2018.02.23

【Jリーグ開幕】次代を担うルーキーにも注目! 神戸MF郷家は開幕戦先発の可能性も

郷家友太
左から新里、郷家、守田、福田。プロ1年目の彼らがどのような戦いを見せてくれるか [写真]=J.LEAGUE
2013年までサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』で編集、記者を担当。現在はフリーランスとして活動中。

 2月23日、今季Jリーグの戦いが幕を開ける。ワールドカップイヤーということもあって日本代表選手たちに自然と耳目が集まることになりそうだが、彼ら“だけ”に注目してしまうのはもったいないというもの。次代を担う、そしてロシアへの“もしかしたら”もあり得るルーキーたちにも注目してほしい。

“金曜開幕”となるサガン鳥栖とヴィッセル神戸の一戦から、早くもルーキーの出場可能性がありそうだ。青森山田高校出身の(正確に言うと、まだ在学中の)神戸MF郷家友太は今季の事前キャンプからAチームに帯同し、先発組でプレーを重ねてきた。「高校と守備のやり方が違うので最初は戸惑いました」と言いつつも、確実に戦術を消化しながらチームにフィットしている様子。ポドルスキ主将からもすっかり気に入られたようで、サイドハーフで先発する可能性が十分にありそうだ。183cmの長身ながら技術、筋力、運動量と備える現代型MFで、何事にも動じない肝の太さにも定評がある。いきなり開幕戦の注目ポイントと言えそうだ。

 高卒ルーキーでは、東福岡高校から新加入のガンバ大阪MF福田湧矢も水曜日の紅白戦で主力組のボランチに入っており、先発の可能性がある。本来は攻撃的MFだが、今野泰幸の負傷を受けてテストされた形。体の強さやスピード、前へ出て行く力強さには定評があるだけに、ゲームメーカータイプの市丸瑞季との相性は悪くなさそうだ。

 また名古屋グランパスのDF菅原由勢もいきなりの先発起用となりそうだ。技術、運動能力、サッカーIQ、根性の4拍子をきっちりそろえる高校2年生で、昨年のU-17ワールドカップでは「A代表に最も近い」という評価も出るほどの活躍を見せた。中盤の左右、ボランチ、最終ラインの左から右まであらゆるポジションを自在にこなす戦術能力を持つが、センターバックでの起用が濃厚だ。

 菅原と同じU-17ワールドカップ組では、16歳のFC東京FW久保建英もプレシーズンの試合で結果を出すなど存在感を見せてきた。抜群の決定力を誇る大器には、開幕戦でなくともシーズンのどこかで出番が巡ってきそうだ。

 大卒組では、流通経済大学から川崎フロンターレへ加入したMF守田英正が早くも富士ゼロックス・スーパーカップ、AFCチャンピオンズリーグで継続的に起用されており、開幕戦でも出場の可能性がある。中高時代は「無名も無名」という選手だったが、一気に檜舞台まで駆け上がってきた。肉体的な強さと賢さを兼ね備え、技術的な安定感もある。本職は中盤だが、右サイドバックでの起用もあり得る。

 同じく大卒組では順天堂大学からV・ファーレン長崎へ加入したMF新里涼の起用がありそう。181cmの大型ボランチで、キック精度の高さが魅力だが、メンタルの強さも評価される好選手。横浜F・マリノスのユース時代から「肉体的にも晩成型では?」と言われていた男が4年間の修行を経て、J1の舞台へ殴り込む格好だ。

 このほかにも、神奈川大を中退して湘南ベルマーレへ新加入となったU-19日本代表MF金子大毅などJ1のルーキーは多士済々の顔ぶれだ。

 J2では、昨季から特別指定選手として主力級のプレーを見せていた大阪商業大学出身の松本山雅MF下川陽太が要注目。決して小器用なタイプではないが、左サイドで猛烈に繰り返すスプリント、アグレッシブなプレーは必見だ。

 当然ながら彼らが戦うのは年間を通じたリーグ戦。開幕戦で出ることがすべてではなく、このあとにメキメキと頭角を現してくる選手もいるだろう。逆に開幕戦で出場機会を得ることが彼らの今後を保証するわけでもなく、その後に低空飛行を余儀なくされた選手も決して少なくない。そしてもちろん、過酷な競争を勝ち抜いてルーキーながら一気にジャンプアップしていった選手も数多いる。

 いずれも学生時代は「逸材」、「天才」と言われた選手たちがズラリと居並ぶのがプロの世界。10年以内に半数が引退を迎えることになるプロの厳しいステージで、輝きを放つルーキーたちが一人でも多く出てくることを期待したい。

文=川端暁彦

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