武藤の得点を喜ぶ日本代表 [写真]=兼子愼一郎
国際親善試合がイランの首都テヘランで13日に行われ、日本代表はイラン代表と対戦した。
8日に行われた2018 FIFAワールドカップロシア アジア2次予選のシリア代表戦で3-0の快勝を収め、グループEの首位に立った日本代表。FIFAランキングでアジアトップの39位につける(日本は同55位)イランとは、2005年のドイツ・ワールドカップアジア最終予選で対戦して以来、約10年ぶりの対戦で、過去の対戦成績は5勝4分け6敗となる。
日本はシリア戦から先発メンバーを5人入れ替え、GK西川周作、右からDF酒井高徳、DF吉田麻也、DF森重真人、DF米倉恒貴で、ボランチにMF長谷部誠とMF柴崎岳。トップ下にMF香川真司が入り、前線は右からFW本田圭佑、FW武藤嘉紀、FW宇佐美貴史が名を連ねている。
試合は序盤からイランがボールを支配し、日本を押し込む展開が続く。5分、イランが右サイドでFKを獲得すると、アシュカン・デジャガが上げたクロスボールをペジュマン・モンタゼリがヘディングシュートを放ったが、ボールはゴールの上に大きく外れた。
イランは23分にヴーリア・ガフーリが太ももを痛めて負傷交代。替わってメヒド・トラビが投入された。
日本がようやくシュートチャンスを作る。27分、エリア手前左でボールを受けた長谷部が右足でミドルシュートを放ったが、ここはGKアリレザ・ハギギの正面だった。
35分、イランがビッグチャンスを作る。左サイドのラミン・レザイアンが中央に折り返しのボールを送ったが、中央のサルダル・アズムンは合わせきれず、飛び出した西川がしっかりとキャッチした。さらに37分、右サイドからのクロスボールを日本DFがクリアしきれず、ファーサイドのトラビがヘディングシュートを放ったが、ここはGK西川が防いだ。
前半アディショナルタイム2分、イランはカウンターからトラビがドリブル突破でエリア内左に進入。これを吉田が倒してしまい、イランにPKが与えられる。キッカーのデジャガがゴール左に放ったシュートは西川が反応して弾き返したが、こぼれ球をトラビが蹴り込み、イランが先制に成功する。このままイランが1点をリードして前半を終えた。
リードを許した日本はハーフタイムに香川を下げて清武弘嗣を投入し、流れを変えにかかる。すると48分、右サイドの本田が左足で中央にクロスを上げる。これをGKハギギが弾ききれず、武藤の腰に当たったボールがゴールに吸い込まれた。日本が後半立ち上がりに1-1の同点に追いついた。武藤にとっては日本代表通算2ゴール目となった。
追いつかれたイランが再び勢いを取り戻す。57分、右CKを獲得すると、デジャガのクロスにフリーのモンタゼリが飛び込んだが、ここはわずかに合わず勝ち越しゴールを奪えなかった。
日本はカウンターからビッグチャンスを作る。59分、相手のCKを跳ね返すと、ハーフウェーライン付近で宇佐美がパスを受け、走りだした武藤へパス。武藤が抜けだしてGKと一対一になったが、飛び出したGKアジジをかわしきれず止められてしまう。こぼれ球を本田が詰めたが、ここは必死に戻った相手DFに防がれてしまった。
日本は59分に宇佐美を下げて原口元気を、66分に本田を下げて岡崎慎司をピッチに送り込んだ。この交代で岡崎がワントップに入り、武藤が右サイドにポジションを変えた。72分には柴崎と交代で柏木陽介をボランチの一角で起用。75分には酒井に替えて丹羽大輝を右サイドバックに入れた。
80分には清武とアズムンが激しくボールを奪い合い、熱くなったアズムンが清武を引っ張って一触即発の状態になる。ここはアズムンにイエローカードが提示された。
一方、イランも日本ゴールに迫る。84分、左サイドでFKを獲得するとデジャガのクロスから途中出場のモルテザ・プーラリガンジがヘディングシュートを放ったが、ここはわずかにゴールの左に外れた。
88分、日本は同点ゴールを奪った武藤に替えて南野拓実を投入した。しかし、両チームとも勝ち越しゴールを奪えず、1-1のドローに終わった。
日本は11月12日に行われるロシアW杯アジア2次予選でシンガポール代表とのアウェーゲームに臨む。
【スコア】
イラン代表 1-1 日本代表
By サッカーキング編集部
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