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【名古屋vs横浜FCプレビュー】名古屋は“聖地”最終戦を白星で飾れるか…横浜FCは今季初のダブル達成を狙う

2020.12.11

[写真]=兼子愼一郎、金田慎平

名古屋グランパス 最高のエンディングを迎えるには攻撃陣の爆発が不可欠

【プラス材料】
 この終盤戦にきて、自らの戦い方に自信を深められたことが大きなプラス要素だ。前節の柏レイソル戦はタフな試合展開を無失点で切り抜け、わずかなチャンスをモノにして勝ち点3を獲得。勝負強さを表現するような勝ち方に、チームの士気は上がる一方である。マッシモ・フィッカデンティ監督も残る2試合についてはまずメンタル面だと強調し、「どれだけ勝利にこだわって、どれだけ良いシーズンの終わり方にしたいかが勝負になる」と選手たちを焚きつけた。

 柏戦ではFW相馬勇紀がスタメン起用に応えて決勝点を挙げる活躍を見せた。そのことによってポジションを争うFW前田直輝やFW山﨑凌吾にも火が点けば、課題の攻撃陣にも期待が持てるというもの。


 “聖地”と呼ばれる『パロマ瑞穂スタジアム』のラストは、そうしたモチベーションあふれる快勝劇で飾られるに違いない。

【マイナス材料】
 勝ち点を確実に積み重ねることはできているが、ここ5試合で複数得点が取れたのは湘南ベルマーレ戦(3◯1)のみ。勝ち点1は試合を通じてキープできていても、それを3ポイントに変えるためには常に求められるのが決定力だ。

 FWに山﨑は戻ってきたが、まだまだ点取り屋的な要素はチームに不足しがちなところ。得点力は質でも量でも補うことが可能なため、相手との力関係を見極め、どの部分で勝負するのかを試合中に正確に判断できるかは重要。FWマテウスの飛び道具的な一撃も同時に期待したくはある。

 横浜FCのやや異質な攻撃やボール保持に惑わされることなく、まずは堅実なプレーが軸にはなってくるが、攻撃のあと一歩の部分での大胆さを欠かさないようにしたい。

文:今井雄一朗

横浜FC 逆転勝ちした前回対戦の再現なるか。守備意識と試合運びがカギに

【プラス材料】
 前節のサガン鳥栖戦は原点回帰というべきか、ここ最近続けていた4-3-3ではなく、4-4-2で戦った。結果は残念ながらドローに終わったが、攻撃に変化が見られたのは明るい材料だ。

 特に4-3-3の時はウイングとしてサイドに張っていることの多かったFW斉藤光毅が、2トップの一角として自由に動き回れる範囲が広がったことで躍動感が増した。左サイドを突破して先制点をアシストするシーンはそれを象徴するものである。

 今節の相手・名古屋グランパスは3位に位置しており、シーズン終盤に入ってもモチベーションは高いだろう。だが、横浜FCからしたら9月にホームで戦った試合で劇的な逆転勝ちを収めており、悪いイメージはない。堅い展開になることは予想できるが、焦れることなくボールを動かしながら勝機を狙い、今季初のシーズンダブルを飾りたい。

【マイナス材料】
 勝てば順位が入れ替わるということで、鳥栖戦はモチベーション高く戦ったものの結果はドロー。後半立ち上がりまでゲームを優位に進め、1点リードを保っていたにもかかわらず、相手の変化に対応できず最後は押し込まれて試合終了間際に失点。勝利を逃した。

 鳥栖戦でも見られたように、今季は終盤の失点で勝ち点を落とす試合が多い。その繰り返しによって落としてきた勝ち点は順位に響いており、今の位置にいる最大の原因だろう。守備意識を高く持って守りきることはもちろんだが、チームとして90分全体を考えたゲーム運びの改善が求められる。

 4試合白星なしで勝ち点を伸ばせていない間に、下位との差が縮まってきている。15位以上を死守することを目的に戦っている今、一刻も早く“残留”を決めたい。

文:totoONE編集部

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