東京Vと鹿島が対戦した [写真]=兼子愼一郎
2024明治安田J1リーグ第28節が25日に行われ、東京ヴェルディと鹿島アントラーズが対戦した。
3戦未勝利の東京Vが、3位に後退した鹿島を『味の素スタジアム』に迎えての“オリジナル10”対決。前半は一進一退の攻防が繰り広げられ、両者にチャンスが訪れる。東京Vは30分、スルーパスに抜け出した木村勇大がゴールを狙ったが、相手GK早川友基に防がれた。また、37分には山見大登がペナルティエリア内での胸トラップからゴール右上を狙ったものの、シュートは惜しくもポストに嫌われた。前半はスコアレスで折り返す。
東京Vは51分、山見がゴール左下を狙った鋭いシュートを放ったものの、相手GK早川の守備範囲内。対する鹿島は52分にカウンターで決定機を作り出す。師岡柊生が相手に寄せられながらも粘ってドリブルで運び、並走していた名古新太郎にラストパス。しかし、名古のシュートは相手GKマテウスに阻まれた。
徐々に試合の熱が高まるなか、63分に東京Vが試合の均衡を破る。綱島悠斗がドリブルで運んで敵陣を崩し、フリーとなった山見にパス。相手の背後をとった山見は、ペナルティエリア右から右足を振り抜き、ニアハイのゴール右上に突き刺した。
追いかける展開となった鹿島は72分に絶好機到来。右サイドから柴崎岳が送ったクロスに合わせた濃野公人のヘディングシュートは相手GKマテウスに防がれる。すかさずこぼれ球に反応した濃野が流し込もうとしたものの、これもマテウスのファインセーブに阻まれた。
すると76分、東京Vが大きな2点目を獲得する。敵陣深い位置で50/50のボールを回収した齋藤功佑が左足を振り抜く。このシュートは相手GK早川に止められたものの、こぼれ球に反応した山見が豪快に押し込んだ。
追い込まれた鹿島は85分、右サイドから名古がクロスを送ると、飛び出してきた相手GKマテウスは弾ききれず、こぼれ球を拾った藤井智也が左足を振り抜く。このシュートが相手DF綱島の肩と二の腕の境界線を使ったブロックに阻まれ、ハンドの疑惑でVARによるチェックが入る。笠原寛貴主審は時間をかけてオンフィールドレビューを行い、綱島のハンドで鹿島のPKとジャッジ。キッカーを務めた鈴木優磨がゴール左を狙うと、GKマテウスにコースを読まれたものの、シュートの勢いが勝ってボールはゴールに吸い込まれた。
終盤は鹿島が猛攻を仕掛けたものの、東京Vが体を張った守備で耐え凌ぐ。試合はこのまま終了し、逃げ切った東京Vは4試合ぶり白星、鹿島は2試合ぶり黒星で3戦未勝利となった。次節は31日に行われ、東京Vは敵地で柏レイソルと、鹿島は敵地で京都サンガF.C.と対戦する。
【得点者】
1-0 63分 山見大登(東京V)
2-0 76分 山見大登(東京V)
1-0 90分 鈴木優磨(鹿島)
By サッカーキング編集部
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