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アギーレジャパン初参戦の本田は4-3-3の右ワイド起用か…本人も自信

2014.09.02

アギーレ監督(右)と会話を交わす日本代表MF本田圭佑(左) [写真]=兼子愼一郎

 2018年ロシア・ワールドカップへの一歩を踏み出したハビエル・アギーレ監督率いる新生・日本代表。1日から始まった札幌合宿2日目には、所属クラブでの試合日程の関係上、合流が遅れていた本田圭佑ミラン)、長友佑都(インテル)、岡崎慎司(マインツ)ら2014年ブラジル・ワールドカップメンバー6人と田中順也(スポルティング・リスボン)の合計7人も加わり、23人全員がようやく揃った。

「明日からは練習の負荷を上げていく。全員が揃ったらミーティングなどで私のチームの規律なども伝えていく」と語っていた指揮官だが、練習前の円陣では選手たちとコミュニケーションを取りながらチーム作りを進めていく意向を明らかにした模様だ。

 それを受けて夕方からトレーニングが始まったが、左ひざに違和感を訴えて初日は別メニューだった長谷部誠(フランクフルト)以外の22人が元気にピッチに立った。この日は最大5種類のビブスを使いながら4人1組でのボール回しや狭いエリアでの5対5、10対10など対人メニューを短い時間で発展させながら行っていた。

 練習後半に盛り込んだ両サイドからのクロス&シュートでは、本田と岡崎、森岡亮太ヴィッセル神戸)、柴崎岳鹿島アントラーズ)、酒井宏樹(ハノーファー)、松原健アルビレックス新潟)の6人が右サイドに陣取った。アギーレ監督はすでに4-3-3で戦うことを明言しており、本田と岡崎が右ワイドのポジションと考えられていることがハッキリした。

 フィリッポ・インザーギ監督率いる今シーズンのミランでも同じ4-3-3の右ワイドでプレーし、8月31日のセリエA開幕戦・ラツィオ戦で先制弾を叩きだしている本田は、この起用に好感触を抱いている様子だった。

「クラブでやってるポジション? その可能性は十二分にあると思います。クラブでのプレーが評価されてここに選ばれてきていると思いますし、クラブでの活躍ありきの代表だと思う。しっかり両方で結果を出せるようにやりたいと思います」と本田は神妙な面持ちでコメントしていた。

 ザックジャパンの4年間はミックスゾーンで報道陣の問いかけに止まることが極めて少なかったが、この日は気持ちよく取材に応じた。こうした行動の変化からも、本田が新たな代表チームで成長し、4年後のロシア・ワールドカップでブラジル惨敗のリベンジを果たしたいと強く考えていることが強く伺えた。アルベルト・ザッケローニ体制では右ワイドでのプレーは皆無に等しかっただけに、本人もブラジルで強調していた「世界で勝つための新たな物差し」を見出すべく、新しい役割に積極果敢にチャレンジしていくに違いない。

 さし当たって注目は5日のウルグアイ戦(札幌)。アギーレ体制初陣で一皮むけた本田の新たな姿が見られるかもしれない。そういう意味で、今からその一挙手一投足が非常に楽しみだ。

文=元川悦子

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