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セルビア率いる“ピクシー”、日本代表を警戒…会見中にはジョークも「明日はゴールを狙う」

2021.06.10

セルビア代表を率いるストイコヴィッチ監督 [写真]=Getty Images

 セルビア代表を率いるドラガン・ストイコヴィッチ監督が、11日に行われる「キリンチャレンジカップ2021」日本代表戦の前日会見を行った。

 “ピクシー”の愛称で知られるストイコヴィッチ監督は、選手・監督として、名古屋グランパスで活躍。56歳の誕生日となった2021年3月3日から、セルビア代表を率いている。

 ストイコヴィッチ監督はまず、久々に日本で試合ができることについて、「気分がすごくいい。日本の皆さんが愛してくれているし、私も愛している」とコメント。最近の日本サッカーの印象については、「全体として進歩している。日本人のメンタリティーとして、努力することがある。年々良くなっていると信じています」と語った。続けて、「(このまま日本に残ってほしいという希望の声もあるが)残念ながら契約があるからね(笑)。個人の目標はセルビアをカタールW杯に導き、EURO2024に出場させること。しかし、それを達成すれば、いつかまた日本に戻ってきたいね」と将来的な凱旋を示唆した。

 セルビア代表は複数の主力が不在のなか来日。ストイコヴィッチ監督は「確かにベストチームで来たわけではない。(ラツィオのMFセルゲイ・)ミリンコヴィッチ・サヴィッチら主力の攻撃的選手はいません」と語りつつ、「すべて理由がある。負傷やコンディション、別の理由もある。変わりに若いFWを連れてきました。チャンスを与え、その力を発揮してくれれば、力が落ちることはありません」と意気込みを示した。

 また、同監督は日本代表の警戒ポイントにも言及している。

「チーム全体を注意しないとね。スピードもテクニックもあるチーム。ドリブルが得意な選手、特に右サイドですね。鎌田(大地)もいい選手ですし、南野(拓実)が左サイドなのか前線なのかは試合が始まらないと分からない。攻撃の選手は走るスピード、パス交換のスピードなど、すべてに気を付けないといけません」

「テクニックや戦術についてはアジアも欧州も変わらないと考えています。一番はサイズ、フィジカルの違いと実感。特にフィジカルの違いが日本と比較すると大きな要素になるけど、日本はそのハンデを補って余りあるものを持っています。アジアのチームがそのハンデを乗り越えて、大きい選手がいるチームに勝つこともできます」

 会見では、ストイコヴィッチ監督がジョークで報道陣の笑いを誘う場面も。同監督は名古屋を率いていた2009年10月の横浜F・マリノス戦、ベンチに飛んできたボールを革靴で蹴り返し、相手ゴールに見事なダイレクトボレーシュートを流し込んだ。しかし、これが主審への侮辱行為とみなされ、退場処分に。12年前のエピソードを振り替えった“ピクシー”は、「私はベンチから明日、ゴールを狙っているから注目しておいて(笑)。レフェリーにはレッドカードは出さないように言っておいてね(笑)」と、笑顔で会見を締めくくった。

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