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攻撃こそ最大の防御…革命進む神戸、ピッチ上に“リージョカラー”が見え始める

[写真]=大木雄介

「70分までは良かった」――。ヴィッセル神戸を率いるフアン・マヌエル・リージョ監督、そして約1カ月ぶりに先発出場したアンドレス・イニエスタは全く同じ感想を口にした。

 リージョ采配2試合目となった川崎フロンターレ戦、神戸は4-1-3-2の布陣を採用。ウェリントンと古橋亨梧が2トップを形成し、先発復帰を果たしたイニエスタは中盤2列目の左サイドに入った。攻撃時は中盤左のイニエスタと右の三田啓貴が幅を取り、両サイドを起点に攻めを展開。守備時は無理に前からプレスをかけることなく、最終ラインを押し上げることで全体をコンパクトに保ちながら、数的優位となった“ここぞ”の場面で相手に寄せる。前半は相手のオウンゴール、そして古橋と三田のスーパーゴールで一挙3得点を奪ってみせたが、後半は防戦一方の展開が続き、結果的に3-5で敗戦。これでリーグ戦は7試合勝利なしとなった。

 一般的にポゼッションサッカーと聞くと、最終ラインや中盤でボールを回しながらフィニッシュまで持っていく形を連想するが、リージョ監督は相手陣内でボールを保持することにこだわる。“攻撃は最大の防御”という考え方だ。昨季のJ1王者であり、現在もトップに立つ川崎に対して「我々のゴールから遠いところでボールを奪う」という守備を実践し、前半は失点だけを除けば理想的な試合内容だった。今後の課題は「体力のマネジメント」だ。

神戸を率いるリージョ監督 [写真]=金田慎平

「70分くらいまではボールを支配することで、ゴールを守る方法は達成できた。ただ、やはりそれに値するゴールという結果が伴わないと、フラストレーションが溜まっている中でプレーしているので、プレーの低下につながってしまう。1試合で3点取って勝てないのは非常に厳しい(リージョ監督)」

 ただ、ピッチ上に“リージョカラー”が出始めていることも事実。アンカーを務めた藤田直之は「前半はボールを持ちながら、いい距離感で守備も出来ていた」と手応えを感じているようで、イニエスタの復帰についても「彼がいることで落ち着くし、チームにリズムが生まれた。前半のような時間帯を長くできれば、もっと良さを出してくれる」とさらなる期待を寄せる。

 リージョ監督は次戦以降に向けて「唯一できることは、やり続けること」と明言。イニエスタも「今日足りなかった部分は引き続き、チームとして改善していくしかない」と語る。目指すスタイルは明確化され、それを体現できるだけの人材も間違いなくそろっている。川崎戦で浮き彫りとなった「体力のマネジメント」を克服し、勝ち点3を追い求めていく。

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