日本代表が鬼門のサウジアウェイで勝利 [写真]=Getty Images
FIFAワールドカップ26アジア最終予選・グループC第3節が10日に行われ、日本代表は敵地でサウジアラビア代表と対戦した。
日本代表が、過去最高のスタートを切るべくアジア最終予選の3戦目に臨む。2次予選では6戦全勝無失点と圧巻の成績を残した日本代表は、9月よりスタートした最終予選に入ってからも、相変わらずの強さを維持。9月5日にホームの『埼玉スタジアム2002』にて行われた中国代表との初陣では、ゴールラッシュの末に7-0と大勝を飾り、続く10日に敵地で開催されたバーレーン代表戦も、5-0と大差をつけて白星を掴み取った。
過去、最終予選で開幕3連勝を飾ったことはない。史上初の記録に向かってまい進する日本代表の前に、10月シリーズの初陣ではサウジアラビア代表が立ちはだかる。ここまでの最終予選、サウジアラビア代表は第1節でインドネシア代表と1-1で引き分けた後、中国代表には2-1で勝利し、1勝1分を記録。決して順調なスタートを切ったとは言い難いが、ホームゲームには大きな自信を持っている。
過去2大会の最終予選でも日本代表はサウジアラビア代表と同じグループに入っており、2017年、2021年はともにアウェイで敗北を喫した。AFCアジアカップ2007予選も含めて、サウジアラビアで行われたアウェイゲームは3戦全敗と相性が悪く、いわば“鬼門”と呼べる地。そんな嫌な記憶を塗り替えた先に、最終予選における日本代表史上最高のスタートが待っている。
初勝利を目指すサウジアラビア代表とのアウェイゲームに向けて、日本代表を率いる森保一監督は、キャプテンの遠藤航を筆頭に9月シリーズでも主力を張った面々をスターティングメンバーにチョイス。バーレーン代表戦とまったく同じ顔ぶれが並んだ。一方のサウジアラビア代表は、サレム・アル・ドサリやフィラース・アル・ブライカーンらが先発に名を連ねた。
試合前の時点で気温36℃と灼熱の環境下で、そして緑に染まったキックオフを迎えた一戦は、これまでの2戦とは異なり、立ち上がりからサウジアラビア代表が敵陣で過ごす時間も長くなる。9分には左サイドからカットインしたサレム・アル・ドサリがミドルシュートを放ったが、低弾道の一撃はGK鈴木彩艶がきっちりキャッチした。
対する日本代表は最終ラインからのビルドアップで試行錯誤する場面も見られたが、両ウイングバック突破力を活かした外回しだけでなく、低い位置まで降りた遠藤や守田英正がボールを引き取って中央を使うシーンも増えていく。14分には後者の形で、ハーフライン手前で守田が前を向くと、南野拓実を経由して右サイド大外の堂安律にボールが渡る。堂安は左足に持ち替えてクロスボールを送ると、大外でフリーになっていた三笘薫がダイレクトで折り返す。ボックス内へ走り込んでいた守田が頭でつなぎ、最後はゴール前へ詰めていた鎌田大地が押し込む。見事な崩しで日本代表が先制に成功した。
日本代表は早々と先手を取ったが、決して不必要なリスクを背負うことはなく、慎重に相手の隙を探っていく。サウジアラビア代表はボール保持の時間こそ増えたが、ブロックを組む日本代表守備陣を攻略するようなシーンは作り出せない。こう着状態のまま時計の針は進んだが、サウジアラビア代表は大外のスペースをめがけたロングフィードで徐々にゴール前に入る機会を増やしていく。それでも、日本代表守備陣は決して慌てる素振りを見せず、1点リードで前半も終盤に向かう。
42分にはサウジアラビア代表の“エース”が局面を打開。左サイドでボールを持ったサレム・アル・ドサリがスルスルと抜けるドリブルでボックス手前までボールを持ち運び、ペナルティエリア右がけてパスをつなぐと、ここはうまく繋がらない。しかし、こぼれ球に反応したサウード・アブドゥルハミドが右足一閃。強烈なミドルシュートは枠を捉えたが、ここはGK鈴木がビッグセーブで日本代表を救った。
前半もアディショナルタイムに入ると、日本代表は技術力の違いで1つチャンスを作り出す。ピッチ中央右寄りの位置から板倉滉が縦パスをつけると、南野がダイレクトでフリック。ペナルティエリア手前でうまくターンした上田綺世が左足で狙ったが、シュートはGKに弾き出された。前半はこのまま日本代表の1点リードで終了している。
後半に入ると、森保監督が動く。南野を下げて伊東純也をピッチへ送り出し、堂安が2列目に、伊東が右ウイングバックに入る形で後半の45分間をスタート。後半に入っても試合の様相は大きく変わらず、日本代表は攻め急ぐことなく、試合のペースをコントロール。決定機の数こそ少ないものの、サウジアラビア代表に反撃の隙を与えることなく、残り30分のところまで試合を進める。
63分に入ると日本代表は2枚目の交代カードを切る。鎌田を下げて前田大然を投入し、三笘が1列前へ。“両翼”の前田、伊東が持ち前のスピードを発揮し、チャンスにつながりそうな場面も増やしていくが、追加点は奪えないまま終盤へ向かう。76分には前線でのボールキープで大きな仕事をやってのけた上田が下がり、小川航基がピッチに立つ。
すると81分、その小川が“ストライカー”として仕事を果たす。まずは79分、ペナルティエリア右でロングフィードを受けた伊東がマイナスへ折り返すと、待っていた小川が思い切り良く右足を振り抜くも、ここは相手にブロックされて右コーナーキックを獲得。相手選手が倒れていた関係で数分間リスタートが遅れた後、伊東が右足でアウトスイングのボールを供給すると、ボックス中央へフリーで走り込んだ小川がヘディングシュート。頭で日本代表に待望の追加点をもたらし、勝利を決定付ける一発を決めた。
2点をリードして迎えた88分にはウイングバックとシャドーで攻撃陣をけん引した三笘、堂安に代えて、所属クラブで好調の久保建英、中村敬斗を送り出す。終盤にかけてはヒヤリとするシーンも作られたが、失点は許さず、試合はこのままタイムアップ。難しいアウェイゲームで安定した試合運びを見せた日本代表が、サウジアラビア代表を2-0で下し、史上初の最終予選開幕3連勝を飾った。
次節は15日に行われ、日本代表は『埼玉スタジアム2002』にてオーストラリア代表と、サウジアラビア代表もホームでバーレーン代表と、それぞれ対戦する。
【得点者】
0-1 14分 鎌田大地(日本代表)
0-2 81分 小川航基(日本代表)
【スターティングメンバー】
日本代表(3-4-2-1)
GK:鈴木彩艶
DF:板倉滉、谷口彰悟、町田浩樹
MF:遠藤航、守田英正;堂安律(88分 久保建英)、三笘薫(88分 中村敬斗);南野拓実(46分 伊東純也)、鎌田大地(63分 前田大然)
FW:上田綺世(76分 小川航基)
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By サッカーキング編集部
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