楢崎正剛氏の引退セレモニーが開催「やっと一区切りがついた」

　昨シーズン限りで現役を引退した元日本代表GK楢崎正剛氏の引退セレモニーが2日、明治安田生命J1リーグ第2節の名古屋グランパス対セレッソ大阪の試合前にパロマ瑞穂スタジアムで行われた。

　セレモニー後インタビューに応じた楢崎氏は、「試合前の大事な時間にこういう場所を設けて頂いて、選手とかスタッフの皆さん、現場で今日戦う人たちに申し訳ない気持ちはあります」とコメントしつつ、「ファンやサポーターの皆さんに挨拶できたのは良かった。全部は伝えきれないですけど、これが言いたいということは言えたので良かったと思います」と振り返った。

　セレモニーではサプライズで川口能活氏が登場した。「僕が逆で年末行ったんで、まさかとは思いました」と語った一方、「すごい嬉しかったです」と永遠のライバルの登場を喜んだ。「彼がいないと僕もこんなに長くはできなかったと思います。代表でも一緒に切磋琢磨してやれたことは全部身になっているので感謝しかない」と思いを口にした。

[写真]=三浦彩乃

　楢崎氏は、名古屋で新たな役職となるクラブスペシャルフェロー（CSF）に就任することが決定している。「引退するっていうことに対して色々聞かれたりしたけど、これでやっと一区切りがついたと自分の中では思う。またしっかり新たな立場でスタートを前向きに切れるかなと思います」と今後へ向けて語った。