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連勝で予選突破のU-22日本代表 切磋琢磨し、A代表を担うに足る選手の台頭を期待

香港に勝利して本戦出場権を獲得

 28日、AFC U23アジアカップウズベキスタン2022予選の第2戦にして最終戦が、福島県のJヴィレッジスタジアムで行われた。U-22日本代表は第1戦からメンバーを総入れ替え。大会前から冨樫剛一監督が示唆したとおり、ターンオーバーでU-22香港代表との第2戦に臨んだ。

 それだけ優秀な選手がいるという言い方も間違いではないのだが、Jリーグの日程の合間を縫う形での現実策としてこうなったという一面もある。中1日だったカンボジアとの第1戦を高校生や大学生を中心としたメンバーで戦い、この第2戦をJリーグに出場している選手たちを軸に戦うという構想で臨んだ大会だった。

 試合としては5-4-1の守備的な配置を自陣深い位置に構えてきた香港に対し、日本が苦心しながら攻め入っていくという“アジア予選あるある”を肌で感じるゲームとなった。それでも、今大会の日本が採用している4-3-3システムのメリットも出やすいサイド攻撃からクロスが多く入る展開となり、14分には左サイドを破ったDF畑大雅(湘南ベルマーレ)のクロスからFW藤尾翔太(水戸ホーリーホック)が頭で決めるという流れで先制点も生まれた。

 ただ、なかなかゴールが生まれず、右サイドは単騎での仕掛けが不発に終わることも多かった日本のゴールは前半この1本のみ。「正直、焦りもあった」とMF郷家友太(ヴィッセル神戸)が振り返ったとおり、あるいは冨樫監督が「噛み合わない部分があった」と率直に認めたとおり、好内容とは言いがたい展開のまま前半を終えている。

 後半は立ち上がりにセットプレーの流れから藤尾の2点目が生まれ、続いて交代出場のMF佐藤恵允(明治大学)のパスから郷家がゴールを決めて3-0。最後は交代出場のFW細谷真大(柏レイソル)にも追加点が生まれて、結果的には4-0の圧勝となり、日本は連勝で予選首位通過を決める流れとなった。

 香港のチェン・キンフン監督が「日本の選手はクオリティが違うレベルにある」と語ったように、個々の質において日本が見劣りする部分はなかったが、それでも苦戦を強いられるのが、サッカーの難しさであり、アジアの予選“らしさ”。今回はホームゲームだったが、アウェイであればまた異なる難しさも追加されるわけで、こうして苦戦を強いられたこと自体、良い経験だったという見方もできるだろう。

 チームはこれでいったん解散となるが、来年6月にはU23アジアカップ本大会がウズベキスタンで、また9月にはアジア競技大会が中国で開催される予定で、この年代のチームが参加することとなる。Jリーグの日程とはバッティングすることが予想されるため、今回と同じくベストオーダーの編成は難しそうだが、東京五輪世代もそうした中で新しい才能がチャンスを得て開花していった。今回の代表でも、4人の高校生が自身の可能性を示して年上の選手たちにも大きな刺激を与えていた。今後の活動を通じても、新たなブレイクスルー、未来のA代表を担うに足る選手の台頭を期待しておきたい。

取材・文=川端暁彦

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