三浦(右)は「しっかりと自分を出せればアピールになる」と意気込む [写真]=兼子愼一郎
DF三浦弦太(清水エスパルス)が、約1年4カ月ぶりの招集に「しっかり最終メンバーに残れるように頑張っていきたい」と闘志を燃やした。
11日、U-23日本代表候補が静岡県内でトレーニングキャンプを開始した。三浦にとって手倉森ジャパンは2014年12月のタイ・バングラデシュ遠征以来。キャンプ初日は、ボールを使ったトレーニングやフォーメーション練習など約1時間半のメニューを消化した。
大舞台に向けて再び巡ってきたチャンス。三浦は「フィジカル的なところや空中戦、ビルドアップ、ボールを出す部分は良さとして出していきたい」と意気込む。キャンプ最終日の13日には所属する清水との練習試合も予定されており、「僕がこうやって(メンバーに)選ばれなかったとしても、エスパルス側で試合に出た時にしっかりアピールしようと思っていました。五輪世代のチームメイトも気持ちは入っていると思うし、自分も負けてはいられない」と気合い十分だ。
「しっかりと自分を出せればアピールになる。周りの選手に負けない部分もあると思うので、そこはどんどん出していきたい」
三浦もまたAFC U-19選手権で悔しさを味わった選手の一人である。U-19日本代表時代にMF井手口陽介(ガンバ大阪)やFW南野拓実(現ザルツブルク/オーストリア)らとAFC U-19選手権に出場したが、準々決勝で北朝鮮に敗れ、U-20ワールドカップの出場権を逃した。「W杯に出られなかった悔しさも(リオデジャネイロ・)オリンピックでぶつけたい」。そう三浦は力強く語った。
だが、今年1月のAFC U-23選手権(リオ五輪アジア最終予選)でアジア王者に輝いた手倉森ジャパンの競争は激しくなっている。限られた期間で改めて存在感を示すことができるか。「この3日間で自分の持っているものを全部出す気持ちで、1日1日をしっかり全力で取り組んでいきたい」と三浦は強い決意を示した。
取材・文=高尾太恵子
By 高尾太恵子
サッカーキング編集部