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元日本代表DF水本裕貴が現役引退…広島時代には3度のJ1優勝に貢献、今後は指導者の道へ

2023.01.15

広島時代には3度のJ1制覇に貢献した水本 [写真]=FIFA via Getty Images

 SC相模原は15日、同クラブの元日本代表DF水本裕貴が2022シーズンをもって現役を引退することを発表した。

 現役引退に際し、水本は相模原のクラブ公式HPでコメントを発表。これまでの道のりを振り返って感謝を表現するとともに、現役引退後の目標についても綴った。


「2022シーズンをもって引退することを決断しました。1993年のJリーグ開幕をTVで見てサッカーを始めてから30年経ちました。高校を卒業して19年間プロ選手として闘い続けてこられたのは応援してくださったファン、サポーターの皆様、切磋琢磨したチームメイト、たくさんのことを学ばせてくださった監督、コーチ、素晴らしい環境を整えてくれたクラブスタッフのおかげだと感謝しております。ありがとうございました」

「2011年に頭蓋骨骨折という生死に関わる怪我をしたとき当時8ヶ月だった長女を抱きながらサッカーを諦めようと考えたこともあります。2022年に顎を骨折したときは医師からすぐに引退した方がいいと伝えられました。それでもサッカーへの情熱とたくさんの方の支えのおかげで再びピッチに戻ってこられました。感謝の思いはどれだけ言葉を重ねても言い尽くせないほどです」

「遠征で家を空けることも多く次女には人見知りされたこともあります。 練習後に身体をケアするため公園で遊びたい子ども達を連れていくのはいつも妻でした。24時間サッカー中心の生活に付き添ってくれた妻と学校行事にほとんど参加出来ず寂しい思いをさせてばかりだった2人の娘には本当に感謝しております。これからはサッカーを愛するものの1人として指導者の道にチャレンジしたいと思います。今まで本当にありがとうございました」

 水本は1985年9月12日生まれの現在37歳。2004年にジェフユナイテッド千葉でプロキャリアをスタートさせた。加入初年度こそ出場機会は限られていたものの、徐々に最終ラインの定位置争いに加わるようになり、当時イビチャ・オシム監督が率いていた千葉の最終ラインを支えた。2005、2006シーズンにはJリーグヤマザキナビスコカップ連覇を経験。その後はガンバ大阪京都サンガF.C.を経て、2011年よりサンフレッチェ広島に完全移籍にて加入した。2年目の2012シーズンはJ1リーグ全34試合の出場で2ゴールを記録し、広島のJ1初優勝に貢献。このシーズンはJリーグベストイレブンも受賞した。

 その後も森保一監督(現:日本代表監督)が率いる広島において欠かせないセンターバックに君臨し、2015シーズン途中まで127試合連続のフルタイム出場を記録。広島では2013シーズンにJ1連覇を成し遂げ、2015シーズンにも優勝を経験した。広島在籍9シーズン目を迎えた2019シーズン途中に松本山雅FCへ期限付き移籍。翌年はFC町田ゼルビアへ期限付き移籍すると、2021年に完全移籍へと移行した。2022年には相模原に完全移籍にて加入。キャプテンを任され、同シーズンの明治安田生命J3リーグで22試合に出場したが、シーズン終了後には契約満了に伴い退団が発表されていた。J1通算416試合、J2通算65試合、J3通算22試合に出場した。

 また、2006年には千葉時代の“恩師”であるオシム監督から日本代表に招集され、10月に開催されたガーナ代表との一戦で日本代表デビュー。その後は代表から離れる期間もあったものの、岡田武史監督、アルベルト・ザッケローニ監督、ハビエル・アギーレ監督、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督から折に触れて招集を受けていた。日本代表通算では7試合に出場。また、2008年には北京オリンピックに臨むU-23日本代表に選出され、キャプテンを務めて全3試合のピッチに立った。

By サッカーキング編集部

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