FOLLOW US

長友佑都、中山とのポジション争いを歓迎「非常に良い関係性」「長友、まだまだ成長できるなと」

2022.01.30

日本代表の長友 [写真]=金田慎平

 日本代表DF長友佑都(FC東京)が30日、オンランでの取材に応じ、自身に対する批判や左サイドバックのポジション争いなどについて見解を述べた。

 27日行われたFIFAワールドカップカタール2022アジア最終予選・中国戦に先発出場した長友は、1点リードの後半に途中交代。すると、代わって入ったDF中山雄太がMF伊東純也のゴールをアシストする活躍を見せたこともあり、長友に対しては批判的な声も上がっていたが、同選手は「ありがたい限り。皆さんの厳しい批判や意見の中に、自分を成長させるチャンスが眠っていると感じている。自分自身を俯瞰しなくても皆さんがいろんな角度からの意見や視点をいただける」とコメント。「日本代表を背負っている以上はダメなら批判されて当然ですし、どんどん批判してもらっていいんですけど、この局面を打開した時には“2022倍”の称賛で称えていただければと思います」と語った。

 中山とのポジション争いに関しては、「雄太のことは本当に良い選手だと言ってきましたけれど、本当に落ち着いていて、サイドバックをずっとやってきたんじゃないかと思って見ていられます。これまでも自分が出ていない時にいろんな選手が代表で出てきましたけど、あそこまで落ち着いて見られる選手は、なかなかいなかった。だからこそ、長友はもっと落ち着かないといけないですし、経験があるのでね。彼よりも落ち着いたプレーをしないといけないなと、身が引き締まるところ」との思いを口にし、「競争が生まれているのは素晴らしい状況。人は競争がなければ慢心して成長を止めてしまう。それが一番危険な状況で、彼(中山)のように若くて良い選手が出てくるのは、僕にとっても非常にありがたい。日本代表として勝ちたいし、W杯に行きたい。だからこそ彼が素晴らしいアシストをした時も純粋に喜べる。非常に良い関係性。長友、まだまだ成長できるなと思います」と続け、中山の台頭を歓迎した。

 2008年の初招集から10年以上も日本代表に貢献し続けていながら批判を受けることには、「過去のことは関係ないく、やっぱり今なので。今、全てをピッチで示さないといけない。だから過去の自分が貢献してきたというのは、普通に考えれば当たり前の話で。歴代の監督に呼ばれてきたことに感謝しなければなりません」とキッパリ。

 また、「この10年以上の長友佑都の印象が、良い時の長友佑都が皆さんにもあると思う。そういったプレーができないと批判されるのは当然だし、むしろ日本サッカーのことを考えれば、それだけ日本のレベルが、皆さんの見る目のレベルが上がってきているということだと思う。だから、日本サッカーが発展してきたんだなとしみじみ感じます」とも主張。その一方で「叩くにしても、まだ中途半端。サッカーを盛り上げるためは、インターネットの世界だけでなく、テレビでも取り上げられないと、本当の意味でファンは増えていかない。僕も過去11年、インテルやガラタサライ、マルセイユといったビッグクラブでプレーしてきましたけど、普通の番組でも取り上げられるし、世界中から批判が来るような状況だった。それに比べるともっと批判されてもいいし、そこから這い上がっていく姿に人々は感動する。日本代表には人気になってほしいですし、まだまだ注目されたいですね」と自論を語った。

 日本代表は次戦、2月1日にサウジアラビアとの対戦を迎える。グループBの首位に立つチームとの大一番を迎えるが、チームの戦術面に関しては「右は純也が一人で打開できちゃうので(笑)、あれは彼のすごい能力で、日本の今の強み。左は前に(南野)拓実が出ていて彼はサイドのプレーヤーではないので、より中に入って、大迫(勇也)の近くでプレーさせてあげたい。彼(南野)が中でプレーすれることで大迫が孤立せず、中で組み立ててサイドチェンジして仕掛けるという攻撃もできている。ただ、もっと崩したいというのが正直なところで、一番は僕自身がもっと躍動しないといけない。僕自身が左サイドを制圧できれば、それこそ純也みたいに打開できれば厚みのある攻撃ができると思うので、左サイドが停滞している全ては僕の責任で、僕がもっとやらなきゃいけないなと思っています」と、反省と意気込みを口にした。

SHARE

LATEST ARTICLE最新記事

SOCCERKING VIDEO