2017.11.03

【土屋雅史氏のJ2展望】金沢はJ2屈指の点取り屋に注目…“四国ダービー”は徳島の勝利を予期

今季金沢で2桁得点を記録しているFW佐藤洸一は、プロキャリアをスタートさせた古巣との対戦に臨む [写真]=J.LEAGUE
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■今季14得点を挙げている金沢FW佐藤洸一



 リーグ戦ここ4試合で2勝2分と勝ち点8を積み上げ、残留争いから抜け出した18位の金沢。勝てば順位の入れ替わる17位岐阜と対戦する今節の注目選手は、その岐阜でプロキャリアをスタートさせ、今シーズンは金沢でチームトップの14得点を叩き出しているストライカーです。

 佐藤洸一。30歳。もともと三重県出身の彼は地元の四日市西高校を経て、進学した四日市大学でブレイク。入学初年度に東海2部リーグで得点ランキング2位に入り、チームの優勝と昇格に貢献すると、翌年は1部でも得点王とベストイレブンに輝き、周囲の注目を集める存在になっていきます。

18位と下位に沈むチームにあって、14得点と気を吐いている。30歳になった現在も、高い得点力は健在だ [写真]=J.LEAGUE

 4年時のチームが過去最高位となる1部4位に入り、2年時に続いて個人でもベストイレブンに選出された佐藤は、その年の8月に岐阜の特別指定選手に指定されると、10月19日に行われたJ2第40節の山形戦で、途中出場ながらJリーグデビューを果たした上に、ゴールまで記録。このデビュー戦初ゴールから約2週間後には正式加入が発表され、同じく岐阜へ加わった野垣内俊と共に、四日市大学出身者として初のJリーガーが誕生することになりました。

 ルーキーイヤーは序盤戦こそ出場機会が限定されていたものの、6月を過ぎてスタメンに定着し始めるとジワジワとゴールを量産。終わってみればリーグ9位となるシーズン16得点を積み重ね、Jリーグの舞台でもその得点感覚を証明してみせます。以降の3シーズンで22得点という数字を残した佐藤は、2013年からJ2へ昇格したばかりの長崎へ完全移籍。すると、その新天地でもチームトップの12得点を決める活躍で、J1昇格プレーオフも経験。翌2014年シーズンもやはり12得点を記録しましたが、その後の2シーズンは3得点、4得点と得点数が伸び悩み、今シーズンから自身3クラブ目となる金沢へ新天地を求めた訳です。

 そして、迎えた2017年シーズンは柳下正明監督の信頼も厚く、ここまでのリーグ戦全39試合に出場し、既に3シーズンぶりの二桁ゴールとなる14得点までゴール数を伸ばしており、2得点で勝利の立役者となった第17節の名古屋戦では、負傷した頭部について心配するインタビュアーに「(頭は)もともと悪いんで、ちょっとは良くなったと思います」という名言を残し、一躍脚光を浴びたことも。J2でのゴール数も歴代4位の84得点を数えていることからもわかるように、間違いなくJ2屈指のストライカーであり、私はJリーガーのなかでもその実力が過小評価されている1人ではないかと思っています。

 今節の岐阜戦は前述したように、佐藤にとって古巣対決でもあり、チームも前節でJ2残留を決めましたが、1つでも上の順位で終わるためには当然ホームで負けたくない一戦です。両チームは過去5回リーグ戦において対戦していますが、金沢が挙げた2勝はいずれもアウェイ。ホームでは1分1敗の未勝利というデータはあるものの、最近のゲームを見ると勢いはやはり金沢にある気が。ということで、今回は金沢が対岐阜戦のホーム初勝利を手繰り寄せるという「1」を予想したいと思います。

■徳島を変えた男、リカルド・ロドリゲス

 前々節は熊本と1-1で引き分け、前節は水戸に2-3で負けたことで、J1昇格プレーオフ圏内から一歩後退した7位の徳島。今節は16位愛媛との“四国ダービー”に挑むことになりますが、この一戦からは徳島を率いるリカルド・ロドリゲス監督にスポットを当てたいと思います。

 今年の2月。各クラブの監督と選手が一堂に会し、メディア関係者にとっては様々な取材をする場となる“キックオフカンファレンス”が例年通り開催されました。旧知の方々と再会を果たしつつ、もうカンファレンスも終盤に差し掛かった頃、数年来お世話になっている徳島の広報担当の方をお見かけしたので、挨拶に伺うと、隣にいらっしゃったのがリカルド・ロドリゲス監督でした。すると、突然広報の方が「ウチのリカルド・ロドリゲス監督です」とご紹介してくださいます。「えっ、紹介されちゃうの? 何て言えばいいんだろう……」と私は一瞬狼狽したのですが(笑)、すぐさま監督はこちらの目を見ながら、力強い握手と共に「コンニチハ! 」と笑顔を見せてくれました。残念ながらこちらに語学力がないせいで、監督との時間は本当に一瞬だけでしたが、「ああ、きっと素敵な人なんだろうなあ」と思ったことを強く記憶しています。

 実際にシーズンに入ると、「今年の徳島はいいよ」という声が各方面から聞こえてくるようになります。そのたびに私はあの時の「コンニチハ! 」を思い出して、何となくその評価に納得するような日々を過ごしていました。そして先月中旬、私がスタッフを務めている『Foot! THURSDAY』のロケで徳島の練習場に伺う機会がありました。トレーニングを見ていると、まず感じたのはその活気。選手たちから常にしっかりと声が出ており、強度の高いプレーがピッチの至る所で見られます。ロケに同行していただいた平畠啓史さんが、頻繁に練習を見学されているサポーターの方からお聞きした話によると、「今年は本当に練習に活気があるんです」とのこと。その言葉にも頷けるようなトレーニングが非常に印象的でした。

徳島の“変化”を評価する声は多い。リカルド・ロドリゲス監督の高い人間性も、チームに好影響を与えている [写真]=J.LEAGUE

 練習後。平畠さんと対談するため、監督がカメラをセッティングした部屋に入ってきます。「コンニチハ! 」。やっぱり今回も監督はまっすぐな目で、我々スタッフにも握手を求めてくれました。2月のあの時と変わらないような笑顔とともに。対談中もユーモアを交えながら、平畠さんと楽しく会話を進めていく姿を見て、やはり今シーズンの好調には、間違いなくリカルド・ロドリゲス監督の人間性が大きな影響を与えていることを、改めて確信することができました。

 今節は伝統の四国ダービー。お互い絶対に負けたくない一戦ということもあって、好ゲームが期待されますが、ここはあの「コンニチハ! 」を知っている者として、徳島が執念で勝ち点3を引き寄せるのではないかと予想し、「2」で勝負しようと考えています。

文=土屋雅史

予想難易度が高いとされるJ2は、toto当せんのカギを握る重要な要素の一つ。国内サッカー事情に精通した土屋雅史氏がJ2を徹底解剖する! 『今週のJ2(http://www.totoone.jp/j2/)』はサッカーくじtoto予想サイト『totoONE(http://www.totoone.jp/)』にて好評連載中。
※本文中の「1」はホームチーム勝利、「0」は引き分け、「2」はアウェーチーム勝利。

■明治安田生命J2リーグ第40節
2017年11月5日(日)14時キックオフ
ツエーゲン金沢vsFC岐阜(石川県西部緑地公園陸上競技場)

■明治安田生命J2リーグ第40節
2017年11月5日(日)15時キックオフ
愛媛FCvs徳島ヴォルティス(ニンジニアスタジアム)

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