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ビッグクラブから積極補強のフランクフルト、幹部が語る成功の秘訣とは?

2016.09.07

 今夏の移籍市場で国内外にわたって非常に積極的な動きをみせたフランクフルト。特にレンタルでは名だたるクラブから選手獲得に成功しており、マネージャーを務めるフレディ・ボビッチ氏がその秘訣を明かした。ドイツ誌『kicker』日本語版が7日に伝えた。

 現在44歳のボビッチ氏は、現役時代にストライカーとして活躍し、シュトゥットガルトやドルトムント、ヘルタ・ベルリンなのでプレー。ドイツ代表としても37試合に出場した。引退後は、2010年〜2014年まで古巣シュトゥットガルトのスポーツディレクターを務めていた。

 今夏にフランクフルトのマネージャーに就任したボビッチ氏は、補強成功へと導けた理由の1つとして「ネットワークの重要性」を挙げている。

「コンタクトを取るということを怖がってはいけない。知り合うことは重要だし、実際にそこに行く事についてもそういえるだろう。それが大きなプラスとなるんだ。シュトゥットガルトを去ってからの2年間、私はミーテミィング、カンファレンス、そしてクラブを積極的に訪問していったよ」

「レアル・マドリード、マンチェスター・U、チェルシー。いざ話し合いになったときに、それが役にたつんだ。多くの移籍は、個人ベースで行われるものなんだよ。そしてそこには信頼が影響してくるし『あなたたちになら、選手を預けたい』という話になるんだ。大きなクラブであるほどに、レンタル候補のクラブもまた多い。そうなると信頼関係の問題となってくるんだよ」

 そして実際に19歳のDFヘスス・バジェホをレアルから、23歳のDFギジェルモ・バレラをマンチェスター・Uから、そして24歳のDFマイケル・ヘクターをチェルシーからそれぞれレンタルで獲得。しかしそれで終わりではない。「もちろんその町に直接行って、個人的に感謝の気持ちを伝えるつもりだ。それには1日は費やすことになるだろう。しかしそれもあってこそだよ。先のことも考えないとね」

 そして人とのつながりは、新たに選手を獲得する際に、性格の部分について判断するときにも助けになるという。「現役時代に海外の選手たちともプレーしたし、仲がいいんだ。ブラジルではドゥンガやジオヴァネ・エウベル・デ・ソウザ、バルカン半島ではズヴォニミル・ソルド、メキシコではパベル・パルド、それにアフリカにも十分に元チームメイトはいる。そういった人たちから情報を得るのさ」。

 さらに選手自身が興味をもったとき、自前のミュージアムを見せる事もプラスに働くとボビッチ氏は語る。M・ヘクターを獲得する前、同選手の父はクラブを訪れ「フランクフルトがどういうクラブなのか、そのベースから知ろうと考えていたんだ。そこで我々はすべてを見せたよ。ミュージアムからロッカールームまで。そのときにはお金の話はでなかったよ」と話した。

By kicker日本語版

ドイツ最大のサッカー専門誌『kicker』日本語版

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