2018年のJリーグが23日に開幕する [写真]=Getty Images
2月23日から2018 明治安田生命J1リーグが始まる。上位進出、または残留を目指すためには、前線でゴールを奪う“エース”の存在が不可欠だ。そこで、今季J1で戦う全18チームから、ゴール量産が期待される選手たちを、昨季の得点ランクを基準に選出した(カッコの中は昨季のゴール数)。
■小林悠…川崎フロンターレ(J1:23ゴール)
昨季キャプテンとして川崎をリーグ優勝に導いた。自身も23ゴールを記録し、得点王とリーグMVPを受賞。EAFF E-1サッカー選手権2017 決勝大会で日本代表に選出され、3試合2ゴールをマークするなど、充実の1年を経験した。マークがより一層厳しくなるはずの今季も、最前線からチームを鼓舞する。
■金崎夢生…鹿島アントラーズ(J1:12ゴール)
昨季に自己最多となる12ゴールを挙げて鹿島を引っ張った金崎は、背番号を慣れ親しんだ「33」から「10」に変更して戦う。ポストプレーやディフェンスラインの裏を取る動き、足元のテクニックなど、武器がたくさんある選手だ。あと一歩のところで優勝を逃した昨季の悔しさをバネに、ゴールという目に見える形でチームを勝利に導く。
■杉本健勇…セレッソ大阪(J1:22ゴール)
尹晶煥監督のもとで才能が開花した。1年を通して好調を維持し、得点王の小林に次ぐ、自己最多の22得点を記録。日本代表にも初選出され、キリンチャレンジカップ2017のハイチ戦で1ゴールをマークするなど、国内最高峰のFWとして活躍中だ。
■クリスティアーノ…柏レイソル(J1:12ゴール)
16年に柏へ再加入して以降、クリスティアーノは前線の柱として期待に応え続けている。20日に行われたAFCアジアチャンピオンズリーグのグループステージ第2節にて先制点を奪うなど、今季も好調を維持。大宮アルディージャから加入したMF江坂任と良い関係性を築くことができれば、昨季以上のゴール数も期待できる。
■ウーゴ・ヴィエイラ…横浜F・マリノス(J1:10ゴール)
昨季、日本に初上陸して、チーム内得点王となる10ゴールをマーク。クロスに点で合わせる技術をもちあわせているため、連携が深まる今季は、さらにゴールを量産する可能性もある。昨年12月の天皇杯準決勝の柏戦では値千金となる逆転弾を奪い、チームを決勝まで導いた。
■川又堅碁…ジュビロ磐田(J1:14ゴール)
名波浩監督が就任した磐田で、リーグ戦34試合14ゴールを記録し、エースとして君臨した。CKとFKを担当する中村俊輔にとって、空中戦に強い川又は絶好のターゲットになる。また、2年4カ月ぶりに日本代表に復帰すると、E-1サッカー選手権の中国戦で小林のゴールをサポートした。
■興梠慎三…浦和レッズ(J1:20ゴール)
チームはリーグ戦7位でフィニッシュと不本意な結果に終わったが、興梠は自己最多の20ゴールを挙げた。浦和の得意とする、流れるような攻撃の中で決定的な仕事を遂行し続けた結果である。ブラジル人FWラファエル・シルバがいなくなり、大黒柱として期待される今季は、自身初となる得点王を狙う。
■ビクトル・イバルボ…サガン鳥栖(J1:5ゴール)
元コロンビア代表FWイバルボは昨季、初参戦となるJリーグで思うような結果を残せなかった。それでも、天性のスピードは長距離と短距離のどちらでも脅威となる上、188センチの体躯を使ったボールキープは味方の押し上げを待つ際に最適。クラブの象徴的存在であったFW豊田陽平がいなくなり、結果が求められるシーズンとなる。
■ウェリントン…ヴィッセル神戸(J2:19ゴール)
アビスパ福岡で19ゴールをマークし、チームをJ1昇格プレーオフまで導いた。クロスにピタリと合わせるヘディングシュートが得意で、味方が繋いでくれたボールをしっかり枠に飛ばす。今季は移籍先の神戸で元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキとともに、強力な攻撃陣を形成する。
■長沢駿…ガンバ大阪(J1:10ゴール)
192センチの長身を生かし、セットプレーとクロスを頭で沈めるパターンを確立している。チームが10位と低迷する中で、自己最多の10ゴールをマーク。今季は、クラブが新しく招へいしたレヴィー・クルピ監督のもとで、文字通り前線の“柱”として奮起する。
■ジェイ…北海道コンサドーレ札幌(J1:10ゴール)
元イングランド代表FWジェイは昨年7月1日に札幌へ加入すると、14試合で10ゴールを奪い、エースとしてチームに貢献した。第34節の鳥栖戦で見せた豪快なミドルシュートは、リーグの年間最優秀ゴールにノミネートされた。ケガなく1年を戦えれば、間違いなく得点ランクで上位に入るストライカーである。
■石原直樹…ベガルタ仙台(J1:10ゴール)
浦和からレンタルで加入した石原は、昨季の活躍が評価され、1月6日に完全移籍を果たした。渡邉晋監督が新たに導入した3-4-2-1のワントップで身を投げ打ちながら、決定力の高さを披露。また、173センチと小柄ながら、クロスに合わせることも得意である。
■ディエゴ・オリヴェイラ…FC東京(J1:5ゴール)
昨季に獲得したFW大久保嘉人と元ナイジェリア代表FWピーター・ウタカが本領発揮に至らなかったこともあり、ディエゴ・オリヴェイラにかかるクラブからの期待は大きい。2トップを好んで使用する長谷川健太新監督のもとでは、ベテラン・前田遼一とコンビを組む可能性がある。
■チョン・テセ…清水エスパルス(J1:10ゴール)
得点は10ゴールと少し物足りなかったものの、ダイナミックなプレースタイルはファンを魅了している。特に、第5節の磐田戦では豪快なオーバーヘッドシュートをたたき込んだ。仙台からブラジル人FWクリスランが加入しており、両選手のコンビネーションは、清水の新たな攻撃のオプションになる。
■パトリック…サンフレッチェ広島(J1:4ゴール)
昨年8月にG大阪から加入し、J1残留に尽力したパトリック。昨季のチーム内得点王アンデルソン・ロペスがFCソウルに去ったことで、今季はエースと目される。5年ぶりに再会を果たした城福浩監督のもと、目指すは2015シーズン以来となる2桁得点だ。
■アレン・ステバノヴィッチ…湘南ベルマーレ(記録なし)
チーム得点王のブラジル人FWジネイがヴァンフォーレ甲府へと去り、後釜として獲得されたのがステバノヴィッチだ。イタリアの名門インテルの下部組織出身の同選手は、トリノやバーリ、パレルモなどのクラブでプレー経験を持っている。セルビア代表としてもプレーしており、豊富な経験値をチームへと還元する。
■ファンマ…V・ファーレン長崎(J2:11ゴール)
クラブ史上初となるJ1昇格を手にしたチームの中で、ファンマは11ゴールを奪ってみせた。柔らかいボールタッチで前を向くと、ゴールだけでなく、チャンスも作ってみせる。また、セットプレーでは、188センチの高さを生かして貴重な得点源にもなる。
■ジョー…名古屋グランパス(記録なし)
今年もJリーグにビッグネームが加入した。元ブラジル代表FWジョーである。2013年に行われたFIFAコンフェデレーションズカップの日本戦で出場し、チーム3点目となるゴールを奪った。身体能力、裏への飛び出し、シュート精度の全てが一級品で、風間八宏監督は「体は大きい(191センチ)けれど、相手DFと競り合わないでボールを引き出せるんです」と評価している。
By サッカーキング編集部
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