2018.07.09

【ライターコラムfrom横浜FM】デゲネクの移籍で空いた外国籍枠…新戦力の獲得はあるのか?

7月6日にレッドスターへの移籍が発表されたデゲネク [写真]=Y.F.M
横浜F・マリノスを徹底分析するWEBマガジン『ザ・ヨコハマ・エクスプレス』主筆

 横浜F・マリノスの外国籍選手事情がにわかに慌ただしくなっている。アジア枠を含めた「4+1」をどのように使ってチーム力へと還元していくのか。他クラブも同様に頭を悩ませる最重要課題と向き合いながらチームは夏本番を迎えた。

 きっかけは6日に発表されたミロシュ・デゲネクの完全移籍だった。ロシア・ワールドカップのメンバーにも選ばれたオーストラリア代表DFは、自身が生まれ育った背景(クロアチア生まれ、セルビア・ベオグラード育ち)を加味し、レッドスター・ベオグラードを新天地に選んだ。今季ここまで12試合に先発出場し、中澤佑二とともにセンターバックを務めてきた選手の移籍……。契約期間中の移籍で違約金が発生したとはいえ、戦力面では少なからず痛手となる。

 当面は経験豊富な栗原勇蔵や万能型の金井貢史が中澤とコンビを組むことになるが、「シティ・フットボール・グループ」が持つグローバルな情報網を活用して新たなセンターバックに白羽の矢を立てる可能性は大いにある。アンジェ・ポステコグルー監督は選手の移籍に関して、「サッカーの世界では自然なこと」と涼しい顔。「新たに入ってくる選手もいるし、移籍していく選手もいる。その中でチームが良い方向に進むことが大事」と先を見据えているが、デゲネクの移籍によって空いた外国籍選手枠の使い方は今後の焦点となる。

 現時点で横浜F・マリノスの外国籍選手はオリヴィエ・ブマル(カメルーン)、ウーゴ・ヴィエイラ(ポルトガル)、ダビド・バブンスキー(マケドニア)、ユン・イルロク(韓国)の4人。ユン・イルロクはアジア枠に回すことも可能で、チームには国籍を問わず世界中から選手を獲得するできる状況が生まれた。

デゲネクの移籍で横浜FMの外国籍枠には1枠の空きができた [写真]=J.LEAGUE

 前述したようにデゲネクの後釜としてセンターバックを補強する可能性が一つ。そしてもう一つが、指揮官が志す“アタッキングフットボール”を具現化する攻撃的なプレーヤーを加える可能性だ。先月末に行った新潟県十日町キャンプには元韓国代表FWユ・ビョンスが練習生として帯同し、キャンプ後も練習に参加していた。フィジカルコンディションが整っていないとの理由で獲得は見送りになった模様だが、新たなストライカーを加えてリーグ最多タイの得点力をパワーアップさせる方策があってもいい。

 欧州への移籍が噂されていたウーゴ・ヴィエイラは残留濃厚となったが、前半戦の出場が5試合にとどまったダビド・バブンスキーの去就は流動的で、外国籍選手の枠がさらに空く可能性もある。その場合は攻守に一人ずつ新戦力を補強することも可能となり、首脳陣にはチームのアップグレードを促す最善策が求められる。

 前半戦を終えて13位と不本意な順位にいる横浜FMにとって、ここでのアクションはチームの命運を左右しかねない。近年、想像の斜め上の補強を見せてきたトリコロールの動向から今後も目が離せない。

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