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新生なでしこジャパンが始動…池田太新監督「みんなと一緒に未来を創る喜びがある」

2021.10.18

池田太監督

 日本女子代表(なでしこジャパン)の池田太新監督が、国内合宿の初日を振り返った。

 池田監督はこれまでアンダーカテゴリーの日本女子代表の監督を歴任し、AFC U-19女子選手権やFIFA U-20女子ワールドカップの優勝経験を持つ。高倉麻子前監督の後任として、先日になでしこジャパンの新監督就任が決まった。

 国内組の23名を招集し、18日から強化合宿を行っているなでしこジャパン。池田監督はまず、最初の練習前に「これからの未来を一緒に作っていこうというような話をして、これまでの歴史の映像を見て先輩が切り開いてきたことを振り返り、『これから我々が作っていこう』と話しました」と選手たちに呼びかけたことを明かした。

「なでしこの監督を引き受けてから、毎日責任と覚悟を持って仕事に取り組む緊張感はもちろんあるし、みんなと一緒に未来を創る喜びもあります。初日なのである程度の緊張感はあるが、始まるなという気持ちですね」と意気込みを示した池田監督。アンダー世代との兼任についても「メリットで言えばチームコンセプトは近くなる。2カテゴリーを同じスタッフで見る忙しさはあるが、世代の壁関係なく強化していこうと考えています」と前向きに捉えている。

 来年1月にアジアカップを控えるなか、池田監督は「どこかにピンポイントで練習するのではなく、どういったところを目指すかの全体像を今回の合宿では伝えていきたい」と今回の合宿のねらいを説明する。週末にWEリーグがあったため初日はリカバーが中心となったが、「だいぶリラックスしてやりましたが、いい表情をしていました」と語り、「グルーピングしてコンディション、このグループがどんな雰囲気を作れるのかをチェックしました。(ボールを使った練習は)ポゼッションの中でどう攻撃をしていくかの方向性を感じてもらう程度のものです」と初日の練習を振り返った。

 今回の合宿では日テレ・東京ヴェルディベレーザのGK田中桃子やINAC神戸レオネッサのMF成宮唯など、WEリーグで結果を出している選手も招集。選出基準については次のように語っている。

「WEリーグで結果を出している選手は日ごろ視察をしています。田中選手はアンダーカテゴリーから見ているし、成宮選手もずっと見ていた選手。リーグの部分と成長の部分は選考基準にあると思います」

「東京五輪に選ばれていたかどうこうではなく、リーグが始まり、その中で強み・武器を発揮していると思う選手を招集しました。自分の良さをこのチームのコンセプトにうまくアジャストしながら発揮してくれたらいいなと思っている」

「海外組も国内組も心身ともにいい状態であることを確認しながら。いろいろな選手が海外に挑戦していますが、国内外ではなくバランスを考えてチーム作りをしていこうと考えています」

「選手が切磋琢磨しながら成長を促してくれることは素晴らしいこと。もちろん今回呼ばれていない選手も成長の伸びしろがあるので、日々成長してほしいと思っています」

 また、池田監督は今後の目指すチーム作りにも言及した。

「(世界の相手は)ハイプレッシャーをかけてくることも増えた。日本の良さであるかいくぐる部分でもう少し力をつけないといけないし、奪うポイントも相手陣でといったことを増やしていければと、ざっくりではありますが思っています」 

「サッカーとは選手自身の判断が大事になるスポーツなので、選手の判断を大事にしたいことがベースにあります。ただ、共通認識やチームの狙いと比べてどうかという判断ができるようなコンセプト、戦い方はトレーニングして積み上げたい」

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