディージャVENTUS戦では左足で鮮やかな先制点を決めた浦和MF猶本光は、「今日はどちらかというと90分ゲームコントロールするより、点を取りに行く姿勢をサポーターの皆さんの前で見せたかった」と、優勝を目前にしながら足踏みしたものの、ホーム最終戦で決められた試合を振り返る。
負傷者が出るなど、メンバーのやりくりをしながら戦い抜いた今季。「ずっと苦しかった」「ギリギリの戦いが多かった」と表現しつつ、「たまには神様がご褒美をくれるというのはこういうことで。毎回毎回、一生懸命やって全員で戦うけど、去年のように目標達成できないときもありながら、今シーズンそれを達成したので、次の頑張る糧になると思います」と、安堵を見せた。
今季の優勝の要因に「昨季の経験」と「守備の安定」を挙げた猶本。「前線からしっかり連動して行っているので、(外されても)次が狙えることが良さだと思います。次はここを閉めてといった細かい準備ができていた」と、守備が浦和のストロングポイントとなり、「どこかで落としてしまう、どこかで引き分けてしまうことがなかった」ため、勝ち点3を取りきれたことが優勝につながった。
自身はこの試合の先制点で今季6点目をマーク。「リーグ戦では5ゴールが過去一番だったので、自分の人生では最高」の1シーズンでのゴール数に到達となった。「守備でしっかりチームを助けることが大前提として、最後の仕上げが自分の課題ではあるので、そういうところにトライしてきた」「技術的にこういう技を出すとか、そういう細かい部分で自分に足りない部分があったので。姉さん(安藤梢)とかにアドバイスを聞いた」ことが結果に表れている。
By 小松春生
Web『サッカーキング』編集長