首位に浮上した横浜FC(撮影は第23節秋田戦後) [写真]=柳澤健太
2024明治安田J2リーグ第25節が3日から4日にかけて各地で開催された。
約2週間の中断期間を経てJ2リーグが再開。中断期間に入る前に首位へ再浮上していた清水エスパルスは、6位につける仙台の本拠地に乗り込んだ。昇格を争うチーム同士の一戦は、立ち上がりの4分、中島元彦が左足で狙い澄ましたミドルシュートを沈め、仙台が先手を取る。清水は36分、今夏に加入して公式戦初出場となった宇野禅斗が強烈な右足シュートで同点弾を記録。1-1で後半へ折り返すと、52分に仙台は敵陣右サイドでボールを奪ったところから反撃へ。ゴール前のこぼれ球に反応した長澤和輝が左足で勝ち越しゴールを叩き込み、2-1で仙台が勝利した。
清水を勝ち点差「1」で追いかける2位のV・ファーレン長崎は、ホームで17位の水戸ホーリーホックと対戦。立ち上がりから水戸が勢いを持って試合に入ると、17分にはセットプレーから長澤シヴァタファリがヘッドを沈めて先制に成功。ホームで負けられない長崎は前半アディショナルタイム、マテウス・ジェズスが強烈なミドルシュートを突き刺して同点に追いつく。だが、後半立ち上がりの49分、ハーフタイム明けからピッチに立ったFW中島大嘉がスルーパスに抜け出し、左足でゴールネットを揺らす。長崎は63分にPKを獲得したものの、エジガル・ジュニオのシュートはGK松原修平がストップ。最終的には中島の水戸でのデビュー戦ゴールが決勝弾となり、水戸が5試合ぶり勝利。第2節仙台戦以降、リーグ戦無敗を続けていた長崎にとっては、23試合ぶりの黒星となった。
清水、長崎と自動昇格圏を争う3位の横浜FCは、7位のジェフユナイテッド千葉をホームに迎えた。試合は42分、エドゥアルドのヘディングシュートで千葉が先手を取り、このまま後半アディショナルタイムに突入したが、試合はこのままでは終わらない。90+1分、左サイドからカットインした村田透馬が右足で狙い澄ましたミドルシュートを叩き込むと、続く90+2分には左サイドを崩して最後は伊藤翔が逆転ゴール。横浜FCが劇的逆転勝利を収め、清水、長崎を抜いて単独首位に浮上した。
4位のファジアーノ岡山は、ホームで13位のモンテディオ山形と1-1のドロー。16位のヴァンフォーレ甲府は、敵地で最下位のザスパ群馬を1-0で下し、11試合ぶりの白星を飾った。8位のいわきFCは12位のブラウブリッツ秋田を2-0で破り、2連勝で7位へ浮上。徳島ヴォルティスは愛媛FCとの“四国ダービー”を1-0で制し、直近5戦で4勝1分無敗と好調をキープしている。
今節の試合結果と順位表、次節の対戦カードは下記の通り。
■第25節
▼8月3日(土)
横浜FC 2-1 ジェフユナイテッド千葉
ベガルタ仙台 2-1 清水エスパルス
ザスパ群馬 0-1 ヴァンフォーレ甲府
ファジアーノ岡山 1-1 モンテディオ山形
レノファ山口FC 2-0 大分トリニータ
愛媛FC 0-1 徳島ヴォルティス
V・ファーレン長崎 1-2 水戸ホーリーホック
ロアッソ熊本 0-2 栃木SC
鹿児島ユナイテッドFC 2-3 藤枝MYFC
■順位表
※()内は勝ち点/得失点差
1位 横浜FC(53/+29)
2位 清水(52/+15)
3位 長崎(51/+24)
4位 岡山(42/+11)
5位 山口(41/+10)
6位 仙台(41/+1)
7位 いわき(37/+10)
8位 千葉(36/+13)
9位 徳島(35/-5)
10位 愛媛(34/-8)
11位 藤枝(33/-11)
12位 秋田(31/-2)
13位 山形(30/-3)
14位 甲府(29/-1)
15位 大分(28/-8)
16位 熊本(27/-13)
17位 水戸(26/-6)
18位 栃木(24/-20)
19位 鹿児島(23/-16)
20位 群馬(13/-20)
■第26節の対戦カード
▼8月10日(土)
18:00 いわき vs 愛媛
18:00 水戸 vs 仙台
18:00 横浜FC vs 長崎
18:00 甲府 vs 藤枝
18:30 清水 vs 群馬
19:00 岡山 vs 千葉
19:00 山口 vs 栃木
▼8月11日(日・祝)
18:00 秋田 vs 鹿児島
19:00 山形 vs 徳島
19:00 大分 vs 熊本
By サッカーキング編集部
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