2018.03.15

【Jリーグと私】クアイフ(バンド)~名古屋公式ソングからチームの“一員”へ~

クアイフ
[写真]=鈴木元徳
サッカー総合情報サイト

 26年目のシーズンが開幕したJリーグ。昨シーズンから、ネット配信視聴ができるDAZN(ダ・ゾーン)が登場した影響も大きく、サッカー観戦のスタイルはこれまで以上に進化を遂げた。いつ、どこでも、愛するクラブを応援できる、大好きなサッカーに触れられる。日本に根付きつつあるそんなサッカー・カルチャーは、ワールドカップイヤーの今年、ますます加速していくだろう。



『サッカーキング』ではJリーグ、各クラブを愛すると公言する人たちに、その魅力や観戦術などを聞くインタビュー『Jリーグと私』を連載中。第6回に登場するのは、2016シーズンから名古屋グランパスオフィシャルサポートソングを担当し、2018シーズンに第2弾となるサポートソング『未来emotion』を提供する、地元・名古屋で活動中のスリーピースバンド『クアイフ』。2017年11月に、エピックレコードジャパンからメジャーデビューを果たした。

 ボーカル、キーボードを担当する森彩乃さん、ドラムを担当する三輪幸宏さんは、2016年より以前は“サッカー素人”だった。一方でベース、コーラス、プログラミングを担当するバンドのリーダー内田旭彦さんは、グランパスユースで10番を背負ったほどの逸材。日本代表の吉田麻也とは、ジュニアユース時代からチームメートとして切磋琢磨してきた。高校2年で、音楽転身のためにユースを電撃退団した内田さんは、アーティストという肩書きを持って、約10年ぶりにクラブに“帰って”きたのだ。

 クアイフとグランパスの出会い、サポーターやクラブと関わり合う中での変化、そしてこの先のこと。グランパス、あるいはサッカーと音楽を未来へとつないでいくクアイフに、“グランパス愛”を語ってもらった。

インタビュー=武藤仁史
写真=鈴木元徳
取材協力=ZIP-FM

■2016年からオフィシャルサポートソングを担当

クアイフ

[写真]=鈴木元徳

———まずクアイフと名古屋グランパスとのつながりからお伺いします。内田(旭彦)さんはグランパスユースの出身という経歴をお持ちですが、グループとしては2016年にオフィシャルサポートソング「Don’t Stop The Music」を提供されたことから関係がスタートしています。そこにはどのようなきっかけがあったのでしょうか?

内田旭彦(以下、内田) クアイフを聞いてくれている人でグランパスとつながりを持っている方がいて、そこから話が始まったと聞いています。

———サポートソングの担当が決まった時は、どのような思いだったのでしょうか?

内田 それは僕よりも、先に2人が言った方が……。
森彩乃(以下、森) 長くなっちゃうからね(笑)。地元・名古屋で頑張っていきたいという気持ちで活動していたので、この地域にあるビッグクラブと一緒になって進んでいけること自体がすごく光栄で、本当にうれしいことだなって。グランパスのことはもちろん知っていましたけど、私と三輪はサッカーに関しては全くの無知でしたから、本当に初めての体験だらけでした。試合観戦に興奮して「こんなに面白いんだな」って刺激を受けて、そういうことを感じさせてもらえることに、本当にありがとうございますという思いでした。

———三輪さんは学生時代にスポーツなどをされていたんですか?

三輪幸宏(以下、三輪) 僕は小学校と中学校ではバスケットボールをしていましたが、実はバスケットボールを始めるまでは、地元のサッカーチームに入っていたことがあるんです。
 それは初めて聞いた!
三輪 あまり真剣にやっていなかったので、言ったことはなかったんですけどね(笑)。周りの友だちがやっているからということで、遊びの延長でやっていました。

———Jリーグが設立されて話題になっていた時期だと思います。そんな中でグランパスを身近に感じたことはありませんでしたか?

三輪 確かにすごい盛り上がっていましたけど、その時はバスケットボールが大好きだったので……。グランパスもサッカーも無知なまま育ってきてしまいました。

———一方で内田さんはグランパスの下部組織に所属していた様に、本格的にプレーされてきました。

内田 僕は3歳からサッカーを始めて、小学校6年生の時にグランパスのジュニアチームに入りました。そこからユースまで続けていたんですけど、17歳の時に「音楽をやりたい!」と言って突然やめちゃったんです。若かったということもありますけど、音楽のことしか考えられなくて。でも何年か経ってから、ミュージシャンとして、いつかはチームに帰ってきたいと思っていたんです。でも、まさかオフィシャルサポートソングをやらせてもらえるなんて。グランパスに戻ってくること、それと一緒になって進んでいけること。その2つの意味でうれしかったですね。
三輪 内田のプレーを見たことはないですし、グランパスユースということは知っていても、それがどれくらいすごいのかを最初は分かっていませんでした。でも実際にグランパスと一緒に様々な取り組みをやらせてもらうようになって、少しずつ「こいつ、すげーんだな」っていうことに気付かされました(笑)。
 私もそう。でもその前から、彼の音楽活動にはアスリート感がめちゃくちゃ出ていると思っていました(笑)。彼がバンドのリーダーなんですけど、ミュージシャンとアスリートの共通する部分がとにかく随所に表れているんです。何か一つのことを突き詰めてやるというのは同じで、ずっとサッカーを続けてきて、それが音楽に切り替わってもブレない。だから今のリーダーシップは、グランパスユース時代に育んできたんだと思っています。

■一人の「サポーター」というポジションに

クアイフ

ドラムを担当する三輪幸宏さん [写真]=鈴木元徳

———2016年に「Don’t Stop The Music」を発表してから関係がスタートし、今ではスタジアムのゴール裏でサポーターと一緒に応援するほどに。どんどん“グランパスの一員”になっている印象を受けます。それほどまでにのめり込めたのは、グランパスにどのような魅力を感じたからなのでしょうか?

三輪 初めてサッカーを生で観戦してみて、ものすごくテンションが上がる、興奮する感覚がありました。自分の中で新しい世界が構築されたようでしたね。今シーズンのホーム開幕戦も見に行きましたが、めちゃくちゃ楽しかった。あのガシガシ攻めていく感じもすごくワクワクしますよね。
 最初は私も、純粋にワクワクして楽しいっていう感覚で、スタジアムでサッカーを生観戦する魅力や感動を味わっていました。でもそこからグランパスがJ2に降格して。すごく悔しかったし、見ていて泣けてきてしまったんです。それに、ゴール裏でサポーターの皆さんと触れ合ったり、一緒に応援したりしていくうちに「もう自分もチームの一人なんだな」って気持ちになっていたことに気が付きました。娯楽の一つとして、お客さんとして楽しむのももちろんいいと思います。でも私はのめり込んでしまっているので、大声を出しちゃう(笑)。それって、生で体感するライブとも同じで、今までは知らなかったんですけど、サッカーと音楽にはすごく共通点があるんだなと。音楽にもすごく生かせる感情があると知ったことは大きかったですね。
内田 それは確かにある。さっき森が、僕のことを「サッカーをやってきた人なんだと思う」みたいに言いましたけど、僕からすると、音楽もサッカーも似ているし、あまり変わらない。ポジションとパートもそうだし、ボールで表現するか音楽で表現するかの違いだけ。その上で、勝利を目指して戦うという、目標に対してどうやって頑張るかという部分は全く一緒だと思います。そこは、小さい頃からグランパスで学んできたことです。目標への取り組み方や姿勢とか、グランパス、サッカーを通してやってきたことがすべて今に生かされているんです。具体的なゴールが違うだけで、その道筋は何も変わらないと思いますね。

———今ではクアイフのライブにグランパスサポーターの方がすごく来場しています。ライブ会場では、クアイフの2017年11月のメジャーデビューを記念して制作されたグランパスとのコラボユニフォームを、たくさんの人が着ていました。

 スタジアムでもライブでも着てくれていてうれしいです。なんと光栄なことかと。ライブの“赤率”が増しました(笑)。サッカー観戦はしたことがなかったけど、クアイフがやっているから行ってみようと足を運んでくださった人もいます。このコラボユニフォームが、サッカーと音楽をつなげてくれるアイテムになってほしいですね。

コラボユニフォーム

[写真]=鈴木元徳

———グランパスのサポーターにとっても、クアイフという存在がすごく身近になっていると感じました。昨年には音楽とスタジアムグルメと試合観戦をセットにした「秋は、よくばり」というホームゲームに向けたポスタービジュアルにも出ていて、インパクトがありましたね。

 あれはめちゃくちゃ目立っていました……(笑)。
三輪 もう、大反響で。
 いろいろな人から連絡をもらってすごくうれしかったです。

———クアイフの皆さんが様々な活動を通じてグランパスとともに歩んできたからこそ、グランパスサポーターに共感される曲ができあがっているのではないでしょうか。

内田 さっき話に出ましたけど、やっぱりサポーターも含めてのチームなんですよ。サッカーにはGK、DF、MF、FWとあるように「サポーター」というポジションがある。実際にゴール裏で感じたのはそういう感覚でした。みんなが責任感を持って、グランパスの誇りを持って応援していることに気が付けた時に、自分たちも音楽でグランパスに関わっているけど、一人のサポーターなんだなって痛感しました。サポーターとして自分がグランパスのために何をできるか考えた時に、それが音楽だったみたいなイメージです。だからサポーターは仲間だと思っているし、皆さんもそう感じてもらえているんじゃないかと思えるようになりました。

———では「サポーター」として、今はグランパスの魅力をどのように感じていますか?

 降格とか、いろいろと経験して、本当に……(胸が詰まる)。
内田 あ、俺から言う(笑)?
 どうぞ、どうぞ。
内田 今の風間(八宏)監督のサッカーが面白い! 風間さんは見ている人を楽しませるサッカーを目標にしていると思うので、魅せる部分があるなと。それに、このクラブはJリーグに入ってからは26年の歴史があって、サポーターの数も本当に多いですよね。でもそんなビッグクラブであっても、サポーターの方、一人ひとりがすごくかっこいいというか、素敵で。J2に落ちた時も、J1に上がった時も、すごくポジティブなんです。もちろん、選手を責める言葉がないわけじゃないと思いますが、でも前を向いているし、すごくスマート。そういう立ち居振る舞いとか姿勢が、グランパスにしかないものだと感じています。

———他のクラブの観客動員があまり伸びていない中で、グランパスはすごく動員しています。今、グランパスの周囲にある熱気は、新しく見に来る人も巻き込んでいるんじゃないかと感じています。

内田 まさにそれは感じますね。昨シーズンから小西(工己)社長が就任して、今までもそうでしたが、改めて地域に密着しています。昨シーズン、豊田スタジアムにお客さんを無料で招待したこともそうですけど、グランパス側から、クラブとして地域に寄り添っていくような活動をしています。そうしたことが、名古屋市や豊田市の皆さんが興味を示すきっかけとなって、スタジアムに足を運んでみようという気持ちにさせているんじゃないかと、僕個人としては思っています。

———まるでクラブの事業部の方が話しているようですね(笑)。

 詳しすぎ(笑)!
内田 いや、先日、グランパスのマーケティング部の係長さん(戸村英嗣さん)のサッカーキングのインタビューを読んで、それをそのまま言っただけかも……。
 一緒やん(笑)。
三輪 まるで自分の言葉のように言っちゃったね(笑)。

■赤い服をめちゃめちゃ着るようになった

クアイフ

ボーカル、キーボードを担当する森彩乃さん [写真]=鈴木元徳

———皆さん、お気に入りの選手はいますか?

三輪 僕は青木(亮太)選手が大好きです。素人目でも分かるくらいキレキレですよね。22歳ですよね? 若いしもっともっと期待したいです。青木選手がボールをパッと触っただけで、ハッとなります。

———森さんはどうでしょう?

 私は迷いますね……。選手に対する愛がどんどん深まっているなと自分の中で感じていて。でも移籍とかは毎年のようにあることなので、仕方がないですよね。サポーターさんもいろいろな思いで見ているんだろうと思いますし、そうしたところもサッカーの面白さではあるんですよね、きっと。でも昨シーズンは(ガブリエル)シャビエル選手が来てくれて、あの活躍ですよ。開幕戦のゴールも。シャビエル選手も青木選手もそうですけど、ボールを持った時の安心感と、何かをやってくれるぞという期待感とがあって、本当に今シーズンもめちゃめちゃ活躍してくださることを願っています。

———では、玄人の内田さんは?

内田 僕はいっぱいいます(笑)。青木選手の何がすごいかって、スイッチの入れ方がうまいこと。日本人の前線の選手の場合、良くも悪くも頑張り過ぎてしまうことが多いんですけど、そうじゃない。例えば(リオネル)メッシは、ボールがないところでは一見するとサボっているようにも見える。でも、スイッチを入れた瞬間のギャップにDFは付いていけない。青木選手はそういうところがあるから、日本人的ではないなと。あと、今シーズンは、ユースでやっていて2種登録の17歳、菅原由勢選手がDFラインに入っていますが、これってすごいことなんです。例えば、FC東京の久保(建英)選手は16歳で、僕らの世代であれば、森本(貴幸)選手(アビスパ福岡)は15歳の時にデビューしましたが、彼らは前線の選手です。それももちろんすごいけど、DFで17歳の選手がトップにデビューすることは、僕からしたら考えられないこと。DFは、技術はもちろん、周囲とのコミュニケーションや冷静さとかもすごく大事になってくるんですけど、菅原選手は年齢を感じさせない落ち着きと安定感がある。将来、日の丸を背負うDFになるんじゃないかと期待しています。
 分析が、すごい……。
三輪 もはや専門家……。

———すごい説得力がありますね。ちなみに、3人でグランパスの話をすることはありますか?

 私たちは「うわー」とか「かっこよかったねー」とか「悔しかったねー」くらいなんですけど、内田の今みたいな解説を「ふむふむ」って聞くことが多いですね。シュートを決めたとかかっこいいプレーなんかは、シンプルにすごいなと感じますけど、その時の狙いとかも興味があるので、内田に聞いています。
内田 最近だったら、ガンバ大阪との開幕戦の決勝点。八反田(康平)選手が、外には行かずに中に入ってきて、ポスト役となってダイレクトでジョー選手のゴールをアシストしました。「普通、あそこでは中には入って行かないんだよ」っていう話をしました。
 そうそう。だから「すごい」というところを「どうしてすごいのか」って教えてくれる人が身近にいるので、それはすごくありがたいんです。ちょっとレベルが高すぎではありますけどね(笑)。

———グランパスとの関わり合い、いや、一員になって3年目ですが、Jリーグに接する機会が増えたことで、何かご自身の中で変化はありました?

 私は、小中高と一応、バスケットボール部だったので、スポーツ自体は好きなんですけど、今まではスポーツ観戦の経験がない人生でした。でも今では、サッカー番組とかを興味深く見るようになりましたね。プレーのハイライトとかを見るのもすごく面白いです。日常生活からサッカーのことに興味が出てきて、なぜか赤い服をめちゃめちゃ着るようになりました(笑)。それまでは赤い服なんて買わないタイプでしたが、「あ、グランパスレッドだ」って赤を選んでいる自分がいます。影響をもろに受けている……。
三輪 確かに「赤、着てるなー」って思う(笑)。それまで緑が多かったのに。

■サッカーファンにしか響かない曲ではいけない

クアイフ

ベース、コーラス、プログラミングを担当し、バンドのリーダーも務める内田旭彦さん [写真]=鈴木元徳

———「Don’t Stop The Music」は、それまでのクアイフとは少しテイストが違う印象だと感じていました。そこから時間が経過して、3月7日にリリースした2nd SINGLE「ワタシフルデイズ」に収録されている「未来emotion」が、2018シーズンのサポートソングとなりました。この曲への思いをお聞かせください。

内田 「Don’t Stop The Music」の時は、僕らはグランパスサポーターにとっては新参者ですし、みんなを巻き込んでいけるような曲でありたいという気持ちが強かったんです。だから「みんなを一つに」とかシンボルとなれるようなアンセムをテーマに作りました。それから2年間、その曲を使っていただき、僕らもゴール裏に行かせてもらい、次にどんな音楽でサポートできるかを考えた時に、風間監督の攻撃的なサッカーを表現できないかなと。グランパスのサッカーが好きで、楽しませてもらっているからこそ、そのイメージをベースに置いて「未来emotion」を作りました。

———「グランパスのサポートソングを作る」ことは、曲の作り方や意識することに違いが生まれるのでしょうかか?

内田 そうですね、多少……いや、どうだろう。難しいな。でも、普段から、聞いた人にとって、ちゃんとその人自身のものになれるかどうかを考えて作っている部分は同じかもしれません。僕らはCDを作って、ライブで演奏して歌っても、それが自分たちの音楽で終わってしまったらダメだと思っているんです。だからサポートソングを作る時も、この曲が、どれだけグランパスを応援する人や選手、監督、スタッフのためになれるかを考えました。より、聞き手をイメージして絞って作る感覚はありますね。
 難しいところはありますよね。「絞る」と言ったけど、サポートソングなので、一番はグランパスに届かないといけない。チームとサポーターに届くべきものなのかな。でも、その曲がきっかけとなって、例えばサッカーには興味がなかったような音楽ファンもこの曲を知ってくれて、「かっこいい」とか「戦う闘志が湧いてくるね」みたいな感情を呼び起こせたらとも感じていて。サッカーとは関係のないところから「これってサッカーの曲なんだ」となって、グランパスとかサッカーに興味を持ってもらえるようになったら、それは私たちとしてはすごくうれしいこと。だからこそ、サッカーファンにしか響かない曲になってはいけないんです。そこですごく悩みますね。サッカーのワードをどうやって入れるか、例えば今回は「風」というフレーズを歌詞に入れましたけど、「グランパス的にはこの言葉を入れたいよね」みたいに話しつつも、それだけでは終わらないようにしたいというところで、いつもすごく悩んでいます。

———葛藤というか、頭の中でいろんな思いや言葉がせめぎ合っているんですね。

内田 だからサポーターとそれ以外の人という“2つの丸”が交わる、小さい丸を狙ってみようというか。それが絞るということなんだとは思います。

———この2年の時を経て、サポートソング作りへの思い入れや作り方に変化はありますか?

内田 最初の「Don’t Stop The Music」の時は、その曲を通して自分たちがどう見えるかという部分を考えていたように思います。でも今回はかなり純粋な気持ちで「グランパスにとってどうあれるか」を強く意識できて、より純度の高いサポートソング作りだったんじゃないかなと。

———1月の今シーズンの新体制発表会で初披露されましたが、現場での反響も大きかったと思います。

 あのような場面でやらせてもらうのは、普段のライブとは違いますよね。でも、皆さん本当にいい表情でしたし、真剣に聞いてくださって、いろいろ考えて作った甲斐があったというか、届いた。届いて、ここから1年、この曲で頑張っていけると、あの日、あの場所で思いました。
三輪 やっぱりしっかり届いているという感覚はありましたね。後日、サポーターの方からツイッターで「よかったー!」ってメッセージをいただいたりして、ああよかったって。嬉しいです。

———SNSでもかなり交流がありますよね。この曲が、グランパスのサポーター、それにJリーグのサポーターにとってどのような曲になってほしいと思いますか?

内田 グランパスのサポーターにとっては、この曲に風間監督の攻撃的なサッカーのイメージを乗せたので、試合前に流れた時に「戦うぞ」という気持ちになってくれたらうれしいです。グランパスの攻撃性とか、楽しませる部分は、サッカーでもそうではない部分でも一本の芯が通っていると感じているんですが、そういうグランパスのスタイルを、Jリーグ全体に証明できるような曲になったらいいなと思っています。

■吉田麻也にはよく「帰ってこい」と怒られた

クアイフ

[写真]=鈴木元徳

———皆さんへのインタビューとしては、グランパス愛にあふれる濃密なお話が聞けたのですが、やはり最後に、触れないわけにはいかないことがあります……。

内田 あ、もしかしてこのユニフォーム(笑)?
 やっぱり遠慮してた(笑)?
内田 まあ、企画的に今日は初心者2人がメインかなって(笑)。

ユニフォーム

[写真]=鈴木元徳

———これは、ユースを退団する際に仲間からもらった寄せ書きですよね? 吉田麻也選手(サウサンプトン)からは「俺よりベース上手くなれよ」とあります。

内田 確か、麻也は当時、ギターをやっていたんです。あいつも音楽が好きだったから、そういう話を移動中の車内とかでしていました。

———吉田選手との思い出エピソードはありますか?

内田 当時は3バックが流行っていたんですけど、僕らも3バックでやっていて、麻也が右で、僕が左で、今はJFLの奈良クラブでやっていて、横浜FCとかでもプレーした森本良がセンターバックでした。僕はすぐオーバーラップをしちゃうタイプだったので、麻也にはよく「帰ってこい」って怒られていました。

———同い年なんですよね。

内田 そうです。小学校6年生の時に麻也が長崎県から愛知県に来て、グランパスに入ってからずっと一緒にやっていました。そこから一気に日本代表まで駆け上がりましたけど、今も昔も印象は変わらない。でも彼の不思議なところというか、良いところは、ピッチの外では誰よりもいじられるのに、ピッチの中では誰よりもリーダーシップがあること。その切り替えが本当にすごくて。安心感があって、お父さん的な存在というのは、当時から持っていたものでしたね。でも、リフティングがめちゃくちゃ下手でしたよ(笑)。

———技術的には、実は内田さんの方がうまかったのでは……?

内田 日本代表のキャプテンですよ(笑)?
 当時は?
内田 まあ、「当時は僕の方がうまかった」と言ってくれる人はいるかもしれませんね(笑)。10番をもらって、期待をしてもらっていましたから……。

———それなのに音楽へ転身というのはやはりすごい決断ですね。
内田 止めてもらいましたが、それを突っぱねてしまいました。
 そうだったんだ。私たちは大学以降に出会っているから、その数年前の出来事だよね。でもサッカーをしていた時代は全く知らなかった。最後は内田話になっちゃったね(笑)。

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