練習中に笑顔を見せる岡崎(右から3人目)[写真]=兼子愼一郎
日本代表は10日、アジアカップの初戦が行われるオーストラリアのニューカッスルで練習を実施した。
初戦のパレスチナ戦を2日後に控え、ボール回しやフットバレーなど軽めの練習メニューを中心に消化した日本代表。マインツ所属のFW岡崎慎司は、「僕たちも(練習メニューを)知らなかったんで、びっくりしたというか、ああ、もう試合始まるんやなという感じです」とコメントした。
前日に行われたアジアカップ開幕戦、オーストラリアvsクウェート(4-1でオーストラリアが勝利)についても言及し、改めてアジアでの戦いの難しさを感じたという。
「昨日(大会が)始まって、そう簡単にはいかないんかなと。オーストラリアはホームの勢いがあって、雰囲気も完全オーストラリアのホームで。俺らが戦った時に簡単にいかないんだろうなっていうのは想像できた」
続けて、「今までのアジアカップも簡単な試合は1つもなかったんで、たぶん、うまくいかないって思ってた方が、そうなった時に対処しやすいんかなって感じがしますけどね」と、自らがプレーするイメージも沸かせた。
グループDに所属する日本は、パレスチナ、イラク、ヨルダンという中東勢3チームと同組。岡崎は「中東勢は特に暑さに強いチームだと思うし、僕らがやっぱり我慢の試合をしなきゃいけないのは間違いないと思います」と、気を引き締める。
特に初戦で対戦するパレスチナは、対戦歴の多いイラクやヨルダンと比べて情報量が少ないが、「もちろん試合前には分析もすると思う。ただ、そういうチームに対してどうやって勝ち切るかっていうのは、僕らはここで経験しとくべきかな。こういう本番でしか味わえないんで。どんなに苦しくても勝てるっていうのがやっぱ大事だと思う」と、相手チームに関係なく、勝ち切る強さを身につけることの重要性を説いた。
また、気温の高い厳しい気候条件の中では、先制点を奪うことが大事になる。岡崎は「まずはそこを目指さないといけない」としながらも、先制点を取れなかった場合についても想定している。
「どう我慢しながらサッカーできるか。取られた時にも動じずに、同点に追いついて逆転できるかどうかも大事だと思う。多く点取って、失点を少なくするっていうのが一番大事なことかなと」
連覇を狙う日本代表は、12日に初戦のパレスチナ戦を迎える。