町田と鹿島が対戦した [写真]=兼子愼一郎
2024明治安田J1リーグ第3節が9日に行われ、FC町田ゼルビアと鹿島アントラーズが対戦した。
無敗のチーム同士が今季2勝目をかけて激突。町田はJ1初勝利を挙げた前節名古屋グランパス戦から先発を1人変更し、開幕節で退場処分となった仙頭啓矢が復帰した。かつて計4シーズンにわたって町田を率いたランコ・ポポヴィッチ監督が今季から率いる鹿島は、ドローに終わった前節セレッソ大阪戦からスターティングメンバーを3人変更し、津久井佳祐、ギリェルメ・パレジ、鈴木優磨が今季初先発となった。
試合の均衡が破れたのは13分、町田が先制に成功する。元町田の佐野海舟にボールが入ると、パスコースを潰して追い込みボールを奪取。速攻に転じて素早く縦につなぐ。最後はペナルティエリア中央で平河悠が左足を振り抜き、自身のJ1初ゴールを記録した。
20分、町田にアクシデントが発生。バスケス・バイロンが寄せてきた相手からボールを守ろうとした際に右太ももの内側を痛め、プレー続行不可能に。藤本一輝との交代を強いられ、バスケス・バイロン担架に運ばれてピッチを後にした。
統率された守備とカード覚悟のタクティカルファウルで鹿島に攻撃の自由を与えない町田は、カウンターやセットプレー主体で追加点を狙っていく。前半途中にはオ・セフンが何度か得点のチャンスを迎えたものの、ゴールには結び付かない。一方、ボールを持たされる格好で攻めあぐねていた鹿島も45分に町田のゴールを脅かす。うまくパスをつないで町田の守備網を突破。ペナルティエリア手前から鈴木が右足でゴール左下を狙ったものの、シュートは惜しくも枠を外れ、鹿島は1点のビハインドで折り返す。
後半に入ってからは鹿島もシンプルな攻めや個人での突破を増やして敵陣の深い位置まで入る場面を何度か作り出すものの、決定機と言える場面はなかなか訪れない。一方の町田は68分、右サイドでフリーキックを獲得。キッカーの鈴木準弥が滞空時間の長いボールを送り、大外の平河が頭で折り返す。ゴール前のオ・セフンがヘディングシュートを放ったものの、これは相手GK早川友基の正面。71分には平河がペナルティエリア右で相手をはがし左足一閃。相手DFに当たって軌道が変わったシュートは相手GKの逆を突いたものの、枠には飛ばなかった。
終盤は鹿島が敵陣深い位置で押し込む時間が続いたものの、アウェイチームは最後まで決定打に欠いてゴールが奪えない。試合はこのまま終了し、1点を守り切った町田は2連勝、鹿島は今季初黒星となった。
次節、町田は16日に敵地で北海道コンサドーレ札幌、鹿島は17日にホームで川崎フロンターレと対戦する。
【得点者】
1-0 13分 平河悠(町田)
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By サッカーキング編集部
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