現地3日目のトレーニングを行う長谷川 [写真]=須田康暉
FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023に臨むなでしこジャパン(日本女子代表)は19日、現地3日目の調整を行った。
練習後、取材に応じた長谷川唯は、「(初戦が)近づいてきてはいますけど、あまり変わりなくというか、落ち着いた感情ではいられてるといるというのが正直なところで。やってみないとわからないところもありますし、そこまで上がりすぎず、心配しすぎずというところでは安定しています。個人的には楽しみな気持ちはありますけど、そこまで『この大会だから』となりすぎていないのは、すごく大事なことかなと思います」と、現地入りしてからの心境を明かす。
22日の初戦はザンビアとの一戦。相手はバーバラ・バンダという強力な個を持ったFWを擁する。「もちろんザンビア戦に向けてやらなければいけないことはあると思いますけど、チームとしてやる形は変わりがなくて。いつもやっている守備のやり方と変わらない感覚もあります。その中で、相手に速い選手がいることは意識的に気にしておいて、ボールを取られた後、多少は足元につけられてもいいから下がるなどを話していきながら、試合の中でやっていくしかないのかなとは、今感じています」と、守備面では個の強さに留意しつつ、普段通りのアプローチをと話す。
一方で攻撃面では「少し映像を見た感じだと、相手のDFラインが中に寄っている印象があります。一人ひとりが頑張ってくるイメージはありますし、一気に寄せてきたり、一気に戻るところは特徴だと感じていて。でも組織的に『ここでこう取る』という決め事はそこまでないと思うので、日本としては個人で戦うというより、選手が近くにいて自然と良いコンビネーションが出るんじゃないかなとは感じています。サイドの裏などが空いたりすることもありますけど、だからといって自分たちが裏に入って、相手のスピードに勝てるかと言われたらそうではないので。サイドで人数をかけて崩しながら、逆に展開して、そこからスペースや真ん中から崩していければ。サイドだけ、真ん中だけ、裏だけ、足元だけと一つのことだけにならず、幅広い攻撃をしていければ得点は生まれると思います」と、連動と幅広い攻撃を見せられれば、得点は生まれると自信を見せている。
By サッカーキング編集部
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