G大阪が広島と対戦した [写真]=J.LEAGUE via Getty Images
明治安田生命J1リーグ第15節延期分が29日に行われ、ガンバ大阪とサンフレッチェ広島が対戦した
G大阪は悪い流れを断ち切ることができず、直近のリーグ戦では4連敗を喫している。暫定ながらも16位に沈んでおり、ホームで行われる一戦で浮上のきっかけを掴みたい。一方、広島は4連勝と絶好調の状態でこの一戦に臨む。最後に黒星を喫したのは5月3日開催の第11節柏レイソル戦まで遡ることとなり、以降は引き分け1試合、勝ち5試合と順調に勝ち点を積み上げ、1試合少ない状態でも4位につけている。
試合は序盤から広島が多くのシュートチャンスを作り出す。4分、ペナルティエリア手前でルーズボールを拾った満田誠の落としから、塩谷司がミドルシュートを狙う。この一撃は枠を捉えられず。20分には右サイドでボールを運んだ森島司のスルーパスに満田が反応するも、福岡将太がしっかりとスペースをケアしてシュートまで持ち込ませない。
対するG大阪は36分、右サイドでパスを受けた齊藤未月がダイレクトでクロスボールを放り込むと、広島のGK大迫敬介が弾き、ボールはファーサイドへ流れる。逆サイドで待っていた黒川圭介が粘って左足を振り抜くと、狙い澄ました一撃がネットを揺らした。
続く39分、山見大登のスルーパスに抜け出した齊藤のシュートはポストに嫌われたものの、こぼれ球を小野瀬康介が回収し、敵陣でパスを繋ぐ。石毛秀樹のフィニッシュが相手DFに当たってこぼれると、最後は坂本一彩が落ち着いて流し込み、G大阪が前半で2点をリードした。
後半に入ると広島は攻撃に厚みをもたらす選手交代を敢行。ドウグラス・ヴィエイラとナッシム・ベン・カリファを投入し、前線の駒を増やす決断を下した。主導権を握った広島は47分にベン・カリファがシュートを狙うと、64分には満田がドリブル突破からシュートを放つが、いずれも得点には至らない。
その後も広島が攻め立てる展開となったが、80分にはG大阪が反撃へ。右サイドからボールを繋いでペナルティエリア内に侵入すると、最後は小野瀬が冷静に相手DFをかわして右足で狙う。試合を決定付けたかと思われたが、ここはGK大迫がファインセーブを見せた。直後のコーナーキックでは広島にアクシデント。ドウグラス・ヴィエイラが昌子との接触で膝を痛め、プレー続行が不可能に。広島は交代枠を使い切っていたため、残りの時間を10人で戦うこととなってしまった。
広島は1人少なくなっても豊富な運動量で攻撃を続けたが、最後までゴールが遠い。最終的に試合はこのままタイムアップを迎え、G大阪が5試合ぶりの白星を手にした。次戦は7月2日に予定されており、G大阪は浦和レッズと、広島はジュビロ磐田と、それぞれホームで対戦する。
【得点者】
1-0 36分 黒川圭介(G大阪)
2-0 39分 坂本一彩(G大阪)
【スターティングメンバー】
G大阪(3-4-2-1)
東口順昭;福岡将太(75分 昌子源)、三浦弦太、クォン・ギョンウォン;小野瀬康介、齊藤未月、ダワン、黒川圭介(61分 藤春廣輝);石毛秀樹(61分 髙尾瑠)、山見大登(51分 倉田秋);坂本一彩(75分 パトリック)
広島(3-4-2-1)
スターティングメンバー
大迫敬介;野上結貴(46分 ナッシム・ベン・カリファ)、荒木隼人、佐々木翔;藤井智也、松本泰志(78分 青山敏弘)、塩谷司、東俊希(66分 柏好文);森島司、満田誠(66分 柴﨑晃誠);ジュニオール・サントス(46分 ドウグラス・ヴィエイラ)
By サッカーキング編集部
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