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【川崎vs大宮プレビュー】逆転勝利を狙う川崎は小林悠の一撃が不可欠…J2降格の大宮は開き直りがいい方向に出る可能性も

2017.12.01

逆転優勝を狙う川崎はここまで20得点のキャプテン小林悠の活躍が不可欠。大宮とは開幕戦で対戦し2-0で勝利している [写真]=J.LEAGUE

■川崎フロンターレ 32失点はリーグで3番目に少なく、守備も磐石

【プラス材料】
 逆転優勝の可能性は残ったが、勝ち点3のみ求められる状況には変わらない。

 勝利には得点が必要だが、そのためには決めるべき人が決めることだ。決めるべき人とは、やはり小林悠だろう。リーグ前節の浦和戦でも決勝弾を挙げて、今季の得点数を20の大台に乗せた。「今日は自分が決めることしか考えていなかった」とは試合後の言葉だが、「今は自分に集中している」と語るキャプテンの一撃にはやはり期待したい。


 32失点は現在リーグで3番目に少ない数字だ。ここ2試合は無失点勝利を収めており、守備でも磐石の戦いを見せている。

 ラストゲームに向けたさらなる好材料は、出場停止もなく、ベストメンバーで臨めることだろう。今季リーグでは11勝4分1敗と絶対的な強さを誇るホームの等々力陸上競技場で行う一戦である状況も心強い。

【マイナス材料】
 11月29日に浦和とのナイトゲームを終えたばかり。中2日で臨むデーゲームということで、1週間のインターバルがある相手と比べると、コンディション面の難しさは当然あるだろう。

 そのため、選手たちの意識は、対戦相手である大宮のことよりも、自分たちの回復に努めることに向かっている印象だ。右足を痛めているGKチョン・ソンリョンも含めて、レギュラー陣は満身創痍だが、気力で乗り切る一戦となる。

「我々のサッカーというものにはほど遠いものになってしまったが……」とは、浦和戦後の鬼木監督の言葉。ここ2試合は1-0での辛勝が続いており、特に前節の浦和戦は内容的にも厳しい試合となった。このラストゲームで、シーズンの集大成となる内容を見せることができるかどうか。勝ち点3の奪取はその一点にかかっている。

文:いしかわごう

■大宮アルディージャ 最後に無様な姿は見せられないという意地はプラス材料

【プラス材料】
 リーグ前節、甲府と0-0で引き分けてJ2降格が決定した。最終節の川崎戦は精神的なプレッシャーが軽くなるため、開き直りがいい方向に出る可能性はある。実際、練習では気持ちの入った声が飛び交っており、紅白戦ではポジションを巡る熾烈な争いも見られた。最後に無様な姿は見せられないという意地を、誰もが持っているはずだ。

 前節は出場停止だった大山啓輔と奥井諒が復帰する。そのため、ボランチはカウエ、茨田陽生、大山、金澤慎が出場に向けて火花を散らし、右サイドバックは奥井、岩上祐三、けがから復帰した渡部大輔の3人が、先発の座を争うことになりそうだ。けがで戦列を離れていた菊地光将もチーム練習に合流している。

 石井正忠監督となってからベンチ入りが続いているキム・ドンスが、U-23韓国代表候補に選出された。

【マイナス材料】
 前節の甲府戦はスコアレスドロー。2試合連続無得点に終わった。最終ラインからボールを回して主導権を握る時間帯もあったが、フィニッシュまで持ち込めない。前線で初めてコンビを組んだマルセロ・トスカーノ、マテウスも不発で、シュートの意識も感じられなかった。

 江坂任は甲府戦で惜しいヘディングがあったがネットは揺らせず、リーグ戦は11試合連続ノーゴール。試合後には「J2降格が決まり、自分の力不足を痛感している」と肩を落とした。

 チームもリーグ戦は11試合勝ちなしで、負のサイクルに陥っている。ミスを恐れて慎重になり、パスに逃げてシュートを打たない。勝負どころをつかめないまま時間が過ぎ、先制されると、それを跳ね返す力は残っていない。「負け癖がついている」と嘆く選手もいるほどで、ゴールの気配が一向に漂ってこない。

文:totoONE編集部

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