2018.10.05

「京都の中野コンビ」気合いの丸刈りでチーム活性化、意欲満面で決勝へ/AFC U-16選手権

中野桂太(左)と 中野瑠馬(右) [写真]=佐藤博之、AFC
2013年までサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で編集、記者を担当。現在はフリーランスとして活動中。

 京都サンガF.C.U-18の「中野」が3つのアシストを記録し、日本をアジアのファイナルへ導いた。

 4日にマレーシアで行われたAFC U-16選手権準決勝。チームとして世界大会へ向けた準備の第一歩とも位置付けていたこの一戦に並々ならぬ気迫で臨んだ「中野」が二人いた。一人は先発で出場した中野桂太、もう一人が交代で投入された中野瑠馬である。

 二人の共通点は同姓であることに加え、どちらも京都U-18の選手であることだったが、この試合を前にヘアスタイルも共通することとなった。何と試合に向けて頭を綺麗に刈り上げ、丸刈り姿で登場したのだ。理由はシンプル、「気合いを入れるため」(中野瑠)。ちょうど京都の1年生にこのヘアスタイルの選手が増えていたことも影響していたと言う。

中野瑠馬

ドリブルで突破を仕掛ける中野瑠馬 [写真]=AFC

 前日に二人で「俺たち、ここまで何もできていない」ことを語り合い、チームに何とか貢献するためにということでバリカンを入れることとなった。断髪は東福岡高校での生活を通じて熟練していたFW荒木遼太郎が担当し、二人の頭はおそろいのツルリとした形となった。

 髪を切って空気抵抗が減った効果か、東南アジア特有の湿気対策としても効果があった、あるいは森山監督が言う「(元から丸刈り頭の)唐山翔自と、どっちがどっちが分からなくなる」迷彩効果があった……かどうかは定かでないものの、この準決勝で「京都の中野」は大いに躍動した。中野桂は「体の調子も上がってきたし、シュートの感覚は凄くいいんです」と試合前に強調していたとおり、鋭い突破からの左足シュートで前半から何度もオーストラリアのゴールを脅かす。 

中野桂太(左)と唐山翔自(右) [写真]=佐藤博之

 この徹底して個人でドリブルシュートを狙っていく姿勢が一つの伏線ともなっており、後半には絶妙なスルーパスで唐山翔自の得点を2アシスト。1点を先行される苦しい試合をひっくり返す原動力となった。「事前合宿から調子が上がらなくて結果も出せていなくて、それでも自分を使い続けてくれた監督に何とか恩返しをしたかった」(中野桂)思いがこもったプレーで、決勝進出に大きく貢献した。

 2−1と逆転に成功した状況でその中野桂に代わって投入された中野瑠も、右サイドからの鋭いクロスボールでダメ押しの3点目をアシスト。「相手DFに当たっちゃっていたので」と本人は謙遜したが、しっかり数字を残してみせた。

「京都の丸刈り中野コンビ」が気合いのプレーで日本の決勝進出に大きく貢献。もちろん、これで満足という話でもないだろう。中野瑠は「自分が代表に定着しているなんて思ったことはない。もう(世界大会への)競争は始まっているので、絶対に決勝で残したい」と意欲満面。ゴールを決めずに満足するつもりもなければ、まだまだ止まる気もない。

取材・文=川端暁彦

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