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U-20フットサル日本代表が4日間のキャンプ実施 指揮官「素晴らしい取り組みになった」

2022.01.06

トレーニングマッチ中のタイムアウト ©SHOKO

 12月27日から30日の4日間、千葉県・高円宮記念JFA夢フィールドでU-20フットサル日本代表候補合宿が行われた。木暮賢一郎監督がフル代表との兼任を務める新体制となって初めての合宿には、15歳から18歳の19名が参加。名古屋グランパスU-18所属のGK川上翼や、ペスカドーラ町田U-18に所属する最年少の佐藤大仁ら11名が初選出となった。

 最終日にはF2リーグ、しながわシティとのトレーニングマッチが行われた。Fリーグの舞台でも活躍するFP原田快やFP田口大雅、ともにバルドラール浦安でプレーをするFP柴山圭吾や宇野伊織、2021年夏に行われた全日本U-18フットサル選手権大会で3位の成績を収めたエスタボンU-18の中島圭太らが中心となりしながわゴールに迫ったが、0-4と無得点で試合を終えた。

U-20初選出ながら存在感を示した成田美光 ©SHOKO

 4日間の合宿を終え、木暮監督がオンラインインタビューに応じた。

―――4日間を総括して、いかがでしたか。

おそらく、今までで一番早くチームを立ち上げることができたと思います。育成年代により力を入れていくフェーズに入り、成果としても確信を得ました。日本のフットサル界で育成に力を注ぎ、選手たちが小さなころから色々な方たちが指導をされてきたのだな、と。我々がこの年代ではできなかったプレーを生々しく感じることができました。素晴らしい取り組みになったと感じています。

―――フル代表とU-20の監督を兼任することにより、1日でも早くフル代表に入る基準を満たす選手を育てたいという話をされていましたが、具体的にはどのようなところに確信を得ましたか?

驕らず謙虚に野心を持って努力をしてくれれば、間違いなく近い将来(フル代表入りを)実現できるような選手たちだ、という可能性を感じることができました。その日がくれば、今、僕が話している確信というものが伝わるのではないかと思います。それぐらいポテンシャルのある選手たちに出会えたと感じています。

―――早いタイミングでの始動にあたり、一番にチームにどのようなことを伝えたいと考えていましたか?

まずは明確に、ここに呼ばれた意味や、1日でも早くフル代表に入り本気で世界チャンピオンを獲るための入口として、「どのような選手が代表として長く戦えていたのか」、「日々どういうことに取り組んでいかないと世界に近づけないのか」というところですね。具体的な戦術以上に振る舞いやマインド、「日本代表とは」を伝えることが一番の狙いでした。フットサル日本代表はサッカーのようにU-15やU-23などはなく、フル代表とU-20の2つのカテゴリしかありません。その分、入口を早め、少しでも早く大切なことを伝えて気づきを持ってもらう。そういうことがよりいい選手を輩出したり、世代を促進したりするために必要なことだと思っています。

名古屋グランパスU-15からフットサルに転向した物部呂敏 ©SHOKO

―――トレーニングマッチの感想は?

常々僕が話していることですが、本気で勝ちにいかなければ学びを得ることはありません。結果として得点は取れていませんが、U-20といいながらも実際は18歳以下、最年少は15歳という選手たちが、F2リーグのチャンピオンであり日本代表経験を持つ選手も多くいる素晴らしいチームと拮抗する時間帯をしっかりと作ることができました。そして勝つために最後まで戦ってくれたので一定の満足度、一定の成果を垣間見ることができたと思っています。ただ、得点が取れなかったことは、監督として悔しい気持ちはあります。

―――フル代表は攻撃からチーム作りをしたとのことですが、U-20の戦い方についてはいかがですか?

フル代表と同様に、攻撃のトレーニングしかしていません。ただ、戦術的なことというより守備をする意欲の面はしっかりと伝えたつもりです。主に個人の認知、決断に働きかけながらチームを作っています。個々の選手のストロングポイント、ウィークポイントや課題を手元でしっかりと把握することも次につなげるために非常に重要なので、そういった観点でもアプローチをしました。

―――ピヴォが張る時間が短かった印象ですが、それは意図したものですか?

もちろんピヴォの選手も呼んでいますが、戦術的な部分に深く触れず、あくまで個人のタスクやポジショニングへのフォーカスが多かったと思います。個人のタスクやファンダメンタルな部分をメインとしながらも、チーム全体としてはこう戦う、というアプローチでした。

キャプテンマークを巻いた原田快 ©SHOKO

―――原田選手がキャプテンマークを巻いていました。

具体的な大会のためにチームを作っている段階ではなく、次の合宿で必ずしも同じメンバーが集まるわけではありません。なので、具体的にチームを作っていくための象徴として選んだという認識ではありません。ただ、日々のトレーニングの最後に必ず1人は全員の前で話すことを続けているので、リーダーシップを取る選手が自然に出てくるような環境にしたいとは考えています。今回も快にはキャプテンマークを渡しただけで、「キャプテンだ」というコメントすらしていません。しかし、自分で解釈し、いい方向に働くのであればそれはいいことだと思っています。

―――次の活動は3月のスペイン遠征になると思いますが、遠征で期待すること、思い描いていることはありますか。

まず、そのタイミングに遠征を置いた意図としては、スペインでU-19ヨーロッパ選手権があるのでそこに合わせられたらと考えています。ただ、現在の状況においては不透明なところも多いので、違うオプションも考えなくてはなりません。招集メンバーについては今回のクロージングで選手たちにも話しましたが、3月で年度が変わるので卒業や進級など新しい目標、新しい環境が出てくるタイミングだと思っています。そういった環境の中でそれぞれが結果を出すことに尽きるのかな、と。Fリーグの選手であればしっかりとプレータイムを増やす。下部組織の選手であればトップに上がる。地域のクラブでプレーをしている選手はそういった環境から外に出て新たなフィールドで結果を出したり、高校2年生、3年生であれば自分が所属するカテゴリの全国大会などでしっかりと結果を出したり、そういったことに尽きますね。また、今回の合宿のスタッフは全員がアジアチャンピオンの経験者という素晴らしい環境だったので、そういったところからも学んでほしいと選手たちには伝えていました。この4日間で感じたことを日々の活動につなげていってほしいという期待もあります。今回のリストに入っていない選手も含め、継続して選手たちを観察していきたいと思っています。

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By サッカーキング編集部

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