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17位に低迷の山形、クラモフスキー監督の解任を発表…後任には渡邉晋コーチが就任

2023.04.04

モンテディオ山形は4日、クラモフスキー監督解任及び渡邉新監督就任を発表 [写真]=須田康暉、Getty Images

 モンテディオ山形は4日、同月2日付けでピーター・クラモフスキー監督との契約を解除したことを発表した。なお後任には、渡邉晋コーチが就任することも併せて伝えている。

 1978年10月16日生まれのクラモフスキー氏は現在44歳。これまでにアデレード・ビクトリーやオーストラリア代表などのコーチを歴任した同氏は、2018年に横浜F・マリノスのヘッドコーチに就任した。その後は清水エスパルスを経て、2021年4月にモンテディオ山形の新監督に着任すると、2年目の昨シーズンはJ1参入プレーオフ2回戦に進出するなど、J1昇格に近づく。しかし今シーズンは、スタートダッシュに失敗し、第7節終了時点で2勝5敗の17位に低迷していた。


 クラモフスキー氏はモンテディオ山形との契約解除に際し、クラブ公式サイトで胸中を明かした。

「永遠に残る記憶と共にモンテディオ山形を去ります。選手やスタッフに別れを告げたとき、私がこのフットボールクラブに与えた影響に気づかされました。私が就任したその日から、我々全員で築き上げてきたフットボールと、2021、2022シーズンの良い時も悪い時も、我々の戦い方を成長させてきたことを誇りに思っています。昨シーズンの終盤、フィールドでは嬉し涙があふれ、スタジアムでは鳥肌が立った素晴らしい光景は、私の心に永遠に残るでしょう。残念ながら、今シーズン、私が皆様と過ごせる時間は短くなってしまいましたが、全選手たちが勝者となり、さらなる成功を追い続ける為に成長している過程にあると思っています。クラブ関係者の皆様、選手、スタッフ、そして我々たちを応援し続けてくれた全ての素晴らしいサポーターに心から感謝しています。最後に、監督として、クラブ史上最高勝率を達成したことを誇りに思います」

 またモンテディオ山形は、クラモフスキー監督解任に伴い、クリス・ブラッドリーコーチとの契約解除も発表。ブラッドリー氏はクラブ公式サイトで感謝の思いを残している。

「この素晴らしい環境で働く機会を与えてくれたクラブに感謝しています。 クラブの選手、スタッフは私を温かく迎え入れてくれました。 そしてファンの皆様は最高でした。クラブはここ数シーズン、フットボールの特別な基盤を築き、そして今シーズンのパフォーマンスは、さらなる成功へ向け築いているところでした。今シーズン、トロフィーを獲得し、昇格するという目標を達成するための基盤があると確信しています。クラブ関係者の皆様、今シーズン、そして今後のご活躍を心より祈っております」

 これまでにベガルタ仙台やレノファ山口などで指揮を取り、今シーズンからモンテディオ山形のトップチームコーチに就任した渡邉晋氏。後任に任命された渡邉晋新監督は、クラブ公式サイトで意気込みを語っている。

「このたび、モンテディオ山形の監督に就任いたしました渡邉晋です。まず初めに、一コーチとしてクラモフスキー監督を支え切れなかったこと、このような結果になってしまったことに大きな責任を感じています。クラブからの要請に対する今回のこの決断は簡単なものではありませんでした。しかし、水戸戦後の選手の表情、叫びを思い出した時、『彼らと一緒にここから這い上がってみせる』という想いに優るものはありませんでした。モンテディオ山形のために尽力いたします。残り35試合、これまで以上の熱いご声援をどうぞよろしくお願い致します」

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