FC東京を率いるピーター・クラモフスキー監督が取材に応じ、長友佑都の日本代表復帰を祝福した。
長友は開幕から3試合連続で先発出場中で、約1年3カ月ぶりの代表復帰となった。同日の練習では最後の円陣で長友の代表復帰が発表され、大きな拍手が起こった。クラモフスキー監督は「日本サッカー界における特別な選手です。彼にとっても今日は特別な日になったと思います。彼はハードワークをし続け、日々の準備を怠らない。日本代表の一員として戦うことを誇りに思いますし、彼を応援したいと思います」とエールを送った。37歳となった今でも進化を続ける長友を「赤ワインのような選手。熟成して良くなっている」と表現し、「この言葉をぜひヘッドライン(見出し)にしてください(笑)」と報道陣の笑いを誘った。
オーストラリア出身のクラモフスキー監督は、現在トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督のもとでコーチングスタッフを務めた経験を持つ。オーストラリア代表のアシスタントコーチとして、2015年のアジアカップを制覇。また2019年には横浜F・マリノスのヘッドコーチとして、J1リーグ優勝に導いている。「幸運なことに両方のトロフィーを勝ち取った」という指揮官は、勢力図が変わりつつあるアジアサッカー界、また群雄割拠のJリーグを勝ち抜くためのポイントを話してくれた。
「鍵となるのは、何かスペシャルなものを創り上げることです。アイデンティティを確立し、方向性を定め、そこに足跡を残すこと。『これが俺らのフットボールなんだ!』と言えるように、日々改善をすることが重要です。これができた時に、何かを成し遂げることができると思っています。一方で少しでもズレてしまったら、トロフィーを勝ち取ることはできない。何かを信じてやり続けること。それを今、FC東京でやっています。まだ我々FC東京はJリーグで優勝したことがありません。それを創り上げることによって、トロフィーを勝ち取るチャンスが来ると思っています」
FC東京は次戦、3月16日(土)13時から敵地でアビスパ福岡と対戦。現在2分け1敗と勝利がなく、今季初勝利を目指す一戦となる。
取材・文=三島大輔(サッカーキング編集部)
By 三島大輔
サッカーキング編集部