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「長かった…」復帰から4年、悲願のJ1優勝果たした鈴木優磨が背負って来た重責「今は報われた気持ち」

2025.12.07
鈴木優磨

9年ぶりに優勝を果たした鈴木優磨[写真]=金田慎平

 明治安田J1リーグの最終節が6日に行われ、鹿島アントラーズは横浜F・マリノスをホームに迎えた中2ー1で勝利。9年ぶりとなる9度目のJ1優勝を果たした。

 長きにわたり日本サッカーをリードしてきた鹿島だったが、2016年のJ1制覇を最後に、2位が1回、3位が2回。その後も全て5位以内でシーズンを終えているものの、やはり物足りない印象が強かった。

 鹿島で育ち、プロ入りした鈴木は2016年の優勝を知る数少ない選手。その後シント・トロイデンでプレーしていたが、2022年に復帰。しかしチームは好転しなかった。自身2度目のJ1優勝を果たした鈴木は「長かったですね。大変な時期も帰って来て4年目になりますけど、苦しい時期の方がたくさんあったので、続けて来て良かったなと思っています」と、悲願のリーグ制覇を振り返った。

 試合は前半から主導権を握ると、今季最多のファン・サポーターを前に躍動しレオ・セアラのゴールで先制。後半もレオ・セアラが追加点を奪い、しっかりと勝利を収めた。鈴木は「ホームで戦うアドバンテージを最大限生かせましたし、全員が気合入っていたので、今年の中でもトップに入るような前半だったと思います」と振り返り、「集大成という形で最後の最後に持って来れたというのは、チームとしても非常に大きいことだなと思います」と、鬼木達監督が目指すサッカーを体現できたことを喜んだ。

 川崎フロンターレで4度のJ1優勝を経験している鬼木監督のもと、基礎からやり直した鹿島。就任1年目で5度目の優勝を果たした鬼木監督だが、鈴木は優勝の要因に「1つ1つの積み重ね。日々の練習でチームとして足りないことをしっかり1つずつこなして来た結果が、この結果に繋がったと思います」とシーズンを振り返った。鬼木監督については「(要求は)厳しいものもありましたけど、監督は自分にベクトルを向けている」とし、「ボスが自分に矢印を向けているので、僕たちも自分に矢印を向けないわけにいかないというのが大きかったです」と、監督の姿勢を見て自分たちも火がついたとした。

 チームのリーダーとして闘志を燃やし続けたが結果が出て来なかった鈴木。チームには、植田直通、柴崎岳、三竿健斗と海外に出ていった選手たちが復帰。それでもプレッシャーはあったという。「僕はこの4年間でいえば、正直負けた時に一番責任を負って来たと思っています」と振り返った鈴木。しかし「今年監督がきて、負けた時の一番の責任は俺だから、思い切りプレーしろとみんなが言われていました。実際にそれを感じていたので、僕たちは思い切ってプレーするだけでした。勝ってきた監督ですし、全員が説得力を感じていました」と、鬼木監督が軽減してくれたとし「監督自身もどうやって勝ってきたかわかっている人で、そこに向けて僕たちもついていくだけでした。今までの鹿島というよりは、新しい鹿島だったと思います」と、チームが新たなフェーズに入ったと感じていたという。

 鬼木監督の下で変化があった鹿島。チームの強みについては「今年のチームは切り替えの部分で奪ってとっている得点が凄く多くて、監督もそこがチームの強みだと思っていましたし、僕たちも取られた瞬間に奪ったら今の前線だと点が取れるので、切り替えを意識していました」と意識も変化したとし、「チャレンジする人のプレーをリスペクトしようとみんなが話していました。ミスったふざけんなではなく、ミスったらまず切り替えて全員が乗っかるというのが良さであり、強さだと思います」と、メンタリティの変化も大きかったようだ。

 その鈴木は個人としても達成感があるという。「大変だったので達成感は物凄くありますし、チームとしても個人としてもなかなか難しかったので、今は報われたという気持ちです」と優勝を振り返り、小笠原満男氏が背負っていた40番をつけて初の優勝。「あの人は勝って来た数が全然違うので、もっと勝たないと近づけないです。でもようやく1つ取れたので、これからもっともっと取れればと思います」と、さらなるタイトル獲得へ意欲を燃やした。

 そして優勝決定後には目に熱いものもあったように見えた鈴木。「泣いてはいないです」としながらも、「個人的にあったのは俺だったり、(柴崎)岳くんだったり、植田くんだったり、(安西)幸輝、(三竿)健斗と鹿島が大好きで、鹿島の強い時を知っていて、鹿島が苦しんでいるのを見ていて、なんとか優勝をみんなでしたいと思って帰って来たので、その選手たちの想いだったり、努力、どれだけのことを犠牲にしているかを知っているので、来るものがありました」と、仲間を思って感情が込み上げたとのこと。その思いが達成できた裏にあった変化は「日々の取り組み」と語り、「監督が妥協を許さないですし、点を取った次の試合でも怒られます。あまりFWは点取った次の日は気持ち良く練習できるんですけど、初日で怒られたりするので、監督はさすがだなと」とコメント。「選手たちに現状に満足させないで、上を目指すというのはチーム力アップに繋がると思います。納得するとかしないは別として、やるしかないです。やらなければ普通に外されるので、全員が危機感を持ちながら、出られない選手は何クソという気持ちでやっていました」と、チーム全体が危機感を持って積み上げたものが、目標であったリーグ制覇につながったようだ。

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