2014.10.12

ネイマールとの攻防で魅せた内田との違いを出して、右の定位置を確保したい酒井高徳

酒井高徳
右サイドバックとしてジャマイカ戦に出場した酒井 [写真]=Getty Images

 10日のジャマイカ戦(新潟)をオウンゴールの1点で辛くも勝利したアギーレジャパン。エースナンバー10を背負う香川真司(ドルトムント)は脳震とうのために離脱してしまったが、それ以外の22人は11日にソウル経由でシンガポール入りし、12日午前に現地初練習を行った。トレーニング前には地元の子供たち約130人との記念撮影も行われ、本田圭佑(ミラン)や柿谷曜一朗(バーゼル)ら人気選手たちからも笑顔がこぼれていた。

 夜間は15度くらいまで冷え込んだ新潟とは打って変わり、気温30度・湿度70パーセントのシンガポールはさすがに暑い。選手たちは汗だくになりながら練習をこなした。冒頭の15分間は4-3-3のプレスのかけ方を復習。その後はジャマイカ戦出場組がクールダウン、それ以外がビルドアップからのシュートを繰り返した。香川と同じ左インサイドハーフのポジションに入った田中順也(スポルティング)も決定力の高さを随所に示しており、14日のブラジル戦は出番がありそうだ。

 ブラジルとは最近2年間に2度対戦していて、2012年10月の親善試合(ヴロツワフ)は0-4、2013年6月のコンフェデレーションズカップ(ブラジリア)では0-3と立て続けに大敗している。このうち3点を挙げたのがネイマール。彼は左に流れてくる傾向が強く、コンフェデの際も内田篤人(シャルケ)が死にもの狂いでマッチアップしていた。今回はその役割を酒井高徳(シュツットガルト)が担う可能性が高いだけに、彼自身も改めて気合を入れていた。

「篤人君は篤人君だし、自分は自分。正直言って守備力は篤人君の方がすごくあると思うし、自分はそこをウリにしていないけど、自分がDFである限りはやらないといけない。ネイマールに関しては、飛び込まずにじっくりやることが大事かなと。自分は他の部分でいいアピールができると思うので、そこでしっかり力を発揮したいです」と、彼は先輩・内田をリスペクトしながらも、何とかネイマールを封じて、得意な攻めに打って出たいと考えているようだ。

 右サイドからの攻撃を加速するためには、3トップ右の本田、右インサイドハーフの柴崎岳(鹿島)とのよりよい連携が不可欠だ。ジャマイカ戦では2人との絡みから数多くチャンスを作った酒井高徳だが、もっとコンビを磨いていく必要があると強調する。

「今はまだ生かされている感じですかね(苦笑)。守備でも攻撃でもいいサポートとか、気の利く動きを岳も圭佑君もしてくれるんで、試合中すごく助かっている。逆に自分のランニングで彼らをフリーにさせてあげるとか、気の利いたパスを出してフリーにするような関係性を保てるようにとは強く意識しています。実際、試合でもいい形が出てきているけど、圭佑君と2人で崩すところはもっとやりたい。互いにボールを預け合って突破して崩しにいく部分は数を増やしたいです」

「特に圭佑君は得点に非常にこだわっていると前回の試合でも感じました。試合を見返したら、圭佑君がペナルティーエリアでクロスを待っている状態が非常に多かったです。自分も中途半端にサイドで持った時に終わるんじゃなくて、圭佑君や岡崎(慎司=マインツ)さんが中にいるならもっと仕掛けてクロスを増やさなきゃいけない。現に圭佑君に要求された部分もあるんで、いいボールを上げてチャンスに絡めるように仕向けたいです」

 ザックジャパン時代は長友佑都(インテル)と香川の左サイドが「日本の生命線」と言われたが、アギーレジャパンでは酒井高徳+本田の右サイドが新たな生命線になるかもしれない。そういうポジティブな可能性をブラジル戦で示し、右サイドバックの定位置をガッチリと確保したいものだ。

文=元川悦子

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