前日の川崎戦にフル出場した三丸。リカバリー中心のメニューをこなした [写真]=兼子愼一郎
U-23日本代表候補初選出となったDF三丸拡(サガン鳥栖)は11日、静岡県内で行われた初日のトレーニングを終え、改めて「代表」の重みを口にした。
「実際にこうやって日本代表のウエアを着て、ここにいるという事実はやっぱり責任を感じます」
筑波大学出身の三丸は、豊富な運動量と左足の正確なクロスを武器とする。今季から鳥栖でプロキャリアをスタートさせ、明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第5節の柏レイソル戦でJ1デビューを飾った。10日に行われた第6節の川崎フロンターレ戦では、得意のクロスから好機を演出する場面もあり、攻守で存在感を示した。
三丸は自身の持ち味を、「守備から攻撃に移った時に、積極的にどんどん前に飛び出すこと。それを繰り返して、得点に関わっていけるところが一番の強み」と分析する。
今回の合宿は3日間。その中で、手倉森誠監督が求めていることを理解することが一番大事だと三丸は語る。「自分に期待しているプレーを聞いていきたい。自分のどういう部分が評価されているのかが分かれば、もっとやりやすくなる」。
始めて参加したU-23日本代表候補の練習初日はやや緊張気味だったが、限られた期間でしっかりと自分の特長をアピールするつもりだ。キャンプ最終日の13日には、清水エスパルスとの練習試合も予定されている。三丸はDFとして「安定した守備」を前提に、「機会があれば、積極的にどんどん攻撃参加をしていって、得点に絡めるような動きができればいい」と静かに闘志を燃やした。
取材・文=高尾太恵子
By 高尾太恵子
サッカーキング編集部