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【名古屋vs浦和プレビュー】5連勝中の名古屋は攻守に気の利く金井に注目…浦和は名古屋に今季3勝と相性抜群

2018.08.24

相手にボールを保持される展開は得意な浦和。ポゼッション重視の名古屋は組みしやすい相手か [写真]=Getty Images

名古屋グランパス 出場停止の中谷に代わって新井を先発起用の見込み

【プラス材料】
 リーグ前節の鳥栖戦はジョー抜きで3-0の快勝を挙げ、怒涛のリーグ5連勝。順位も14位とついに降格圏を抜け出し、チームはこの上ない好調の波に乗っている。今節はもちろんジョーが前線に戻り、攻撃にはさらなる破壊力が期待できる布陣に。攻撃では強力な前線だけでなく、金井貢史にも注目したいところ。加入5試合ですでに3得点とサイドバックとしては規格外の得点力を発揮しており、攻守における気の利いたプレーはもはやチームに不可欠の要素になりつつある。

 タレント揃いの浦和には先月に1-3の敗戦を喫したばかりだが、そこには金井ら新加入選手はいなかった。名古屋がどれだけ変わったのか、それをダイレクトに確かめられる機会としても、今節は興味深い対戦となる。

【マイナス材料】
 22日の天皇杯で退場処分を受けたDF中谷進之介だが、その出場停止の対象試合がこの浦和戦になることが濃厚。締切時点ではまだ結果が出ていないが、欠場となれば守備陣だけでなくチーム全体に対しての影響力は大きい。粘り強い対人守備だけでなく、周囲に向けた気迫あふれるコーチングも素晴らしいものがあるだけに、彼の不在をカバーする努力がチームには必要になってくるだろう。

 代役候補のDF新井一耀も実力派だけに心配はいらないが、選手の特徴が変われば守り方も変わる。その調整をきっちり行えるかどうかが試合展開を握ることにもなりそうだ。先月の浦和戦はセットプレー3発に泣いただけに、その対応にも注目しておきたい。

文:今井雄一朗

浦和レッズ 天皇杯で起用した主力の疲労蓄積が懸念

【プラス材料】
 前回の名古屋との対戦はわずか1カ月ほど前で、その時は3-1で快勝。今季に入っての対戦もルヴァン杯を含め3連勝と、勝利のイメージを持って臨むことができる相手だ。

 前節の清水戦で負傷して22日の天皇杯を欠場した槙野智章も、オズワルド・オリヴェイラ監督は「決勝戦だったら起用していた。週末のゲームには問題なく出場できる」と話し、この名古屋戦ではスタメン出場が見込まれる。

 中断明けの浦和は自分たちがボールを保持するゲーム展開に課題を抱えているものの、その逆の展開では安定感がある。名古屋は典型的なポゼッション重視のチームだけに、自分たちの得意なゲームに持ち込むことができる可能性は高いだろう。

【マイナス材料】
 今季の浦和はアウェイ戦で多くの勝ち点を取り逃してきた。12試合をこなして3勝5分4敗、勝率はわずか25%にとどまる。

 そして、臨戦過程が最大の不安要素だ。22日の天皇杯では、欠場した槙野以外はレギュラークラスがズラリと並んだ。連戦が4試合目となるが、途中で休養を取れた選手が多くないことは季節と合わせて運動量の点で不安が残る。

 また、清水戦、天皇杯の東京V戦と共通して見られた課題が、奪った後の最初のパスの正確性にあった。複合的な要因であるものの、これが名古屋戦でも続けば得意とするカウンターを発動する前にピンチを拡大しかねない。意図しない形で自陣に押し込められてしまうゲーム展開は避けたいところだ。

文:totoONE編集部

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