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【磐田vs名古屋プレビュー】磐田は大黒柱の中村が待望の戦列復帰へ…“勝ち癖”がついてきた名古屋の攻撃力はJ屈指

2018.08.31

3戦連発に期待が高まる大久保。今節も川又との2トップが濃厚か [写真]=Getty Images

ジュビロ磐田 中村&大久保の元日本代表コンビ共演なるか

【プラス材料】
 6月に右足を手術した中村俊輔が先週の練習から完全合流した。今節はベンチスタートが有力。試合展開次第だが、途中出場の可能性は十分ある。3戦連発に期待が高まっている大久保嘉人との元日本代表コンビが同時にピッチに立つこともありそうだ。前節の鹿島戦で右ふくらはぎを裂傷し、途中交代した川又堅碁はその後、軽傷だったことが判明。今節も大久保との2トップで先発しそうだ。

 鹿島戦で今季初先発した藤田義明が評価を高めている。鹿島に後半、攻め込まれたが、ベテランらしい冷静なプレーで対応し、最少失点に抑えた。大井健太郎が攻撃面で神がかっている。パワープレーに転じた終盤の時間帯に前線へ上がり、8月は2得点。鹿島戦は空中戦の競り合いから相手のハンドを誘い、PKを獲得した。

【マイナス材料】
 古巣との対戦で活躍が期待される田口泰士だが、足の違和感から練習を途中で切り上げることが増えている。2月の川崎との開幕戦と、出場停止だった19日の柏戦以外は先発出場しているが、今節に先発するかは微妙だ。

 名古屋には相性が悪い。2009年5月のリーグ戦で勝って以来、公式戦14試合勝ちなし。前回3月3日の第2節がそうだったように、今回も名古屋が6連勝中と相手の調子のいい時期に対戦が巡ってくる。名波浩監督は「サポーターやフロント、現場が三位一体になることがマストな試合」と位置づける。

 前節の鹿島戦など、最近はCKからの失点が目立っている。セットプレーでジョーら名古屋の長身選手をどうやって封じ込めるかがポイントになりそうだ。

文:totoONE編集部

名古屋グランパス 中谷の戦列復帰でパワフルな守備に期待

【プラス材料】
 偶然や勢いだけでは絶対に為しえない6連勝という成績は、名古屋の実力をそのまま示すものである。5試合で2度目のハットトリックを決めたジョーを始めとする攻撃陣の決定力は言わずもがな、そこにはチャンスメイクの多彩さも大きく貢献している。玉田圭司の創造性と前田直輝の突破力、G・シャビエルの正確なセットプレーも近頃では結果として表れてきており、さらには特別指定選手の相馬勇紀というジョーカーもチームは手にした。

 丸山祐市を中心とした粘り強い守備は試合ごとに安定感を増し、試合運びの面でも“勝ち癖”がついてきたような雰囲気すらある。リードしても、リードされても勝利への道を見つけ出せるパワーは今やリーグ屈指の域。とても先月まで最下位を独走していたチームとは思えない強さを誇っている。

【マイナス材料】
 失点は続いているが守備は崩されてはおらず、今までのような不安要素は守備にはあまり見られなくなってきた。今節では中谷進之介も戦列に復帰し、さらにパワフルなディフェンスが展開できることが期待できる。

 唯一の気がかりは負傷が癒えないE・ネットの状態で、試合に向けた調整を繰り返してはいるものの、連続したダッシュもままならないことは前節の動きを見ても明らか。攻撃面での有能さはそれでも変わらないが、守備の局面で彼の部分が誤算になる可能性は否定できず、守備陣たちのカバーリングはひとつ見所。代役として長谷川アーリアジャスールや和泉竜司など頼りになる選手は多いため、スタメンの入れ替えや早めの好対策など指揮官の采配には注目したいところ。

文:今井雄一朗

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