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浦和vs湘南のエントリー不備、担当マッチコミッショナーに処分…Jリーグ発表

浦和vs湘南担当のMCをJリーグが処分 [写真]=J.LEAGUE

 Jリーグは12日、6月20日に行われた2021明治安田生命J1リーグ第18節浦和レッズvs湘南ベルマーレにおけるエントリー不備事案について、試合を担当したマッチコミッショナー(以下MC)に対する処分を決定したことを発表した。

 浦和は同試合で、指定公式検査にて新型コロナウイルス感染症の陰性判定を得ていなかったGK鈴木彩艶を起用。JFA懲罰規程競技および競技会における懲罰基準3-3「出場資格の無い選手の公式試合への不正出場(未遂を含む)」に該当するとして、Jリーグは浦和に対し、けん責および0-3の負け試合扱い(※元スコアは2-3、各個人記録に変更なし)の懲罰を決定していた。

 浦和は懲罰に対して、7月6日付でJFA不服申立委員会への不服申し立てを実施していた。また、同16日にはJリーグ宛に、懲罰の過重、規程や懲罰決定までのプロセスの不備および本事案に対するスタンスなどについての意見書を提出した。Jリーグは同21日に浦和へ回答書を送付。また、同28日にJFA不服申立委員会より、不服申し立ての却下が浦和に通知された。

 Jリーグは外部有識者による客観的な評価をふまえてMCの義務および処分に関する検討を行ったうえで、同試合の担当MCである髙林敏夫氏に対する処分を決定した。MCが行うべきエントリーチェックの業務を怠ったことは、MCとしての善管注意義務に反するものだとして、同氏に対してMCとしての担当試合の割当を無期限停止とする処分を決定した。

 Jリーグはリリースを通じて、MCの義務違反とクラブによる義務違反の関係について、次のような見解を示している。

「MCは準委任契約に基づき善管注意義務違反は問われる立場にありますが、かかる責任はエントリー資格の有無を確認する点に限られ、エントリー無資格者がエントリーしたことについての結果責任を負うものではありません」

「確かに、MCがエントリー無資格者を検出できれば、事実上クラブはエントリー無資格者をエントリーするという違反行為を回避できることとなることから、MCの果たすべき役割は大きいといえます」

「しかし、エントリー資格を有する者をエントリーする義務は各クラブの固有の義務ですので、エントリー無資格者がエントリーしたことは、クラブの義務違反であり、その責任はクラブが負うべきものです。かかる義務違反は、MCがエントリー資格の有無の確認を怠り、エントリー無資格者が検出されなかったことによって治癒されるものではありません」

「したがって、エントリー無資格者がエントリーしたという事態については、クラブとMCが、それぞれの義務の範囲内で責任を負うこととなります」

 また、本事案に関する制度設計および懲罰に関する運用については、次のように説明した。

「エントリー資格認定委員会を設置し、公式検査以外の検査結果の妥当性を担保する手続きを設定して、公式検査未受検であっても例外的にエントリーを可能とする設計としたのが現状のルールです。これは、コロナ禍の対策の徹底と、柔軟かつ公平な公式試合の実施の両立を実現することを目的としたルールといえます」

「コロナ禍以前にはなかった手続きであり、クラブ運営上の大きな負担になっていますが、実行委員会・理事会での審議決議を経て適切に決定されたルールである以上、ルールそのものは最大限尊重されるべきものと考えております。結果として今回のようなエントリー無資格者の試合出場という事態が生じてしまったことは誠に遺憾です」

「本事案はエントリー資格という、公式試合への出場資格の有無が問題となる事案であり、これはJFA懲罰規程に定める『競技および競技会に関する違反行為』に該当します。したがって、その懲罰決定権は、Jリーグ規約第134条第1項に基づき、規律委員会のみが持つこととなります。懲罰の公正な決定はリーグガバナンスの根幹であり、たとえチェアマンであっても規律委員会の決定に影響を及ぼすことはできません」

 最後にJリーグは、今後の対応策に「マッチコミッショナーに対する研修の実施」、「クラブに対する注意喚起」、「クラブに対するエントリー関連書類の保管義務」、「エントリーを含む出場資格確認方法の見直し」の4つを掲げている。



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