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世界中に日本サッカーの進化を示す…大きな野望を抱く香川真司

14日、初戦のコートジボワール戦に臨む日本代表MF香川真司 [写真]=Getty Images

 ホスト国・ブラジルの勝利で順当にスタートした2014年ブラジル・ワールドカップ。ところが、13日には前回王者・スペインが同準優勝・オランダに1-5で惨敗を喫するというビッグサプライズが起きた。

 日本の入っているC組は比較的実力が拮抗していると言われている。が、コートジボワール代表のサブリ・ラムーシ監督の前日会見で「日本が一番戦いやすい相手ではないか」という日本軽視の質問が飛び出すなど、下馬評では4チームの中で一番下に見られているようだ。

 2006年ドイツ大会から3回続けてワールドカップにやってきたディディエ・ゾコラ(トラブゾンスポル)も「2006年はオランダとアルゼンチン、2010年はポルトガルとブラジルが同組にいて非常に厳しかった。2014年はいいグループに入ったと思っている」と自信をのぞかせるとともに、2大会連続1次リーグ敗退に終わった屈辱を今度こそ晴らそうという意気込みを強く示した。

 負傷を抱えているディディエ・ドログバ(ガラタサライ)、ヤヤ・トゥーレ(マンC)も出場が確実となるなど、日本を取り巻く環境は厳しい。それでもこの初戦で勝ち点を取らなければ、ブラジルでの躍進はあり得ない。14日のコートジボワール戦前日練習のため、1年ぶりにレシフェのアレナ・ペルナンブコに足を踏み入れた吉田麻也(サウサンプトン)も「驚かすというより、自分たちプレーをして勝てれば。結局結果を示さないといけない」とイタリアに敗れた因縁の地での雪辱を誓った。

 その1年前のゲームで華麗なゴールを決めているエース・香川真司(マンU)も、この大会で日本サッカーの進化を世界中に広く示したいという大きな野望を抱いている。

「日本のサッカーは全く知られていない。だからこそ、勝って世界に知ってもらいたい。サッカーの質ももちろんそうです。そのためにも全員でハードワークしないと。4年前の初戦もそうだったけど、初戦は堅い試合になる。その分、余計に集中力や一瞬のスキが出ると思う。そういう雰囲気を自分たちのものにして、勝てるゲームをしたい」と確実に調子を取り戻しつつあるエースナンバー10は、勝ち点3を奪うための条件を明確に掲げていた。

 すでに名門クラブであるマンチェスター・Uの一員となり、その知名度は世界に広がった。が、香川自身は同僚のウェイン・ルーニーやロビン・ファンペルシーのように「違いを生み出せる存在」になり切れていないことを何度も言い続けてきた。個の力で足りない部分がある以上、日本は走力や組織力や戦術理解、そして結束力で勝つしかない。世界トップを実際に体感してきた香川だからこそ、この試合に勝てる具体的なイメージを描けるはずだ。

「自分たちが主導権を握ってゴールに迫っていくこと、攻守の切り替えで相手に対してプレスを変えることが基本ですけど、基本的なことができなくなってくると崩れがちなので、粘り強さも必要になる。90分を通して自分たちのサッカーを信じて、最初から自分たちのスタイルを貫いて、ぎりぎりの戦いを競り勝っていきたいなと思います」と香川は改めて大一番への闘志を奮い立たせた。

 香川のゴールが生まれるか否か…。そこが日本の命運を大きく左右するに違いない。

文=元川悦子

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