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今季の目標は23ゴールと宣言する横浜FMの仲川…「信者です(笑)」と指揮官を慕う

2020.02.15

横浜F・マリノスの仲川輝人がチームを代表して2020Jリーグキックオフカンファレンスに出席した [写真]=J.LEAGUE

 2日前に韓国でのAFCチャンピオンズリーグ(以下ACL)を戦ったばかりの仲川輝人が14日、2020Jリーグキックオフカンファレンスに登場。昨シーズンのリーグMVPと得点王、さらに15年ぶりのリーグ制覇に大きく貢献した仲川のもとには、その後に開かれたクラブプレゼンテーションで多くの取材陣が集まっていた。

 左頬にできた赤みを帯びた傷が戦いの激しさを物語っていたが、ACL初戦の相手は韓国・Kリーグで3連覇中の全北現代モータース。それでも「あまり圧は感じなかった」と意にも介せず。「自分たちのパフォーマンスが良かったのもあるけど、うまくかわすことができていたのかな」とチームの2得点に絡んだ試合を振り返った。


 ほとんどの選手が初めての出場となるACLだが、横浜F・マリノスの選手に硬さは見られなかった。「昨シーズン終盤戦の雰囲気というか、自信があるので、ある程度自分たちのサッカーをすれば結果が出るのは分かっている。それをただ、韓国の地で、アウェイでやっただけ」。仲川はさらりと言ってのけた。

 しかし、シーズンの開幕を告げる富士ゼロックススーパーカップでは、天皇杯覇者のヴィッセル神戸に敗戦。特に前半は、“らしくない”サッカーでリズムを掴めなかった。それから中3日。ACL初戦では前半からリズムを掴むと、昨季終盤に見せた“らしい”サッカーで終始相手を押し込んだ。短期間で修正できた理由を、仲川はこう説明する。

「(ゼロックス杯は)昨年のリーグ戦が終わって約2カ月ぐらい。久しぶりの試合で、公式戦の雰囲気にのまれちゃったのかなと。パスをつなぐ前に蹴ってしまっていて、つなげていなかった。それでハーフタイムにボスから怒鳴り散らされた(苦笑)。落ち着いて、もっともっと自分たちのサッカーをやれと。厳しい言葉があったから吹っ切れたというか、それでようやく目が覚めた。それからの続きでアウェイのACLがあって。ゼロックス杯の後半にできたことがACL全北戦につながった」

 その表情に一切の迷いはない。「自分たちのサッカーができれば負けない?」と問い掛けると、「その自信しかない」と笑顔を見せた。「研究されても多分ついてこれないと思う。ボスも言ってるけど、(僕たちを)止められないと思うので」。

 仲川が掲げる今季の目標は背番号と同じ23ゴール。一切ブレない指揮官の「信者です(笑)」と冗談まじりに語る男がチームのリーグ連覇を含む、全タイトル獲得に挑戦する。

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