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【大分vs清水プレビュー】トンネルの出口が見え始めた大分…ドロー続く清水は6試合ぶりの白星奪取なるか

2021.04.30

[写真]=兼子愼一郎、清原茂樹

大分トリニータ 直近の2試合でつかんだ手応えを結果につなげられるか

【プラス材料】
 ミッドウィークに開催されたJリーグYBCルヴァンカップ第4節のヴィッセル神戸戦に引き分け、公式戦7試合ぶりの勝ち点を手にした。前節の浦和レッズ戦は2-3で敗れたものの、第6節のサンフレッチェ広島戦(1●3)以来、5試合ぶりの得点を挙げて低迷を脱しつつある。

 ルヴァンカップの神戸戦では、出場機会の少ないメンバーを積極的に起用。フレッシュな選手が多かったことで、前線からプレスをかけ、ボールを奪えば手間暇かけずにゴールを狙った。これまでと異なる戦い方ができたことで幅が広がっている。


 新外国籍選手のDFエンリケ・トレヴィザンがルヴァンカップの神戸戦でデビュー。約6分程度の出場時間だったが、チームにも問題なく溶け込めているようだ。

【マイナス材料】
 アウェイ2連戦で疲労が抜けきれない。大分→浦和→神戸→大分と移動距離が長く、負担も大きい。ルヴァンカップの神戸戦ではメンバーを大幅に入れ替えたが、コンディション調整に時間を費やし、戦術を落とし込める時間が少なかった。戦力差を戦術浸透度でカバーしてきたチームにとって、連戦は厳しい戦いを強いられる。

 27日に行われた株主総会で11期ぶりの赤字を計上。新型コロナウイルスの影響でチケット収入が激減したことが大きい。会見で榎徹代表取締役社長は「現時点では現有戦力で戦えると思っている」と、補強なしを強調。片野坂知宏監督の去就については「今のところ考えていない」と明言した。

文:totoONE編集部

清水エスパルス 未勝利記録に終止符を打てるか。攻撃陣の出来がカギを握る

【プラス材料】
 なかなか勝てない中でも、戦術の浸透度という面は少しずつ向上している。リーグ戦は3試合連続の引き分けだが、失点は3試合で2点のみ。そこは守備面の向上だけでなく、ビルドアップの質が上がってボールを保持する時間が長くなってきたことも大きい。

 特に前節の湘南ベルマーレ戦は、主導権を握る中でFWチアゴ・サンタナのゴールで先制し、2点目を取れる決定機も作れていた。終盤にスーパーゴールで同点に追いつかれたが、ホーム初勝利まであと一歩だった。自分たちのサッカーができればチャンスも増えることを確認できており、それを勝利につなげられれば勢いも出てくるはずだ。

 また、コロナ禍で合流が遅れていたDFウィリアム・マテウスが水曜日のJリーグYBCルヴァンカップ第4節のサンフレッチェ広島戦で初出場したのもプラス材料。体はまだ重そうだったが、高い能力の片鱗は示していた。

【マイナス材料】
 公式戦7試合白星がなく、4月は未勝利のまま終了。複数得点が1試合もないことが、勝ちきれない最大の原因となっている。

 湘南戦で一番決めてほしいT・サンタナがようやく今季3点目を決めたが、2点目の決定機を逸するなど、まだ本領発揮とは言えない。チャンスは少しずつ増えてきているものの、前線の選手たちが決めきれないことは引き続きの課題となっている。長身の選手が多いのに、セットプレーから決定機を作れていないのも気になるところだ。

 選手を入れ替えながら戦っているルヴァンカップも直近は1分1敗。広島戦でFW指宿洋史が今季初得点を決めたのはプラスだが、リーグ戦のメンバーを脅かすような選手は少ない。負傷者の中にすぐ復帰できそうな選手もおらず、攻守両面で重要な選手を依然として欠く。

文:totoONE編集部

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