2016.11.15

【コラム】サウジのカウンターに要警戒…勝利のカギは長谷部と山口による“ゲームマネジメント”

10月6日のイラク代表戦に出場した長谷部(左)と山口(右) [写真]=JFA
元サッカーダイジェスト記者。12年からフリーランスに。

 全10試合の2018 FIFAワールドカップ ロシア アジア最終予選の5試合目、11月15日に行われる前半戦のラストゲームは、首位を走るサウジアラビア代表を埼玉スタジアムで迎え撃つ大一番だ。

 日本がこの試合に勝利すれば、3勝1分1敗でサウジアラビアと並ぶことになるが、もし敗れれば、9月のUAE戦に続きホームゲーム2敗目となり、W杯出場が厳しい状況に追い込まれてしまう。

 日本としては何としてでも勝点3を手に入れたい。一方、首位のサウジアラビアとしてはアウェーゲームでもあるだけに、勝点1でも満足だろう。

 この状況の違いが、日本の戦い方を難しくする。

 勝点3を狙って日本が攻撃の姿勢を強めれば、「フットボールインテリジェンスを持っている」とヴァイッド・ハリルホジッチ監督も警戒するサウジアラビアは、日本の喉元に鋭利なナイフをちらつかせるように、鋭いカウンターを繰り出してくるだろう。0-0でゲームが進んだとしたら、日本を焦らすようなしたたかな戦いを仕掛けてくるかもしれない。

 そこでカギを握るのが、MF長谷部誠(フランクフルト)とMF山口蛍(セレッソ大阪)のダブルボランチだ。リスクを冒すべきときと、リスクマネジメントを徹底すべきときのバランスを彼らが取れるかどうかが重要になるからだ。こうした困難な役割について、2人も十分理解しているようだ。

「相手はカウンターを得意としているので、イケイケな感じで試合を進めてしまわないように、そういうところも考えながらやらなければいかない」と長谷部が肝に銘じれば、山口も「僕も飛び出したりしていくし、飛び出してもすぐに戻ってくればいい」と、リスクとリスクマネジメントを意識した発言を口にした。

 これまでのホームゲームではMF大島僚太(川崎フロンターレ)やMF柏木陽介(浦和レッズ)といったプレーメーカータイプが長谷部とともにピッチに立ってきた。だが、今回はその2人だけでなく、彼らに代わるプレーメーカータイプが誰も呼ばれていない。それはおそらく指揮官が、ボール奪取力とバランス感覚に優れた長谷部と山口の2人に、攻守のバランスを取る役目を求めたからだろう。

 サウジアラビア戦を見据えて長谷部が改めて誓う。

「サウジアラビアのサイドの速い選手たちは中に入ってきたがるので、中盤でボランチが引き出され、スペースを空けてしまっては危険だと思う。相手がどのようにやってくるかスカウティングもしているけど、試合の中でしっかりと見極めたい」

 サウジアラビア戦は90分間のゲームマネジメントが極めて重要な試合になるはずだ。大一番での勝利は、長谷部と山口のダブルボランチが攻守のバランスに気遣いながら、チームをオーガナイズできるかどうかに懸かっている。

文=飯尾篤史

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