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【清水vs柏プレビュー】負の連鎖を断ち切りたい清水…柏はルヴァン杯に続いての白星なるか

2020.09.04

[写真]=金田慎平、兼子愼一郎

清水エスパルス 最優先は守備の再構築。カギを握るのは負傷者の復帰

【プラス材料】
 3連敗中でプラス材料は少ないが、FWジュニオール・ドゥトラが調子を上げて交代カードとして後半の攻撃を活性化しているのは好材料だ。ドリブル突破やゴール前に入っていく迫力、高さなど多くの面で特長があり、一発決めてきっかけをつかめばフィニッシュの冷静さも増してくるだろう。

 また、DF金井貢史やDF奥井諒、MF河井陽介といった中堅組も徐々に出場時間を増やして計算できる働きを見せている。前節の川崎フロンターレ戦で今季初出場したGK大久保択生は5失点したが、シュートを33本打たれた中で好セーブを連発。高卒ルーキーのMF鈴木唯人とFW川本梨誉も試合を重ねながら持ち味を発揮するシーンを徐々に増やしている。


 今週もまだケガ人が多いが、川崎F戦を欠場したセンターバックのDFヴァウドをはじめ復帰する可能性のある選手もいる。複数人が復帰できれば大きなプラス材料となるだろう。

【マイナス材料】
 3連敗中でその間の失点は計12点(1試合平均4失点)。今節戦う柏レイソルはリーグ3位の26得点を挙げているので、この1週間で守備を立て直せなければ厳しい戦いになる。特に得点ランキングで首位に立つFWオルンガ(14得点)を止めるのは容易ではなく、センターバックのヴァウドが復帰できなかった場合、不安はより大きくなる。

 その他にも主力選手にケガ人が多くなっているのはマイナス材料。前節の川崎F戦はDFファン・ソッコとFW後藤優介が休み、DFエウシーニョも欠場が続いている。練習が非公開で情報が少ないため、今節で誰が復帰できるかは不透明。先日、ケガから復帰したばかりのMF石毛秀樹が肉離れを再発して長期離脱となったことも公表された。

 攻撃に関しても、前節は3試合ぶりの無得点。ケガ人増加の影響もあり、武器であるセットプレーからの得点も少なくなっている。

文:totoONE編集部

柏レイソル 負傷者続出の守備陣を攻撃陣がどこまでカバーできるか

【プラス材料】
 水曜日のJリーグYBCルヴァンカップ準々決勝・セレッソ大阪戦は、アウェイで3-0という快勝を収めた。前節の鹿島アントラーズ戦で数的不利を強いられ、最後の最後で逆転負けを許したショックを引きずることなく、ルヴァンカップでは戦術的に見ても高い評価を与えられるパフォーマンスを披露した。

 また、C大阪戦は連戦となるためFWオルンガを休ませながらも、FW呉屋大翔が結果を残し、MF江坂任にもリーグ戦開幕節以来となる得点が生まれている。

 オルンガ抜きで3ゴールを奪った攻撃陣もさることながら、リーグ戦で複数失点が続いていた守備陣がC大阪を完封。中でもケガ人が多発しているセンターバックではDF鎌田次郎が復帰を果たし、最終ラインを取りまとめられるベテランが帰ってきたことも大きなプラス材料だ。

【マイナス材料】
 ケガ人が非常に多く、すでに台所事情が苦しい状況下において、前節の鹿島戦でDF高橋祐治が全治8~9カ月の大ケガを負った。センターバックの駒不足は深刻で、これで5人いるセンターバックのうち4人が戦列を離れる緊急事態である。さらに鹿島戦ではMFマテウス・サヴィオも負傷で交代を余儀なくされ、流れを変えられる攻撃のキーマンの不在も痛い。

 直近のリーグ戦5試合は1勝2敗2分と勝ちきれない試合が続き、この5試合で喫した失点は「9」と守備には不安が残る。ルヴァンカップのC大阪戦で見せた素晴らしい守備を、リーグ戦でも体現できるかが焦点になるだろう。

 カップ戦を含めて柏レイソルはアウェイ2連戦、今週末の試合は中2日で迎えることになる。選手の疲労も気がかりだ。

文:鈴木潤

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