2017.11.15

【ハリルへの推薦状】E-1サッカー選手権で起用すべき注目の新戦力は?/GK&DF篇

実質「Jリーグ選抜」で臨む12月のEAFF E-1サッカー選手権。新戦力の招集はあるのか?[写真]=Getty Images
2013年までサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で編集、記者を担当。現在はフリーランスとして活動中。

 12月8日に開幕するEAFF E-1サッカー選手権(旧・東アジアカップ)。男子日本代表にとっては半年後に迫るワールドカップに向かう貴重な実戦機会である。この大会を終えれば、残る準備試合は翌年3月の2試合のみ。この試合を「テスト」で空費するわけにはいかないので、EAFF E-1サッカー選手権はロシアW杯に向けた最終テスト機会と言っていいだろう。今大会は海外組の招集ができず、実質「Jリーグ選抜」と呼ぶべきチームでの参加となりそうだが、だからこそ「テスト」されるべき選手が誰なのかというのは重要な問題だ。

 GKについては守護神・川島永嗣が不在となる上に、AFCチャンピオンズリーグの結果によって西川周作(浦和レッズ)はクラブW杯参加にする。となれば、東口順昭(ガンバ大阪)の招集は確定だろう。今回の欧州遠征は不参加だったが、22歳の中村航輔(柏レイソル)にもチャンスがありそうだ。元より技術の高さには定評があったが、Jリーグでの戦いを通じて経験値も積み上げてきた成果を見せたいところ。

 DF陣の注目はサイドバックの人選だろう。このポジションは長友佑都(インテル)、酒井宏樹(マルセイユ)、酒井高徳(ハンブルガーSV)という海外組3名でほとんど回してきた部分があり、国内組にとってはビッグチャンス。今回の欧州遠征に帯同している車屋紳太郎(川崎フロンターレ)は彼ら3人にない個性である「左利き」という要素を持ち、長身という点もハリルホジッチ監督好みで、今大会の左サイドバック一番手となる。

 ここから先は純粋な予想になる。左利きの左サイドバックでは実績的には太田宏介(FC東京)の名前も挙がりそうだが、松原后(清水エスパルス)も面白い。CBとしての経験もあり、身体能力と左足という武器は明確。車屋ともタイプは違うので、テストされる余地はある。実績と言えば、リオ五輪代表だった藤春廣輝(G大阪)も個性が明確で候補選手だろう。長友と同系譜の選手では明らかにプレーが進化している吉田豊(サガン鳥栖)も挙げておきたい。

 右サイドではJリーグで安定してクオリティの高いプレーを見せて続けている西大伍(鹿島)、リオ五輪代表だった室屋成(FC東京)、今季大ブレイクを遂げた攻守に質の高い小池龍太(柏)といった選手の名前が出そうだが、若手では20歳の藤谷壮(ヴィッセル神戸)が面白そうだ。経験不足なのは確かだが、圧倒的な走力に加えてU-20W杯でベネズエラのA代表選手であるペニャランダ(マラガ)を“デュエル”で封じ込んだ対人能力の高さもハリル好みに思える。

 センターバックは海外組の吉田麻也が不在で、昌子源(鹿島)が軸になるのは確定的。ここまでの招集歴から三浦弦太(G大阪)と植田直通(鹿島)のメンバー入りも濃厚だ。残る推定1枠を誰に使うのかはなかなか難しい。実績的には稀少な左利きでもある丸山祐市(FC東京)の名前が出そうで、リオ五輪代表の岩波拓也(神戸)も有力候補だろう。今季柏の躍進を支えた22歳の中谷進之介や20歳の中山雄太の抜擢もあり得るが、“デュエル”を重視するハリルホジッチ監督の基準を思うと、個人的には奈良竜樹(川崎F)が有力候補と観る。度胸と能力を兼ね備え、川崎Fに移ってから課題だったビルドアップ能力も進歩した。

 元々海外組中心だったGK・DF陣の編成は、浦和勢が抜けるとなると、さらに難しくなりそうだ。もっとも、外野からしてみると、「誰が入るのか?」という予想をする段階から大会への楽しみが膨らみそうである。

文=川端暁彦

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