2017.05.05

【ビーチサッカーW杯総括】1勝2敗で大会を去った日本代表、バハマで体感した“世界との差”

開幕戦を勝利で飾ったビーチサッカー日本代表だったが、その後2連敗でW杯を去った

 ビーチサッカーW杯が4月27日に開幕し、9大会連続出場となったビーチサッカー日本代表は、前回大会以上のベスト4を狙い大会に挑んだ。

 W杯アジア予選で苦戦した日本は、武井敦彦フィジカルコーチをスタッフに加え、大会に向けてフィジカルを強化。仮想ポーランドのドイツとの国際親善試合で2連勝し、開幕10日前にW杯が行われるバハマに入った。

 万全の準備で迎えたグループステージ第1戦のポーランド戦は、暑さが厳しい中での戦いだったが、欧州チャンピオンを相手に善戦した。初戦での勝利がポイントになると考えた日本は、ポーランドを分析し、練習通りの守備をしっかりとした。マークされると予想された茂怜羅オズへのプレッシャーはなく、日本は思い通りにゲームを作り、攻撃のバリエーションを見せた。日本ペースで攻撃の形を作ると、ダイレクトパスから後藤崇介がオーバーヘッドでゴールを決めたり、キックオフから正確な浮き球パスをつないでボレーで叩き込んだり、日本はビーチサッカーの魅力が詰まった華麗なプレーを披露。FKで得点を許すものの、後藤の5得点など9得点を奪ってポーランドを撃破した。

 グループステージ突破を懸けた大一番となった2戦目の相手タヒチは、1戦目のブラジル戦を落とし後がない状態で、昨年の国際親善試合で日本に敗れたこともあり、油断することなく挑んできた。前回W杯で準優勝したタヒチは、こんどは優勝を狙って、開幕1か月前にバハマに入り、チームの完成度を上げていた。実力は五分五分。第1ピリオドで先制を許した日本は反撃するも、前回大会で最優秀ゴールキーパーに選ばれたGKトロヒアや強靭な選手たちが立ちはだかった。0-1で迎えた最終ピリオド、日本はCKのチャンスで赤熊卓弥が待望の1点を奪って、同点に追いついた。どちらに転ぶかわからないギリギリの勝負で、日本は1-3の苦しい展開に持ち込まれたが、諦めることなく赤熊の2ゴールで再び追いつき3-3としたものの、残り1分で失点し勝利を逃した。

 暑さの中でのタヒチとのタフな試合から中1日、1勝1敗の日本はグループステージ最終戦、すでに2勝を挙げているブラジルに勝利してグループステージ突破を決めるべく戦った。押し込まれる日本は、オウンゴールで失点すると、FKで追加点を奪われ2点のビハインド。だが、第1ピリオド終盤に後藤のオーバーヘッドのこぼれ球を大場が押し込み、さらに終了間際には後藤がFKを決め2-2に追いついた。だが、第2ピリオド、ブラジルがギアを上げてきた。チームで鮮やかな攻撃の形を作ってゴールを奪われ、瞬く間に2-5にされた。日本はオウンゴールで1点を返したが、その後、ビッグチャンスを逃し、カウンターで失点。3-6となり3点のビハインドを背負ってしまった。

 30秒あれば2点取れる、最後まで何が起こるかわからないビーチサッカー。日本は前を向いて運命の最終ピリオドを迎えた。ポーランド戦で自信を得た日本だったが、レベルの高いブラジルに前からプレッシャーをかけられ、本来の日本のパフォーマンスを発揮できないまま、3-9で敗れた。

 この結果、グループDは5回目の優勝を目指すブラジルが3戦全勝でグループステージ1位通過、タヒチが2位通過となり、日本は敗退。準々決勝に進出したブラジルとタヒチは、ともにベスト4に勝ち進んだ。

 大会を振り返りキャプテンの茂怜羅は「決めるチャンスがあったが決められず、すぐにカウンターで決められてしまった。そういうところで世界と差がある。もっともっと練習してみんなで乗り越えるしかない」、今大会6得点をマークした後藤は「今回のブラジルはブラジル史上最強だと思う。ああいうサッカーを日本もできると思うが自信次第」、7回目のW杯出場となった山内悠誠は「いろんなカテゴリーの中で世界が一番近いと言われていて、それは間違いないとは思うが、今のままでは差を離される。ブラジルはボールも点も取られない自信をもっているし、取られても取り返せばいいっていう自信がある。そこの差はすごく大きい」と語った。日本は次のW杯に向けてトップとの差を埋めていく。

文=Noriko NAGANO

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