21日に埼玉県内でトレーニングに参加した長谷部(左) [写真]=兼子愼一郎
日本代表は21日、2018 FIFAワールドカップ ロシア アジア2次予選のアフガニスタン代表戦(24日)、シリア代表戦(29日)に向けて、埼玉県内でトレーニングを開始した。
日本代表に選出されたDF酒井宏樹、MF山口蛍、MF清武弘嗣が所属するハノーファーとの試合を終え、代表に合流したフランクフルト所属の長谷部誠。ドイツでのプレーについては、「監督が代わってからは完全に中盤でやっています」とコメント。本職のボランチ以外で抜てきされることもあったが、今月8日にニコ・コヴァチ氏がフランクフルトの新監督へ就任して以降の起用ポジションに満足感を示した。
その一方で、「先週(ハノーファー戦)は30分くらいしか出ていません。チーム内の競争は激しくなっています」と監督交代で競争が激化したことを明かし、プレー時間を確保できない現状を語った。
10年前の2006年1月に行われた合宿で、長谷部は日本代表に初招集された。「そうですね。確かに10年ですね」と振り返った長谷部は、「その頃はヨーロッパ組が呼ばれない時に、ジーコさんに呼んでもらいました」と初招集時の様子について語った。当時の心境については、「21、22歳だったんですけど、その頃の自分はギラギラしていました。ちょうど2006年のワールドカップ前で、ここでアピールできたらチャンスがあるんじゃないかって、やる気と希望に満ちていました」と回想した。
10年の月日が経ち、長谷部は32歳となった。代表チームにも多くの年下選手が呼ばれる中で長谷部は、「長年プレーしている選手たちをもっと脅かすような突き上げ」が必要であると主張。「代表でもっともっと様々なポジションで競争が必要だと思います。今までの経験上、新しい選手が出てくると、チームが乗ってきますから」と、後輩選手の奮起を求めた。
By サッカーキング編集部
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